「コーポレートマーケティング」授業に富士フイルム株式会社常勤監査役がご登壇

2023年07月10日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

本学は数年後の大学閉校を前提としていることからも、学生の就職支援・キャリア教育に従前以上に力を注いでおります。先週は保証人を対象とした就職ガイダンスについてのご報告でしたが、今週は「コーポレートマーケティング」授業についてご報告いたします。

まず、講義開始にあたって、本授業担当の青木良和先生から、次のような説明がありました。

「コーポレートマーケティング」授業は、山城経営研究所(一橋大学の山城章教授が、プロフェッショナル経営リーダーを育成するために設立、卒業生は約3000人)のフォーラム修了生であるKAE山城会の支援講座です。毎回、企業の先輩から、会社や業界の話、会社での経験をお話しいただく実践的な授業で、大学で何を身に付けるべきか、就職活動ではどういったことに気を付けるべきかといったことも学ぶことができます、2018年秋学期よりスタートし、今年の春学期で8回目となりますが、今年度も90名の学生が受講されている恵泉女学園大学でも学生の評価が高い授業です。

6月15日(木)の第9回目の授業には、富士フイルムで二人目の女性役員となり、現在、常勤監査役としてご活躍の川﨑素子さんに登壇していただきました。川﨑素子さんは、1983年に学習院大学理学部数学科卒業後、富士写真フイルム株式会社に入社され、社内情報システム管理部門、機器商品開発部門などの仕事をされ、環境・品質マネジメント部長、CSR推進部長兼CP&RM部長の重責を担い、2019年、執行役員ESG推進部長兼総務部長となられ、2021年6月より富士フイルムホールディングス株式会社と富士フイルム株式会社の常勤監査役に就任された方です。

ご講義内容について、以下、当日学生に配布されたレジュメから項目のみ抜粋いたしますが、詳細について青木先生から報告をいただきましたので、こちらをご覧ください。

講義要旨

  1. 富士フイルム(株)について
    1)富士フイルム(株)の事業概要
    2)富士フイルム(株)の歴史
    3)デジタル化の波、急速な需要減退をどう乗り越えたか?
  2. 富士フイルム(株)でやってきたこと、学んだこと、感じたこと
    1)入社するまで大学で考えていたこと
    2)社内情報システム部門時代
    3)商品開発部門時代
    4)社内システム部門に戻って
    5)デジタルカメラを扱う事業部へ異動して
    6)環境・CSR・リスク部門に異動して
  3. 伝えたいこと
    1)大学生活でやってほしいこと
    2)人生で大切なこととは

「コーポレートマーケティング」授業では、終了後にClassroomのGoogle Formに学生がコメント・感想を提出し、質問に対しては講演者からの回答がフィードバッグされています。

以下、今回の授業を受けた学生たちの感想です。

  • 女性の活躍が見えにくかった時代の中で自分に出来ること、したいことを胸に活躍されてきた川﨑さんの姿がかっこいいなと感じましたし、私も将来自分をしっかりと持ち、志の高い人になりたいと思いました。 また、「頑張ったことも、怠けたことも自分が1番よく知っている」という言葉が心に残りました。1度きりの人生で時間を無駄にしないためにも日々の生活と自分自身を大切にして生きていきたいと思いました。(22IS021 松本栞奈さん)
  • 社会から「女はどうせ寿退社」「あらゆる理由ですぐに辞める」と思われていた時代に「仕事に就きたい」「自分で職業を持ちたい」と思ったことがすごいと思った。 2000年問題やデジタル化など、これまで多くの課題に直面されたことと思うが、それを乗り越えた後に「様々な力で会社や社会は成り立っている」という気付きを得たことは素敵だと思った。一人一人が個人的に活動するのではなく協力し合うことの良さや自分を大切にすることなど、仕事だけではなくこれから先の人生をより豊かなものにするための気づきを得ることが出来るのは素晴らしいと思う。(22IS016 加藤未紗さん)
  • 学生時代にやっておいた方がいいことは、勉強と英語だということを教わった。勉強は、獲得したなと言えるものを持てるように。英語は、身に着ければ一生の財産となり、多様な考えやカルチャーを理解する助けになるためとのことであった。これからは、日本だけでなく世界を相手にすべきとも仰っていた。けれど、日本よりも海外の方が発展しているのが現実。海外を視野に入れることは非常に賢いと思うが、それに対抗しようという考えは浅はかだと思った。 良いとき、悪いときに何をするか。富士フイルムが倒産せずに発展し続けているのは、新しい可能性(新天地)を切り開いていったからだということを知った。私も、自分の人生で行き詰まりを感じた時は、新天地を開拓していこうと思った。(22PH004 福島愛花さん)
  • 印象に残った点は2つあります。 1つ目は、会社の経営が怪しくなった時に今まで使っていた技術を分析して応用していたという話です。これは自己分析にも似ていると感じました。 2つ目は、大学でやったことはどこかで役に立ち自信になるという話です。日頃の授業でも感じるのですが、思いもよらないところで関連していることがあります。学んだことを結びあわせ、自分の知識と関連させながらオリジナルの考えを持っていきたいです。(23PH006 濱成美さん)
  • 私が1番印象に残った言葉は「自分を大切に」という言葉です。人生において自分が主人公であると川﨑さんはおっしゃっていました。私はいつも人の目を気にしてしまったり、挑戦してみようかなと思って自分の実力を気にしてやめた方がいいなと思ってしまうことが多くありました。ですが、人のことを気にする前に自分を大事にしていないと意味がないということに気づかされました。自分がやってみたいと思う気持ちを大切にしてこれからは生活していこうと思いました。(23EC007 寺内愛さん)

質問とそれに対する川﨑様からのご回答です

私は二年生になってから、サークル活動やアルバイトで後輩に教える機会が増えました。しかし、どのように接すれば先輩として良い指導ができるのか悩むことがあります。そこで、川﨑さんが上司として後輩に指導する際に、どのような心構えを持っているかを教えていただけないでしょうか?(22EC009 金沢百夏さん)
まず相手の立場に立つということだと思います。どんなことに困っているのか、何がうまくいかないのかを理解して、どんな言い方をすれば理解し易いのか、受け取りやすいのかを考えることが大切だと思います。上司、先輩だとしても、あることに対して少し多く知っているとか、指導する立場にあるということで、人間としては対等です。よって、相手をリスペクトする気持ちをもつことも重要です。そして、その指導する人が成長してもらいたいという気持ちで接することも重要だと思います。直接言わなくても思いは伝わるものだと思います。

当日は私も聴かせていただきました。仕事の面白さをライブ感覚でお伝えくださりながら、強制されない自由な時間を謳歌できる大学時代がいかに貴重かについて言及くださる川﨑様のお言葉が学生たちの心に響いたことは、教室の後ろから見ていて、学生たちの背中・後ろ姿にはっきり感じ取ることができました。
川﨑素子様、お忙しい中、このように学生たちが貴重な学びをさせていただきましたこと、心から感謝申し上げます。本当に有難うございました。

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