カウンターだより

本に囲まれて過ごす図書館スタッフの、日々のつぶやきです。感想は直接カウンターまでどうぞ。

だんごむし

2024年05月28日

 先日、たまたま近所の小学生たちと話す機会があり、その中に虫好き(特に"だんごむし"好き)の6年生の女の子がいて、異常発生していただんごむしを何匹も捕まえて腕に乗せていました。一瞬「えっー⁈」と驚きましたが、不思議と気持ち悪い感じがしませんでした。
 だんごむしは地面の枯葉を食べますが、カルシウムを吸収するためコンクリートも食べるようなので、自然と見かける機会が多いのかもしれません。動きが遅くてすぐ丸まって(固まって)しまうので、見た目はともあれ動きで驚いたり嫌な感じがしない。怖くもない。ましてや名前は愛されキャラ感がある。こんな点からも平気で触れる...ような気がします。そして虫好き男子はよくいますが、女子もここにいて微笑ましく思いました。
 そんな中、一緒にいた知り合いが、ご自分の息子さんが小さい頃によく読んだという絵本(『だんごむし そらを とぶ』小学館)の話しをしてくれて、後日、公共図書館で借りたものを見せてくれました。中を見ると、だんごむしが主役ですが、周りの植物画がかなりしっかり描かれていて、大人も十分楽しめるものでした。話しの内容は、いつもじめじめした地面を歩きまわってるだんごむしが、ある日、空を飛んでみたくなる。最初はタンポポの綿毛を集めて挑戦しますが...失敗。次にトンボが落としていった羽を利用して"そらとぶマシーン"を作り再挑戦...見事成功して、初めて空を飛びます。初めて見る世界は素晴らしく、美味しいものもたくさん。しかし危険な事もたくさん...結局、また元の住み慣れた世界へ戻ります。
 あり得ない話しではありますが、このチャレンジ精神と自分の置かれた場所・居心地の良い場所をしっかり見つける。なかなか深い話しだと思いました。虫好きの女子からこんなステキな絵本にも出会え、ついお話しさせていただきました。(S)