フィールドスタディ

フィールドスタディ、略してFS。あまり聞き慣れない言葉ですが、ひと言でいえば「現場を訪れて自分の足と目、心を使って実際に体験することで、机上の知識だけでは学び取ることのできない人間的理解を得る」体験学習のことです。

文献や統計から得た知識と実際の体験を突き合わせてみること、現場での出会いを通して理解したことをまとめ、振り返り、自らの新たな課題につなげること――それが恵泉女学園大学の考えるフィールドスタディです。予備知識やマナーを身につけて現地を訪れ、そこに生きる人々と直にふれあうこと。人間の強さや優しさに接して、自分の生き方を考えること。さまざまな経験を通して、「予期しなかった自分」と出会うこと。これがフィールドスタディの醍醐味です!
恵泉のフィールドスタディには、約5ヶ月にわたってタイに滞在し、タイ国立チェンマイ大学で学んだのち現地のNGOや農山村などで体験学習をする長期フィールドスタディと、アメリカ、オーストラリア、アジア各地域(国)へ1~2週間程度行く短期フィールドスタディがあります。

タイ長期フィールドスタディ

伝統的な北タイの民族衣装である巻きスカートを身につけて

東アジア(短期)フィールドスタディ

沖縄県にある平和祈念資料館にて沖縄戦についてのお話を伺う

履修イメージ

フィールドスタディは現地に赴いて終わりではありません。短期、長期ともに事前学習を行い、実際に現場を訪れ、学びを振り返る事後学習までが一連のカリキュラムになっています。

事前学習

  • フィールドスタディ入門Ⅰ(短期)
  • フィールドスタディ入門Ⅱ(長期)

FS実施中

  • フィールドスタディⅠ(短期)
  • フィールドスタディⅡ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ(長期)

事後学習

  • フィールドスタディⅥ(短期)
  • フィールドスタディⅥ(長期)

フィールドスタディ関連出版物

1999年度から開始された恵泉女学園大学ならではのプログラム「フィールドスタディ」では、学びの成果を以下のような出版物として刊行してきました。

≪タイ長期フィールドスタディ≫

2000年度より始まったタイ長期フィールドスタディ参加学生たちの学びの成果をまとめた本です。タイ長期フィールドスタディでの体験は、参加学生の人間力を高め、大学卒業後の進路や生き方に大きな影響を与えてきました。本書には、とくに優れた10本の論文を掲載し、学生たちがどのように学びを深め、現在のキャリア形成にどのように生かされているかなどが書かれています。
詳しくは、大学公式ホームページ「タイで学んだ女子大生たち
もしくは、コモンズオンラインへ

≪東アジア(短期)フィールドスタディ≫

2013年度から始まった東アジアフィールドスタディに参加した学生たちによる、2冊の体験報告集です。東アジアフィールドスタディは、国境を越えて日中韓のフィールドを実際に歩いて、それぞれの歴史や文化を比較体験し、また現地の若者や市民とのの交流を目指すトランスナショナルプログラムです。

第一弾の『東アジアのフィールドを歩く―女子大生がみた日・中・韓のすがお―』(2014年6月刊行)、第二弾の『東アジアのフィールドを歩く2 女子大学生がみた日・中・韓の「辺境地」』(2016年5月刊行)ともに、女子大学生たちが見て歩いて感じた東アジアの体験記がまとめられています。
詳しくは、大学公式ホームページ「東アジアのフィールドを歩く2 女子大学生がみた日・中・韓の「辺境地」
もしくは、梨の木舎オンラインへ
東アジアのフィールドを歩く
東アジアのフィールドを歩く2)