国際ゾンタ エリアミーティングに参加して

2019年05月27日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

去る5月11日、群馬県高崎市で開催された国際ゾンタ26地区エリア2 第10回エリアミーティング*に参加させていただきました。

*国際ゾンタとは

奉仕と支援を通して全世界の女性の地位向上のために活動する世界的な社会奉仕団体です。1919年11月8日にアメリカ合衆国ニューヨーク州バッファローにおいて設立されました。世界63ケ国に1,200以上のクラブがあり、約29,000人の会員で運営されています。
ゾンタクラブの会員は、世界的な友好を通して理解・親善・平和の促進のために共に助け合い、女性の平等の権利、政治的な均等、教育と健康の享受、女性と子供に対する暴力の根絶など、国際ゾンタが提唱するプロジェクトを支援するために活動します。
日本のゾンタクラブは、東京Ⅰゾンタクラブが1961年(世界で16番目の国として加盟)に国際ゾンタから認証されて57年が経ちました。世界32地区エリアの中、日本は26地区に属し、木下彰子ガバナー(北九州ゾンタクラブ)のもと全国に50クラブ(2018年12月現在)が活躍しています。
(国際ゾンタHPより引用 https://zonta-d26.jp/?page_id=973)

恵泉女学園大学はこの国際ゾンタの東京Ⅱゾンタクラブから日本で初めてゴールデンZクラブ*①として認証を受け、恵泉英語教育研究会(Keisen English Education Society=KEES)と恵泉お話を語る会(恵話会)などの活動*②にご支援をいただいております。
*①スポンサーであるゾンタクラブのご指導・ご支援をいただきながら学内、地域、世界に奉仕をする学生組織で、現在日本には本学を含めて13のクラブが存在します。
*②KEES・恵話会
多摩地域の保育園や児童館で子どもたちに英語や日本語で絵本や紙芝居の読み聞かせをしたり、高齢者の方々の施設や療育センターを訪問してお話をさせていただいたりする活動です。
http://www.keisen.ac.jp/blog/kees/2019/02/kees-22.html
http://www.keisen.ac.jp/blog/kees/2019/04/ii-36the-legend.html

今回の国際ゾンタ26地区第10回エリア2エリアミーティングのテーマは、「輝く女性の社会をつくるために~Let’s take positive actions !」。ゾンタの国際委員や地区理事、役員、委員長、エリア委員の方々など、主に関東甲信越地方、中部・東海地方から90名余りが参加されました。
当日のプログラムはエリアディレクターの矢崎和喜子氏の点鐘とご挨拶に始まり、各地の年間活動報告、リーダーシップ開発委員会企画のワークショップ「ゾンタを知り、誰もがリーダーに」と「ロバート法」などが盛り込まれていました。豊かな人生経験、職業経験を基にすでに実社会で活躍されている女性たちが、こうして改めてリーダーシップについて学び合い、研修の機会を持っていらっしゃることに感銘を覚えました。

その中で私は「女性の生き方~咲く場所は自分で決める」という演題で基調講演をさせていただきました。

大学からはKEES・恵話会を代表して英語コミュニケーション学科2年の高崎夏帆さんとこの活動顧問の岩佐玲子先生(教育学)も参加させていただきました。

高崎さんは、「今日、エリアミーティングに参加し、たくさんのことを学べました。とくに、ゾンタクラブの円滑な運営のために、全員が定例会に毎回参加することや、会の中でルールを決めることなど、KEES ・恵話会にも活かせます。特に大切だと思ったことは、メンバーがなんらかの役職に就くことでそれぞれが成長できるということです。今期からKEES ・恵話会も広報や会計など役職を設けました。今回のお話を聞いて、役職を設けたことがみんなを成長させる一歩になったのだと気づくことができて良かったです。これからの生き方を考えるために、今、大学で学べていることは本当に恵まれていることなのだということを改めて考える機会にもなりました。私たち学生も、もっと声をあげていかなければなりません。そして、地域のお母さんや子どもたちのための活動もがんばりたいと思いました。ゾンタクラブの活動にこれからも参加させていただけることを楽しみにしています」と感想を語ってくれました。

女性活躍が叫ばれている昨今ですが、女性の人生にはなお未解決の課題が山積しています。これからの時代を生きる若い女性たちに、私たちが伝えていくべきことは少なくありません。来週は、5月25日に開催したスプリングフォーラムについて、とくに『女性のキャリアと「生涯就業力」』」と題した岩田喜美枝氏の基調講演についてご報告したいと思います。