厳しい環境下でも、他者のために動く本学の学生たち

2022年01月31日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

オミクロン株が止まるところを知らないかのように猛威を振るっています。
社会全体が息をとめて、成り行きに耐えているかのようなここ数日です。
こうした厳しい環境下ですが、本学の学生たちはひるむことなく、他者のために尽くす活動に励んでおります。本日はその中から2つの活動についてのご報告とお願いをさせていただきます。

「学内表彰式」についてのご報告

「学内表彰制度」は、成績優秀者表彰とは別に、生涯就業力を体現している学生を表彰するために2019年度からスタートしたものです。学業以外にも、社会的な功績を認められた活動、特に他者や地域のためのプログラムなどで地道な活動を行った個人や団体(クラブ、サークル、ゼミ等)を、自薦・他薦を問わず募集し、審査の上、表彰するものです。同時に聴覚障がい学生のためのノートテイク・文字起こしを行ってきたボランティア学生たちへの感謝状の授与も行います。
今年度は、学内外における様々な活動に貢献した学生(8名)と団体(2団体)に学長賞を、また35名の学生にノートテイク感謝状を贈りました。

※撮影時のみマスクを外しています。

学内表彰 学長賞受賞の方々と岩村副学長
ノートテイクに取り組まれた方々と岩村副学長
表彰式に参加の皆様と

書き損じはがき・未使用はがきキャンペーン2020に向けた学生たちの活動とお願い

恵泉女学園大学ゴールデンZクラブ*の学生たちが、途上国の女児の健康と教育を支援するための募金活動として昨年から取り組んでいるプロジェクトです。昨年の活動についてはこのブログでもご報告いたしましたが、長引きコロナ禍の中、本年はさらに支援活動の目標を高く掲げて、活動に励んでいる模様です。
Zクラブ顧問の岩佐玲子先生から、本年の募金活動に励む学生たちの様子と皆様へのお願いのメッセージが届きましたので、ここに記させていただきます。

岩佐玲子(恵泉女学園大学ゴールデンZクラブ顧問)

この学生たちの活動は、コロナ禍の中での訪問活動が難しくなったことをきっかけに、2020年秋から、途上国の女児の健康と教育を支援するために取り組み始めた、プランインターナショナルジャパンの「書き損じはがき・未使用はがきキャンペーン2022です。

初めて取り組んだ昨年は、東京Ⅱゾンタクラブの方々をはじめ「学長の部屋」ブログの読者の皆様や同窓生、教職員、地域の方々のお力添えのおかげで全国から約5,000枚の未使用(書き損じ)の官製はがきが寄せられ、約20万円を寄付することができました。今年は長引く感染状況と自然災害の影響から、困難の中で暮らす女児が世界的に増えています。そこで恵泉女学園大学ゴールデンZクラブは12月に開催したキャンペーン引継ぎ会で目標枚数を昨年の倍の1万枚に設定しました。それから1か月後の1月の時点では全国から寄せられた封書の数は、37通。目標枚数にはかなり遠い状況です。そのため、学生たちは期末試験が終わる1月下旬には大学の外に出かけ、地域の皆様に直接お願いに伺う計画も立てております。

学生たちは「小さなことに大きな愛をもって取り組む」を合言葉に、日々頑張っております。
学生のこのような志に皆様のお力添えをいただけませんでしょうか。女の子として生まれただけで教育や医療の機会に恵まれない途上国の女児たち、児童婚や児童労働に苦しむ女児たちを少しでも支えるための社会活動として、一人でも多くの方に関心を持っていただき、ご参加いただけましたら、学生にとって大きな励みとなります。「役に立ちたい」という純粋な心に突き動かされて行動を始めた学生の心に灯った光は、皆様のご支援によってさらに輝きを増し、一隅を照らす愛の行動として地域に、そして世界に波及していくものと信じ、ご協力をお願いする次第でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

  • 未使用の官製はがきでしたら、一枚からでも、変色したり書き損じたりしたものでも写真付きでも結構です。
  • 宛先:〒206-8586 東京都多摩市南野2-10-1
    恵泉女学園大学 ゴールデンZクラブ 宛 
      〇2月25日着でお願いいたします。
  • 問い合わせ先:岩佐玲子

*恵泉女学園大学ゴールデンZクラブは、東京Ⅱゾンタクラブ様を親クラブとして国際ゾンタに承認された、女性の地位向上を目指す学生奉仕団体です。メンバーの学生たちは、普段は3つのサークル(英語活動のKEES、日本語読み聞かせの恵話会、平和紙芝居のKPKA)に分かれて地域の障害者施設、高齢者施設、保育園等を訪問し、紙芝居実演、読み聞かせ、歌や手遊びなどによる奉仕活動を行っています。活動の中心テーマは「愛」・「平和」・「いのち」です。地域に暮らす様々な人々と出会い、共に学び、夢や希望や喜びを分かち合って、身近なところに平和を創ることを目標に練習を重ねて参りました。2年以上続くコロナ禍の中でも、学生たちは地域の人々との絆を大切にし、無観客同時配信ライブなどにも積極的に取り組んでおります。

キャンペーン引継ぎ会(12月)
恵泉女学園大学ゴールデンZクラブメンバー(KPKA)※撮影時のみマスクを外しています。
1月までに寄せられた封書(37通)