パラリンピック・バドミントン種目選手のご訪問

2019年05月20日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

5月の10連休が明けて、爽やかな五月晴れに包まれたキャンパスに、とても嬉しいご訪問がありました。パラバドミントン(通称:パラバド)選手の林海央(はやし・みお)さん(青山学院大学4年生)が、石場隆雄監督と秋庭亜希子コーチと共に、トルコ大会優勝の報告にいらしてくださったのです!

パラバドは東京2020パラリンピックから正式競技になりますが、障害に応じて6つのクラスがあります。
林さんは、立位・下肢障がいの重度クラスのSL3。大学1年生の終わりに骨肉腫を患われましたが、現在、強化指定選手として活躍。2020年の出場をめざして国内外の大会を戦っておられます。

林さんたちとのご縁は、本学の南野キャンパスの体育館を石場ジャパンの子どもたちや選手の皆さんの練習に使っていただいていることです。今年の初めに、南野キャンパスを使用していることへのご報告とお礼に学長室を訪ねてくださいました。その時、近々トルコ大会に出場する予定と伺い、是非がんばっていらしてくださいと応援したのですが、そのトルコ大会で見事優勝を果たされて、この度トロフィーをもって再度の嬉しいご訪問となりました。

林さんの骨肉腫はステージ4で、脚の骨の一部を削る大手術をなさったそうです。退院後、石場監督が主催されているジュニアチームの練習に参加している時に、遊びに来たタイのパラバド選手と出会ったことが、林さんがパラバドの世界に入ったきっかけだったとのことです。どんなにか厳しい闘病生活を経験されたことか、また現在の練習もかなりきついことと思いますが、そのつらさを微塵も感じさせない明るい笑顔でした。そばで支えてくださっている石場監督や秋庭コーチ、そして、ご家庭ではいつも見守ってくださっているご両親様の存在も大きいことでしょう。

来年のパラバドに出場するまで、これから1年かけていくつもの大会に出場し、そこでの成績が問われていくとのことです。お出迎えした皆で、心からの応援を送りました。
学長室が一気に5月の明るい陽射しと爽やかな薫風に包まれた嬉しいご訪問でした。