人間形成領域の荒井ゼミ 人間環境学科

2009年12月16日  投稿者:荒井英子 ゼミ/授業名:荒井ゼミ

3年ゼミを紹介します。私(荒井)がゼミで大事にしているのは、当事者の声に耳を傾けること、多様性を認めること、そして自分自身を問う姿勢です。
ゼミ内容については、ゼミ生自身の声をお聞きください!

「障害者問題やハンセン病問題、性的少数者や「闇の子供たち」について、先生とゼミ生たちで毎回ディスカッションを行っております!どのテーマも重く、極めて深刻な問題です。しかし、先生やゼミ生たちと一緒に人の命の尊厳の重みを改めて感じたり、自分自身についてもじっくり考えることができるという、得るものは深く、温かいところが魅力のゼミです!更に、普段大学に通っているだけでは見られない、ゼミの仲間たちの意外な一面も見られる機会もあったりします!」。

「ハンセン病療養所多磨全生園へ、学外授業として行って参りました。元ハンセン病患者であった方のお話を伺ったり、資料館や園内を見て回ったり、実際に住んでいるお家に上がらせて頂いたりしました。そこで会った方達は、自分の身近な人と何ら変わらない、ひとつの大切な命を持ったかけがいのない存在であると感じました。そして私はこの体験学習に参加し、自分自身が人の心の深い痛みや憤りや優しさにそっと触れたような感覚を覚えました。これは、直接当事者の方と関わったことによって得られたもので、非常に貴重なものだったと感じます」。

「ゼミでの問題提起に対して、「事実を知っても何も出来ない」という壁にぶつかる事もしばしば...。『闇の子供たち』(ヤン・ソギル著)の学びで行き詰まった私がとった行動は、大きな書店への情報収集。前々からインパクトを感じていた『DAYS-JAPAN』という雑誌が目に止まりました。NEWSや新聞では取り扱われない、加害者が被害を隠そうとするところ、被害者の悲痛な叫び。そうした事実を記事や写真・映像で伝える雑誌です。私たちの思考に、何らかの違う考え方、新しいネットワークが見つかるのではないかと思い、横浜で開催された『DAYS-JAPAN』の写真展にも行ってみました。私達が日頃情報源としているマスメディアの一方的な情報との差。見てはいけないものを見てしまった子どもの気分になってしまいました。しかし、「知ったところで...」ではなく、「知っておかなくてはならない。」と考え方を改めることにも繋がりました。この経験をゼミの場に持ち込み、ゼミ生と意見交換する事によって、「やれること」に大小などなく、「自分のライフスタイルの中にもやれることはたくさんある。」という多面的な考えを持つ良いきっかけとなりました」。

「私は、貧困や闇の子供たちに興味があり、荒井先生のゼミを選びました。授業では、「闇の子供たち」の本や映画を見て、討論を行ったりしました。豊かで教育も受けられる国で育った私には、想像していたよりずっと辛い現実があるのだと感じ、実際は自分自身が貧困のことを知ったかぶりしていたのではないかと考えさせられました。このように、自分が知っている問題ではあるが、実際はどのようになっているのだろうということが学べ、考えさせられるゼミです。自分が興味のあるテーマが学べるので、とてもやりがいがあります」。

「「あなたはお金で、人の命を買うのですか」。ゼミのテキスト『闇の子供たち』の一節だ。目を背けたくなるような箇所が多々あるこの書物を、私達は時間をかけてじっくりと読み解いてきた。信じられなくても、目を背けたくてもこれが現実。私達に日本や世界を変える力はないけれど、このままじゃいけない!そんな思いを抱え、出した答えは、まずは真実を、現実を「知る」ということだった。それは、ゼミを通して「無知」なことがいかに恐ろしいことかを学んだ私達だからこそ出せた答えだと思う」。

「私はセクシャルマイノリティのことに興味がありこのゼミを選びました。授業で扱った『変えてゆく勇気』(上川あや著)という本のなかで「性を男から女に移行した生き方は確かに「典型的」とは言えない。しかし「特殊」でも「異常」でもないと私は思うのだ。」という箇所があります。今の日本社会は「異性愛がフツウ」です。私は普段「フツウ」という言葉を何も考えずに使っていました。しかしそうやって「フツウ」と物事をくくることで知らずうちに「フツウ」でないもの「異常」なものとの線引きし、差別してしまっているのです。安易に多数者を「フツウ」と捉えたり、少数者を「異常」と決めつけることの暴力性に気がつきました」。

先輩・後輩一緒にチャペルで

ハンセン病資料館で学外授業

担当教員:荒井英子

 一度限りの人生と、ひとつしかない自分の身体を大切にして生きたいと願う学生たちと一緒に、人間の生と死の意味、性と愛の多様な在り方、人権や平和等の先鋭な諸問題について、キリスト教とフェミニズムの視点から内容を深めていきたいと思っています。

荒井英子

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