一部、対面授業を再開いたしました。

2021年06月07日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

第3次緊急事態宣言が延長となり、新型コロナウイルス感染症の状況もいまだ見通しが不確実な状況にありますが、本学では6月1日から段階的に対面授業を再開することといたしました。

今年度は4月の2週間だけ対面での授業ができましたが、その後、緊急事態宣言発令に伴って第3週から一斉のオンライン化となっておりました。
オンライン授業にも想定外の利点が少なくなく、教員も学生も懸命に取り組んでおりますが、一方で、やはり対面授業を希望する声は学生からも教員からも大きくなっております。
大学での学びは、やはりキャンパスでのさまざまな体験から得ることが少なくありません。
他大の状況等も参考にしつつ、具体的には、まずは1年生必修の生活園芸Ⅰをはじめとして、2年生以上の実習・実技を伴う園芸科目(種や苗、花材など時季に係る教材を扱って実習することが必要な学修)について、対面授業を再開いたしました。
以上の科目は実習科目であると共に、学生たちの登校時間と人数を分散して安全対策をとるうえで有効と考えてのことです。

生活園芸Ⅰの様子の写真と担当の澤登早苗先生からの対面授業再開に際してのメッセージをご紹介いたします。

天候にも恵まれ6週間ぶりに実習を行うことができました、例年は3~4回に分けて行うものを1回にまとめ、キュウリとサツマイモを植えました。草を抜き、畑を耕し、苗を植える、実習3回目の1年生にとって決して楽な内容ではなかったはすです。しかし、学生たちが楽しみながら真剣に実習に取り組んでいることを肌で感じることができました。

学生からは

  • 久々に実習できて良かったです。畑には虫がたくさん居たが不快に感じなくなり、耐性がついたのだと思いました。キュウリの支柱立てに苦戦したが完成した後の達成感は忘れられません。キュウリとサツマイモにしっかり声をかけてあげることができたので元気に育ってくれると思います。
  • 久しぶりの学校で天気も良くとてもいい気分転換になりました。実習はやることはたくさんあったのですが、ペアの子や周りの子と協力して時間内に終わらすことが出来ました。・・・久しぶりに授業をしながら友達と会話できてとても楽しかったです。

等の感想が届いています。

恵泉女学園大学公式YouTubeで公開されている『生活園芸Ⅰ』紹介動画です。

なお、上記科目を履修していない学生でも、図書館・キャリアセンター等の施設・設備を利用することを希望する場合、また大学内でオンライン授業受講希望のある学生たちの登校は引き続き認めております。なお、学生によっては登校することに不安を抱えていたり、ご家族に高齢者がいるなどの事情のある学生もいることと思います。登校できない学生が不利益を被らないよう、昨年度のノウハウをいかして、対面授業とオンライン授業を並行する等の工夫をしてまいります。

今後とも 新型コロナウイルス感染症の状況を精査しながら、授業方法を慎重に検討してまいります。