グローバルに生きる

ゼミ、部活、国際交流...在学中の経験を糧に
中学からの夢を実現し航空業務を支える

増田 ひとみさん

株式会社JALスカイ 羽田事業所 空港オペレーション国内パッセンジャーサービス担当
増田 ひとみさん

― Profile ―

人間社会学部 英語コミュニケーション学科 2016年度卒

2017年5月、株式会社JALスカイに入社。約1ヵ月間の座学とその後のOJT 期間を経て、カウンターでのチェックイン業務やゲートでの搭乗業務を担当。2019年3月には1ヵ月間、石川県の小松空港に出張、業務を経験。2019年9月から通常の業務に加え、ディパーチャープリパレーションという翌日便の出発準備を行う。

一人ひとりのお客様を大切に
心を込めて、臨機応変に応対

 羽田空港国内線のカウンターでチェックイン業務やゲートでの搭乗業務を行っています。車いすのお客様やお手伝いの必要な方など、チェックイン時に得た情報は客室乗務員をはじめ関連部署に引き継ぎ、お客様を安全に目的地までご案内します。

 あるとき、台風でご予約便が欠航になったお客様がいらっしゃいました。なんとか目的地までご案内できないか、限られた時間で案をめぐらせ、空席待ちをご案内し、お客様は無事当日中に目的地へ。後日、そのお客様が羽田に戻られた際、わざわざ私を探してお礼を言ってくださいました。今まで対応した中でいちばんうれしかったできごとです。お客様に「ありがとう」と言っていただけると、この仕事をしていて本当によかったと思います。

 空港での仕事は常に時間に追われています。とはいえ焦っていると話しかけづらい雰囲気になってしまうので、お客様やともに働くスタッフが声をかけやすいよう、心の余裕を持つよう意識しています。また、聞き取りやすくわかりやすい説明ができるようにも心がけています。客室乗務員はフライトの間、何度もお客様と接しますが、私たちはお客様と接するのは基本的にその場限り。1回1回を大切にしたいと思っています。

恵泉ではさまざまなことにチャレンジ
その経験が仕事にも生きている

増田 ひとみさん 大学1年生のとき、バンクーバーでの語学留学プログラムに参加しました。そこで学んだフレーズや単語、また現地の大学でさまざまな国の学生と交流し他国の文化や習慣を学んだことは、訪日外国人が多い空港での業務に役立っていると感じます。

 大学4年間所属したチアリーディング部では、3学年上の先輩を目標とし、「その先輩と自分の違いはどこだろう」といつも考えて少しでも先輩に近づけるよう努力をしていました。チアリーディングではさまざまな公演やイベントでパフォーマンスを披露しましたが、そこでは協調性や視野を広く持つこと、互いの失敗をフォローし合い、臨機応変に対応することが求められます。空港での業務も、お困りのお客様はいないか、手が足りていないスタッフはいないか、周りをよく見て気づいたところは積極的に声をかけてフォローしなければなりません。チアリーディングでの経験も今の仕事にもつながっています。

増田 ひとみさん 英ゼミはネイティブのTheodore Quock先生の「We s t e r nH u m o r 」に所属し、『くまのプーさん』の原本に出てくるユーモア(言葉遊びや挿絵など)について考察し論文を書きました。スタイルにこだわらずに行う授業で、自主的に課題を見つけて考えることや積極的に意見を出して周囲と共有することの大切さを学びました。Ted先生には英語でメールのやりとりをして、授業のことだけでなく就職のことなどもご相談に乗っていただきました。

 オープンキャンパスで大学を紹介したり、高校に訪問してワークショップを開催したりする、大学の広報活動を行う学生キャンパスアテンダントも経験。人前で臆することなく話せるようになり、就職活動での面接をはじめ入社後の後輩育成でもその経験に助けられています。

入社後も他の人の何倍も努力して勉強
目標はV I P のお客様のお手伝いをする担当

増田 ひとみさん

 中学時代からエアライン関連の仕事をしたいと考えており、大学1年生からエアライン就職スクールに通っていました。入社してからは約1ヵ月間の座学教育でチェックイン端末操作方法はもちろん、メイクや髪型立ち居振る舞いなどサービスの基礎から教育を受けました。とにかく覚える量が多かったため、毎日の復習をするのも精いっぱいの状態でした。同期と毎日のように教室に残り勉強をしていたことは、今となってはいい思い出です。現在も学ぶことは多々ありますが、不器用な分、他の人の倍努力をしようと思っています。

 今は、接客スキルを磨き、VIPのお客様のお手伝いをする接遇担当をめざしています。ふさわしい人財となれるよう、日々の業務から丁寧にお客様対応をしていきたいと考えています。私生活でもたくさんの経験をして、魅力ある人となれるよう自己啓発に努めています。

― Message to Students ―

学生時代はたくさんのことにチャレンジしてさまざまな経験をすることが大切だと思います。私自身、大学の講義は力を抜くことなく受講しましたし、チアリーディングでは数々の公演に参加、キャンパスアテンダントやカフェなどでのアルバイトもしていました。たくさんの失敗もしましたが、常に前向きに将来の夢につながりそうだと思うことはためらわずいろいろとチャレンジし、学生時代を駆け抜けました。今の自分を大切に、日々を大切に過ごしてください。