100字でおすすめ!

新しく入った本の中から、これはぜひ!と思う本をスタッフが選び、100文字で紹介しています。これらの本は文庫棚の上に並べておりますので、まずは手にとってみてください。

だから私はここにいる : 世界を変えた女性たちのスピーチ

アンナ・ラッセル著 ; 堀越英美訳 フィルムアート社(280.4/R)

エリザベス1世や、運動家・活動家・大統領・首相・学者・作家・俳優など1800年代から近年に至る様々な立場の女性たちのスピーチ集。カラフルな肖像画と経歴を含めても2~4ページ程度にまとめられているので、年代を追って読むのもよし、興味のある人物から読むのもよし。心に響くスピーチが見つかりそうだ。(Y)

 

女子大で和歌をよむ うたを自由によむ方法

木村朗子著 青土社(911.13/Ki39)

内容は、実際に大学で行われた、おもに『源氏物語』に登場する和歌の講義だが、現代短歌が引き合いに出されたり、自ら短歌を詠んだりするうちに、講義に参加している学生と和歌の世界との距離がぐんぐん縮まっていく感じが伝わってくる。読んでいるあなたにも三十一文字(みそひともじ)の遺伝子が目覚めるかも!(A)

 

ひろがるベトナム希望レストラン 循環する支援 ベトナムのこどもたちとの25年

ふぇみんベトナムプロジェクト25周年記念誌編集委員会編著 梨の木舎 (369.4/F)

「ベトナム希望レストラン」はベトナム料理専門のレストラン。横浜・大倉山から徒歩5分。運営するのは、ベトナムのダナンにある児童養護施設「希望の村」の卒業生たち。大口寄付のストップした「希望の村」の運営の危機を今度は自分たちが支援しようと、日本の留学生となった彼らが奮闘する。支援されたものが今度は支援する力となる「支援の循環」の目覚ましきストーリー。(A)

 

アーキビストとしてはたらく 記録が人と社会をつなぐ

下重直樹・湯上良編 山川出版社(018./A)

アーキビストという職業を知っていますか。図書館で働くライブラリアン(図書館司書)や、美術館、博物館で働くキュレーター(学芸員)と並んで、欧米では古くから確立している専門職です。日本ではまだあまりなじみがありませんが、アーカイブズ(Archives;記録、古文書、書庫、史料館)を対象に扱い、公文書館などで働く職業のひとつです。
「本書は、これから大学への進学を考えている高校生や、大学在学中にその後の進路を考えている学生を主な対象として編まれた」(あとがき)とありますが、日本で初めてアーキビストの養成をめざす専門職大学院として、2008年に学習院大学大学院にアーカイブズ学専攻(修士・博士課程)が開学しました。その後、学会認定のアーキビストが2013年に誕生、現在では国立公文書館のアーキビスト認証制度も発足しています。
時代の要請に応えて広がり始めたアーカイブズの世界を、若きアーキビストたちが切り開く現場からの報告です。(T)

 

近江を中心とした伝統野菜文化史 : 野菜が物語る地域の歴史 食文化の多様性を探る

佐藤 茂著 養賢堂(626./S)

 伝統野菜とは、その地域特有の気候や地理的条件下でしか育たないものと思っていましたが、他所から持ち込まれたものが環境に適応して根付き、在来野菜となる例もあると知り、野菜の新たな魅力を教えられました。
 著者らは、『日本大百科全書』に掲載されたカブの標本画が実際とは異なる事に気付き、自らカブを栽培して検証します。歴史や伝統の曖昧な部分を科学的に解明していく様が実に痛快です。
 この本を読み、皆さんが恵泉の畑で収穫した赤カブの由来も知りたくなりました。(N)