卒業生の生涯就業力

Vol.1 しなやかに凛として生きる

Vol.2 グローバルに生きる

生涯就業力を磨き、グローバルに生きる

恵泉女学園大学 学長 大日向 雅美

昨年に続いて「卒業生の生涯就業力」2冊目をお届けできますことを、大変嬉しく存じます。
今回の冊子のテーマは“グローバルに生きる”。登場している7人の卒業生は、世界を舞台に活躍している女性たちです。まさに女性活躍時代の象徴とも言えるその華やかな姿に、まず目を奪われます。
しかし、ここに至るまでにこの方々が歩んできた道のりはけっしてたやすいものではありません。女性活用とは名ばかりの社会や職場の厳しい実態に直面し、めげそうになることもしばしばだったことでしょう。若さゆえに自分の力の未熟さを覚える不安にも切実なものがあったことがうかがえますが、卒業生たちはそれを乗り越えたのです。もがき・苦しみ・悩みながらも、目の前の壁に立ち向かっていった姿のなんと凛として美しいことでしょう。しかも、自分一人で戦うのではなく、周囲に応援してくださる方々を得て、感謝の心をもち、いつ、どんなときにも目標を見失わずに生きてきた姿は、恵泉での学びを見事に「生涯就業力」へと結実し、それを磨き続けながら生きている女性の姿に他なりません。
今、世界中に、そして、この日本にも平和が脅かされる気配がしのび寄っていることに胸が痛みます。1929 年、世界平和構築の必要性と、そのために女性たちが他国の文化と文明を理解し、世界情勢をより高い見地から眺める知性と経験を身につける必要があるとの強い願いのもと、学園は創立されました。創立者・河井道先生のその理念を、恵泉女学園大学は1988年の開学以来、女子の高等教育機関である女子大学の責務として、大切に継承しております。その歩みの一端は、冊子のはじめに「数字で見る恵泉女学園大学の国際力」「自分だけの夢が見つかる!多彩な国際交流プログラム」として、まとめてあります。こちらも併せてご覧いただければ幸いです。
卒業生の活躍は、在学生にとって大きな目標・希望であり、教職員の励みでもあります。卒業生の皆さんの幸せと益々の活躍を心から祈っております。
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卒業生紹介

卒業生紹介冊子制作者も卒業生です。

有限会社サンウッド 代表取締役/プロデューサー
梅野 陽子さん

― Profile ―

人文学部 英米文化学科 1992年度卒
(現 英語コミュニケーション学科)

1993年4月、阪急交通社に入社。8年半海外のツアー企画、手配、営業、募集広告制作に携わる。2001年、世界のお茶専門店ルピシアに入社。広報販促部にて、会員誌制作を担当。今の基礎となる業務を身につける。その後、地域情報誌制作会社にて、企画、営業、編集業務を経て、2007年にデザイン制作会社「SunWood(有限会社サンウッド)を設立。

メッセージ

この度、「卒業生の冊子を卒業生に作ってもらいたい」とこのお話をいただいた時、責任の重さと同時に大きなやりがいを感じ、内心ドキドキしながらも「ぜひ、やらせてください!」とお受けさせていただきました。

独立して、11年。現在は、営業、ディレクターとして企業のパンフレット、ロゴデザイン、パッケージデザイン、ショップツールなどを主に制作しながら、経理、発送などなど、自分の会社なので、なんでもやっています。また、デザイン業務のかたわら、「日本をもちあげたい!」と四季や年中行事に深いかかわりのあるお餅のキャラクター「もちくん」をたちあげ、日本の良さを発信しています。2016年には念願の年中行事えほん『もちくんのおもちつき』を出版。2017年からは農林水産省主催「農業女子プロジェクトサポーター」の一員に。また、一般社団法人日本和食卓文化協会のキッズ講座のキャラクターとしても活動しています。他にも、よしもとお笑い芸人「アップダウン」とのコラボアニメ制作、「デコもち de 一升餅」の商品開発など、おもしろそう!と思ったら、即行動、積極的に活動を広げ、人気もどんどんふくらみ中です。

そして、このキャラクターのつながりがきっかけで、今年6月に母校へ訪問する機会があり、そこから、卒業生インタビュー冊子制作のお話をいただくご縁に恵まれました。

今回、15人の卒業生にインタビューをさせていただきました。 誰もが悩み、時には立ち止まりながらも自ら道を切り開いています。まさに、冊子のタイトルの通り、「しなやかに」そして「凛として」輝いていました。お一人おひとりのお話に共感し、また、人生の転機となる先生方からのお言葉に、私自身も勇気をいただいています。

恵泉の学びの先にご活躍されている卒業生のお話は、これから受験を控えている高校生、そして在校生の皆さまにも、心に響く、人生のヒントがたくさん詰まっていると思います。ぜひ、お手にとってご覧いただけましたら嬉しいです。

最後に、このような貴重な機会を与えてくださったことに、心より感謝し御礼申し上げます。

サンウッド
もちくん