問題を発見し、社会科学的に分析する 国際社会学科

2010年03月04日
 投稿者:小浦愛美(人間社会学部、国際社会学科3年)
 ゼミ/授業名:国際社会演習II

恵泉には多くの個性的な先生がいますが、私が受けているのは3年ゼミの上村英明先生です。上村先生の専門は、「先住民族の権利」とその法的位置づけですが、ゼミでは、各個人が問題を見つけ、社会科学的に整理して、きちんと文章にして他の人たちを説得する力をつけることを目標にしています。その点、4年ゼミでは卒論を書くことが求められ、3年ゼミの後半でも、卒論の予行演習としてゼミ論を作成します。今までは、論文の書き方をひとつのテーマに題材をみんなで考え、学ぶ作業でしたが、それぞれが自分でテーマを探し、先生の意見や、同じゼミ生の意見を取り入れながらゼミ論を書いています。

上村先生ってどんな人??とまだ上村先生を知らない人も多いと思いますので、ここで突然ですが3年のゼミ生に「上村先生ってどんな人??緊急アンケート」を取りました。

まず初めに私の先生に対する第一印象は、「事務のおじさん」でした。何で「事務のおじさん」と思われた人もいると思いますが、私が高校三年生の時、入試会場で試験監督の補助をしていたのが上村先生でした。小さい髭の生えたおじさんが、大きな教室を一人で走り回っている姿が一生懸命過ぎていて、とても強い印象を受けました。恥かしい事に1年の時に選択した「教養基礎演習」で、はじめて入試時の髭のおじさんが上村先生という事を知りました。

私が上村先生を一言で表現すると「事務のおじさん」でしたが、他のゼミ生の回答は「陽気なおじさん」「アロハシャツのおじさん」「くまさん」「おちゃめ」と先生を紹介するにはぴったりの回答ばかりでした。でもこれだけ聞くと、上村先生を知らない人にはアロハシャツのおじさんが適当に授業をしていると思うかもしれないですね。ゼミでは、個々にテーマを持っているので、雑談を含めてそれぞれが話題を膨らましていきます。先生から発せられるダジャレに度々話が脱線しますが、その中で今自分が何に興味を持っているのか、また新しい発見ができます。大教室での講義では、かなり高度なものも多い先生のジョークに、反応に困ってしまう生徒もしばしば出てきますが、上村先生の授業ではいつもさまざまな知識を吸収することができます。

キャラクターで例えるとの質問では、「くまさん!!」という回答が8割もあった上村先生。3年ゼミは、自由奔放な学生が集まっています。・・・そうそう私のゼミ論のテーマは、「チャランゴ」という中南米の楽器を軸に音楽の社会史を調べています。

小浦愛美(人間社会学部、国際社会学科3年)

新宿コリアンタウンでの懇親会

担当教員:上村 英明

21世紀になりましたが、国際社会には、そして、日本国内にも多くの問題があります。こうした問題を(先住)民族という視点から考えたいと思います。さらに、国際的な活動を通して、未来の世代に残せる社会をどう築けるのか、そうした理想実現の可能性に取り組みます。

上村 英明