2015年11月

~秩父合宿~ 現代社会学科

2015年11月30日
 ゼミ/授業名:篠田ゼミ

 私たち篠田ゼミでは、3年生と4年生の合同計5人で、9月初め秩父へゼミ合宿に行ってきました。

 1日目は、長瀞でライン下りと周辺観光をしました。ライン下りでは、杉の木で出来た船に乗り、船頭さんの案内を聞きながら、長瀞の美しい岩畳の中、川を下りました。その後は、自然豊かな景色を見ながらかき氷を食べたり、宝登山神社へ参拝したりしました。
 2日目は、まず宿で自分の興味関心に関する論文の発表を行いました。ディスカッションでは、自分の考えとは違った意見を聞いたり、自分の興味関心についてより深めることが出来ました。発表の後は、札所28番・石龍山橋立堂と鍾乳洞へ行きました。
 3日目は、道の駅龍勢会館と井上伝蔵邸に行きました。龍勢館では秩父で10月に行われる龍勢まつりで使われた実物の龍勢などの展示を見ました。

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大宅文庫訪問 現代社会学科

2015年11月14日
 ゼミ/授業名:3年ゼミ(メディアと社会)

3年ゼミ(メディアと社会)では10月末に大宅壮一文庫訪問を実施しました。

 戦前から戦後にわたって数多くの記事、評論を新聞雑誌に寄稿し、放送メディアでもその声を聞かない日がないと言われ、「マスコミ界の巨人」と称されていた大宅壮一。彼が、自分で収集していた資料を中心に開館された私立図書館が大宅壮一文庫です。読み捨てられるものにこそ時代の空気が正直に記録されていると考えていた大宅は、普通の図書館には入ることのないカストリ雑誌や実話誌の類までを含めて、数多くの雑誌を資料として収集していました。そして自分自身や自分を慕うジャーナリストたちがその資料を使って記事を書きやすいように、実践を意識した独特の分類項目カードを作っていました。

 大宅文庫はそんな大宅蔵書を基礎として、更に雑誌を継続的に収集した、世界でも珍しい私立の雑誌専門図書館です。今では契約すればカード目録をひかずにインターネット経由でデータベース検索が可能となり(恵泉でも可能です)、FAXで資料を送ってもらえるサービスも利用可能ですが、そうなる前には雑誌社や放送局のスタッフが文庫にたくさん訪れ、締め切りに追われて必死に資料を探す風景がよくみられていました。

 ゼミ生とは京王線の八幡山駅で集合。松沢病院にそって歩くこと10分。こじんまりとした建物が大宅文庫です。一階の受付で入館の手続きを済ませた後、見学ツアーを受け入れてくださった文庫の職員から、「一億総白痴」「駅弁大学」などの流行語を数多く生み出した創設者・大宅壮一の人となりや、文庫がなぜ作られたかの経緯説明を聞きました。そして様々な角度で目的の記事を探し出せる雑誌検索の仕方を教わった後、普段は職員しか入れない迷宮のような作りの書庫の内部を見学させてもらいました。

 自分たちが読んでいる女性誌の創刊号を実際に手に取れたり、古い雑誌のグラビアページを開いたら好きなタレントの昔の写真が載っていて驚いたり、普通の図書館とはひと味もふた味も違った雑誌専門図書館ならではの経験が出来ました。

 ゼミ生たちは秋学期にはルポルタージュ課題、そして4年になると卒業論文、卒業制作にとりかかります。大宅文庫を縦横に駆使して、時代の空気感を凝縮させた作品を作ってくれることに期待したいと思います。