本学学生が多摩市環境調査感謝表彰を受けました

2021年10月11日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

本学の「地球環境ソーラー台帳プロジェクト」が、多摩市から「環境調査感謝表彰」を受けました。この調査は本学の学生たちが多摩市循環型エネルギー協会と共同で、市内の太陽光パネル設置状況の調査を行い、その調査結果を市の環境政策へ活用してほしいとデータ提供を行ったものです。多摩市は従来、市の補助事業で設置した太陽光パネル設置状況は把握していましたが、この度の学生たちの調査によって、市民独自の設置状況についても知ることとなり、今後の市内の自然エネルギー活用の具体的な推進に貢献したとのことです。
表彰式は10月5日に多摩市役所で行われ、多摩市阿部裕行市長から賞状が授与されました。本学からはこのプロジェクトメンバーの学生5名の内、当日都合のついた学生3名と、本プロジェクトの指導顧問の桃井和馬先生、舘野事務局長が参加いたしました。

桃井先生のコメントと当日の写真をもって、この嬉しいご報告とさせていただきます。

桃井和馬(国際関係・メディア論)

「地球環境ソーラー台帳プロジェクト」は、2021年6月の1ヶ月間、恵泉女学園大学と多摩市循環型エネルギー協会が、多摩市における再生可能エネルギー、特に太陽光パネルの設置状況を調査したもので、個々人が設置した太陽光パネルをも勘定に入れた基礎資料としては全国初のものです。

コロナ禍の今、人と人が出会うことは簡単ではありません。
しかし「この困難な状況でも地球環境に関係するプログラムを実施したい」との思いが、この取り組みとなったのです。

多摩市を実写したグーグル・マップ(航空写真)から、学生たちは一軒一軒の家屋の屋根に設置された太陽光パネルを見つけ出し、Excelと実際の地図に落とし込むのです。
担当してくれた学生は5人。特待生の4人と、リーダーの松本千佳さん(3年 英コミ)。松本さんは「SDGsを実際に行動したい」と普段から考えている学生で、今回はグループをまとめる役目を引き受けてくれたのです。4人の特待生は、恵泉のスポークスパーソンとして、様々な場面で活動することが期待されています。今回は見事に、恵泉と地元多摩を、それだけでなく、恵泉と地球環境を結びつける役割を果たしてくれたのです。受賞式には、特待生の清水紗良さん(英コミ2年)と荒巻可奈さん(英コミ1年)が参加してくれました。

2020年6月、多摩市は「気候非常事態宣言」を表明し、積極的に気候危機と取り組むことを公にしました。今回の調査結果は、地球環境のために行動する多摩市の基礎データとして活用されることになっています。

左側が多摩市循環型エネルギー協会の方々 右側が本学の参加者