日本語教員に向けて学生たちの学びが進んでいます

2022年10月17日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

秋学期が始まって、はやひと月近くになります。木々の色づきも日ごとに濃くなっている多摩キャンパスで、学生たちの対面での学びも順調に進んでいます。

そうした中、お昼休みのひと時、多目的アワー(木曜日 昼休み)のプログラムとして、こんな呼びかけがありました。

"日本語教育の勉強をしている人 外国人に日本語を教えたい人
お気軽にご参加ください! 現役日本語教師が教案を作成する際のポイントをやさしく解説してくれます。日本語学校で授業をしていらっしゃる先生がお話しくださいます。
日本語学校の授業が体感できます。"

日本語教育委員会の先生方(委員長水上晃実先生・川井章弘先生・栗田奈美先生・志賀里美先生)からのメッセージでした。

私もちょっとお邪魔をしてみました。進和外語アカデミーの玉野貴士先生のご指導のもと、多くの学生が熱心に学んでいました。「~しないでください」の文型を例に、概念と用法についての学びから口頭練習へと展開しながら、「わかる⇒覚える⇒使える」のプロセスを教案に落とし込んでいく様子に、普段何気なく使っている日本語を外国の方々に伝える難しさと共に、深さが伝わってきました。 日本語教育委員会委員長の水上晃実先生から、このプログラムについてメッセージをいただきましたので、あわせてお読みいただければ幸いです。

水上晃実(教育学 教育方法・教育コミュニケーション)

このプログラムは、日本語教員養成課程の学生に限らず、日本語教育に興味のある学生であれば参加可能として、毎年開催しております。新型コロナウィルスが心配されはじめた2020年度からはオンラインで実施しておりましたが、今年は感染対策を十分に行った上で、2年ぶりの対面開催となりました。講義形式で教案作成のポイントをご指導いただいた後、26名の参加学生たちが玉野貴士先生の実に躍動感あふれる迫力の模擬授業を体験しました。発声方法・飽きさせないリズム感・学習者の理解を促すヒントの出し方等、現役の日本語教師でいらっしゃる玉野先生から学ばせていただいたスキルは、学生たちにとって机上のみでは決して得られない貴重な学びとなったようです。