新年のご挨拶

2026年01月01日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

明けまして おめでとうございます。
新しい年を迎え、皆様のご健康とお幸せを心からお祈り申し上げます。
この1年は、多くの在学生にとって多摩キャンパスでの最後の年となります。
昨年の恵泉祭で学生たちが掲げたテーマ「羽ばたく」のように、大空に向かって羽ばたいていくための学びと成長を重ねながら、学生生活の最終章を存分に味わってほしいとの願いと祈りを新たにして、元旦を迎えております。

1月1日は元旦であると共に、カソリック教会における「世界平和の日」でもあります。昨年、5月、新教皇レオ14世が聖ペテロ大聖堂のバルコニーで人々に呼び掛けた最初の言葉は「あなた方に平和があるように」でした。
この言葉の重みを思う一方で、現実の闇の深さに心が痛みます。
ウクライナやガザをはじめとして、世界各地で戦争や紛争があとを絶ちません。
人が暴力をもって命を奪われる残酷な悲劇がいつまで繰り返されるのでしょうか?

平和とは戦争や紛争がない状態を指すだけではありません。
「平和な国」といわれてきた日本ですが、貧困や格差等、生きづらさをかかえて苦しむ人が日々増えています。文化や思想・生活習慣等を異にする他者を疎外しようとする動きもまた平和を遠ざけることが懸念されます。

「毎日難儀なことばかり・・・日に日に世界が悪くなる」
小泉八雲とそのパートナーの生涯を描いているNHK朝の連続ドラマ「ばけばけ」のテーマソングの歌い始めの歌詞です。
今の世相を映し出すような言葉ですが、明るいメロディーにほのぼのとして救われる思いで朝を迎えておられる方も多いことでしょう。
悲しみや困難を嘆きつつも、愛する大切な人と共にあきらめずに歩き続けよう!と、絶望から明るく立ち上がる力をもらえるようなメロディーと歌詞が続きます。

私たち一人ひとりにできることには限りがあります。
それでもできること、しなくてはならないことをしっかり見つめ、胸に刻んで、たゆまず、日々を丁寧に生きていきたいと思います。その歩みの中に、平和を祈り続ける心が常にありますように! そして、平和の大切さを思う心を、互いに真剣に届け合える一年となることを願っております。