~秩父合宿~ 現代社会学科

2015年11月30日
 ゼミ/授業名:篠田ゼミ

 私たち篠田ゼミでは、3年生と4年生の合同計5人で、9月初め秩父へゼミ合宿に行ってきました。

 1日目は、長瀞でライン下りと周辺観光をしました。ライン下りでは、杉の木で出来た船に乗り、船頭さんの案内を聞きながら、長瀞の美しい岩畳の中、川を下りました。その後は、自然豊かな景色を見ながらかき氷を食べたり、宝登山神社へ参拝したりしました。
 2日目は、まず宿で自分の興味関心に関する論文の発表を行いました。ディスカッションでは、自分の考えとは違った意見を聞いたり、自分の興味関心についてより深めることが出来ました。発表の後は、札所28番・石龍山橋立堂と鍾乳洞へ行きました。
 3日目は、道の駅龍勢会館と井上伝蔵邸に行きました。龍勢館では秩父で10月に行われる龍勢まつりで使われた実物の龍勢などの展示を見ました。

 この合宿で私たちは様々な経験をすることが出来ました。以下、合宿に参加した3年生それぞれの感想です。

 私が今回の合宿で特に印象に残っていることは、人とのコミュニケーションが新鮮だったことと秩父の自然についてです。
 私は今までガヤガヤとした観光地しか行ったことが無かったので、秩父のように観光している人も多くなく、店員さんや地元の人とゆっくり話が出来る環境での観光がとても新鮮でした。静かな観光地をゆったりまわることが出来ました。
そして、秩父で見る自然は、長瀞でのライン下りで見た岩壁や橋立鍾乳洞など初めて見た景色が多く、期待以上の迫力で見ることが出来、良い経験でした。自然豊かではあるのですが、たくさんの人が暮らしていることが感じられるところも多い、秩父の自然と町の共存している景色は、私が今まで見たことの無い景色でした。
田中美里

 ゼミ合宿で私が印象に残ったことは、まず秩父の環境でした。私は秩父には一度も行ったことがなく全く知らない土地だったので、そもそも環境が新鮮に感じました。そして、都会とは違いゆっくりと穏やかに時間が流れているようでした。
 次に印象に残ったのは、合宿初日に行ったライン下りです。楽しかったこと、そして、途中で見る川の流れや渦巻く様子、周りの景色を美しいと感じると共に、自然の偉大さや力強さを感じました。
 この合宿では、私が普段生活している都会と秩父の生活スタイルがとても違うと感じました。決して都心から近い距離とは言えませんが、このように少し都会を出ればこのような、映画に出てくるような風景が広がっていることを知りました。二泊三日という短い時間ではありましたが、とても充実した日々でした。
井上浩子

秩父では、茅葺屋根がある宿に宿泊しました。飼われている犬の小屋も茅葺屋根でできていました。
 茅葺屋根は断熱性と通気性に優れていて、私たちが滞在した9月の初めでも、扇風機だけでとても快適に過ごせました。
食事では、珍味「岩茸(いわたけ)」や何時間もじっくりと煮た魚など、手間暇をかけた料理をいただきました。
 岩茸というのは、切り立った崖の途中にしか生えない地衣類で、その場所があまりにも危険なため、日本では数人しか採取できる人がいないのだそうです。
天ぷらと酢の物をいただきましたが、少しざらざらしているような、海苔のような、不思議な食感でした。
 2日目の夜には、民宿の方に「とち餅」についてお話を伺うことができました。 とち餅はとちの実ともち米が混ざっている食べ物で、非常にもっちりもったりとした不思議な食べ物です。
このとち餅を作るにはたくさんの行程と2ヶ月半ほどの時間が必要で、ひとつひとつ行程を説明してくださいましたが、とても真似できないくらい手間がかかるものでした。 いま、村には2人しか美味しいとち餅を作れる人はいないのだそうです。 今回の秩父合宿では、宿にいる時間にもその土地ならではのものやお話を聞くことができ、普段の学校では得られない学びを得ることができました。
布施木展子

担当教員:篠田 真理子

環境問題は家庭生活、地域社会、学校生活など身近な場所から地球規模まで、さまざまな領域と絡み合っています。難しい議論はたくさんありますが、自分にとって快適に暮らすこと、自分以外の人々――同じ国に住む人や遠くの国の人――にも自然にも負荷をかけないこと、と考えれば単純なことかもしれません。ワクにとらわれず一緒に考え実行していきましょう。

篠田 真理子