2021年

オーディオブック

2021年12月13日

最近、公共図書館のオーディオブックを借りてみました。

電子図書館のサイトから検索してそのまま借りることができ、2週間経つと自動的に返却されるので、返却日を気にする必要のないところは、ちょっと気楽です。

 色々なジャンルのものがありましたが、とりあえず日本文学の作家の短編作品を借りて聴いてみました。朗読を聴くのは以前から結構好きだったのですが、やはり文字で読んでいるのとは違う良さがあります。文字で読んだときはおそらく、読み流していた情景を再発見し、また登場人物の「セリフ」も声を変えて読まれると、ドラマを聞いているような感じになりました。

 この作品が他の朗読者にはどんな風に読まれているのか、知りたくなりました。ネットで調べてみるとユーチューブなどに結構上がっていて、しばし「聴き較べ」に、はまってしまいました。一つの単語や助詞の読み方も、読み手によって意外に違います。それは作品に対する朗読者の理解の深さや解釈を映し出しているのかもしれないと考えると、朗読も一筋縄でいかない世界なのだと改めて気づかされました。この少し前にオーディオブックの制作会社の方の講演を聞く機会がありました。コンテンツの単純な読み上げだけならAIも十分役割を果たすが、文学作品にはやはり人間の朗読が向いているとのことでした。オーディオブックは、読書のバリアフリーを目的とするものではもちろんあるけれど、職場や家庭の仕事に忙しい日々の隙間時間に利用できるツールとして広い視野でとらえているとのことでした。便利で、結構奥深いオーディオブックや朗読の世界にこれからも触れていきたいと思いました。(A