しなやかに凛として生きる

卒業生たちの活躍に寄せて

恵泉女学園大学 学長 大日向 雅美

女性活躍が言われる時代を迎え、今こそ女性たちが生涯にわたって自分らしく活躍できる力、すなわち「生涯就業力」が求められています。それは競争社会で他を押しのけて生きる力とは正反対のもの。身近な方々を大切にし、共に生き、謙虚に自身を磨き続けながら、地域や社会に尽くすことに喜びを見出せる力です。女性たちがそうした力を磨き発揮してこそ平和で豊かな社会が築かれるはずであり、そこに真の女性活躍の姿があると信じています。
本学は小規模の女子大ですが、それだけに一人ひとりの学生に教職員が心を込めて向き合い、平和に尽くす自立した女性の育成に注力してきました。1988年の開学から30年の歳月の中で今、確かな実りを結んでいます。まさに「生涯就業力」を体現した卒業生たちの“凛としてしなやかに”輝いている姿を心から誇りに思います。
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卒業生紹介

卒業生紹介冊子制作者も卒業生です。

有限会社サンウッド 代表取締役/プロデューサー
梅野 陽子さん

― Profile ―

人文学部 英米文化学科 1992年度卒
(現 英語コミュニケーション学科)

1993年4月、阪急交通社に入社。8年半海外のツアー企画、手配、営業、募集広告制作に携わる。2001年、世界のお茶専門店ルピシアに入社。広報販促部にて、会員誌制作を担当。今の基礎となる業務を身につける。その後、地域情報誌制作会社にて、企画、営業、編集業務を経て、2007年にデザイン制作会社「SunWood(有限会社サンウッド)を設立。

メッセージ

この度、「卒業生の冊子を卒業生に作ってもらいたい」とこのお話をいただいた時、責任の重さと同時に大きなやりがいを感じ、内心ドキドキしながらも「ぜひ、やらせてください!」とお受けさせていただきました。

独立して、11年。現在は、営業、ディレクターとして企業のパンフレット、ロゴデザイン、パッケージデザイン、ショップツールなどを主に制作しながら、経理、発送などなど、自分の会社なので、なんでもやっています。また、デザイン業務のかたわら、「日本をもちあげたい!」と四季や年中行事に深いかかわりのあるお餅のキャラクター「もちくん」をたちあげ、日本の良さを発信しています。2016年には念願の年中行事えほん『もちくんのおもちつき』を出版。2017年からは農林水産省主催「農業女子プロジェクトサポーター」の一員に。また、一般社団法人日本和食卓文化協会のキッズ講座のキャラクターとしても活動しています。他にも、よしもとお笑い芸人「アップダウン」とのコラボアニメ制作、「デコもち de 一升餅」の商品開発など、おもしろそう!と思ったら、即行動、積極的に活動を広げ、人気もどんどんふくらみ中です。

そして、このキャラクターのつながりがきっかけで、今年6月に母校へ訪問する機会があり、そこから、卒業生インタビュー冊子制作のお話をいただくご縁に恵まれました。

今回、15人の卒業生にインタビューをさせていただきました。 誰もが悩み、時には立ち止まりながらも自ら道を切り開いています。まさに、冊子のタイトルの通り、「しなやかに」そして「凛として」輝いていました。お一人おひとりのお話に共感し、また、人生の転機となる先生方からのお言葉に、私自身も勇気をいただいています。

恵泉の学びの先にご活躍されている卒業生のお話は、これから受験を控えている高校生、そして在校生の皆さまにも、心に響く、人生のヒントがたくさん詰まっていると思います。ぜひ、お手にとってご覧いただけましたら嬉しいです。

最後に、このような貴重な機会を与えてくださったことに、心より感謝し御礼申し上げます。

サンウッド
もちくん