2月のキャンパス雑感

2021年02月08日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

共通テストが無事終わり、一般入試シーズンを迎えています。コロナ禍の緊急事態宣言発令下ですが、本学は感染拡大に万全の対策をとりながら、予定通りのスケジュールで入試を実施しています。

今年度は例年を上回るたくさんの応募者を迎えていますが、スクールバスから降りてくる受験生一人ひとりの面持ちは例年にも増して緊張感を漂わせています。部活も高校行事もいろいろと制約を受け、友人たちともあまり会えない中、不安と孤独の中で一人受験勉強に耐えてきた人も少なくないことでしょう。せめて快適な環境を整えて、存分に力を発揮してほしい、教職員一同、受験生を迎える体制にいつも以上に神経を使っております。

また、先週は卒論口述試験が行われました。学科によって試験の実施方法は異なります。教員2名と学生1名が対面での試験形式で行っている学科もあれば、公開プレゼン方式で実施している学科もあります。その場合は、密を避けるために、会場は教員とゼミ生だけで、後輩たちはオンラインで参加するという従来にない新しい形態が工夫されていました。

いずれも卒業論文(卒業制作)は本学4年間の学びの集大成として、全学生必修にしていることが本学の特徴です。入学したときから4年生まで、少人数のゼミで自由闊達に議論を交わしあいながら、一人ひとりが関心のあるテーマを見出し、大所高所から課題を深く堀り下げ、データ等を駆使して仕上げた卒業論文(卒業制作)です。完成したときの達成感はいかばかりでしょうか。今後の人生の大きな自信となったという声が毎年、聞かれます。コロナ禍で感染予防に留意しながらの実施でしたが、今年も口述試験を無事に終えた学生たちの晴れやかな笑顔に触れることができたことは、何よりも嬉しいことでした。

廊下で口述試験の順番を待つ学生たち
プレゼン方式の口述試験の様子
プレゼン方式の口述試験の様子
プレゼン方式の口述試験の様子
プレゼン方式の口述試験の様子

2月の多摩キャンパスは春浅く、草木の芽吹きはまだ先のようですが、図書館前にお雛様が飾られ、玄関やハーブガーデン等に注ぐ陽射しもずいぶんと和らいで、春がもうそこまで来ていることが感じられる今日この頃です。

図書館前に飾れられたお雛様
河井道先生の写真が飾られている
エントランスにも明るい光が
事務所カウンターにも春の花が

ハーブガーデンの芝に緑はありませんが、陽射しが柔らかく注いでいます