「若冲くん」

  今年は桜の開花のステップをたどる間もなくふと見上げたら満開という感じの春です。 気づいたら散っていたということにもなりかねないと、お天気の良いお昼休み、久しぶりにキャンパスのお隣りの一本杉公園へ行ってみました。とても久しぶりで前に来てから一年以上たっているかもしれないと、ちょっと愕然としてしまいました。こんなにいい場所を忘れていたとは!春の光に浸された桜と若葉の静寂の風景を思わずスマホでパチリ。古民家もどうなっているかなと少し歩いてみると、葉の枯れ落ちた生垣のなかに、鶏がわらわらと歩き回っているのを発見。以前は檻の中にいたけれど、最近は放し飼いなのか・・・。と、スマホを構えると、その中の一羽が、気づいて(?)生垣から出てきて、斜めに構えた感じでポーズを決めた(ように思えた)ので、シャッターチャンスを逃してはならないとパチリと撮ったのが二枚目の写真です。しばらくその姿勢を保ったのちに「どうも、それじゃ」という感じで再び生垣の茂みに戻っていったのでした。その羽の色合いが、江戸時代の画家若冲の描く有名な鶏に少し似ているようにも思えたので、「若冲くん」とその場で名づけました。

 何かと気ぜわしい年度末の日々に、異次元ポケットに入ったようなひと時でした。

  

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