恵泉女学園大学

佐久平女性大学に赴いて

2025年06月09日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

先週の月曜日(6月2日)、佐久市の「佐久平女性大学」の講座に講師として招かれて行ってまいりました。
「佐久平女性大学」は、以前、このブログでもご紹介いたしましたが、"ニューノーマル時代に、生涯成長、生涯就業力を持った女性を育成する"ことを旗印に、2022年4月に開講された大学(黒沢梢学長)です。恵泉女学園大学のHPをご覧になった黒沢氏が、「生涯就業力」の理念とその実践に感銘を覚えてくださって、開講に至ったと伺っております。

そもそも私と黒沢氏の出会いは、氏がご長男を出産されたとき、"三歳児神話に悩める一人の母親"として、NHKの育児番組「すくすく赤ちゃん」のスタジオにいらして、私の "三歳児神話からの解放"の言葉をお聞きになったことでした。仕事をあきらめることなく永年勤務を続けられて、今日に至っておられるとのことです。*
[学長の部屋]佐久市「佐久平女性大学」に招かれて(2022年6月13日掲載)

今年3月に放送された、NHK放送100年の特別番組「ずっと親子のそばで~子育て番組の65年」に登場していただいた折には、女性大学でのご活躍の模様と27年前のスタジオの一コマが放映されて、その対比に年月の重みを感慨深く思いました。

開講から今年で4年目。卒業生たちは"職場の管理職等へのチャレンジ" "資格取得" "市民活動団体の設立" "市の審議会への参加"等々、輝かしい活躍をされています。昨年11月には「第12回プラチナ大賞(女性活躍促進賞)」を受賞されています。

さて、今年の私の演題は、「私らしく生きるとは~学ぶこと そして、さまざまな迷い・揺れと共に、恵泉女学園大学"生涯就業力"を身につけて~」でした。開講時からずっとこの女性大学のアドヴァーザーを務めておられる小宮山洋子氏(元厚生労働大臣)もいらして、講演の後のトークを楽しく飾ってくださいました。小宮山氏とは厚生労働大臣時代に、子ども子育て新システム作成に際してご一緒させていただいたご縁があります。子育て支援や女性活躍の道を切り開こうと、共に汗を流した方との懐かしいひと時でした。私の講演、そして、トークを聞いてくださる受講生の皆様の熱心な態度と真剣な質問の数々に、この地の女性たちが確かに生涯就業力を育んでくださることが信じられて、帰路の新幹線の車窓に移る信濃の景色がひときわ美しく目に映りました。

小宮山洋子氏と共に

受講生の皆さまと共に