被災地 熊本地方の人々を憶えて

2016年04月16日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

熊本地方に大地震が発生しました。
一昨日の夜の第一報以来、ニュースで伝えられる被害状況は刻々とその深刻さを増しています。崩壊した建物に閉じ込められている人々も少なくないようです。「必ず救助隊が助けに行きます。あきらめないで下さい!あきらめないで待っていてください!」と今朝のNHKのニュースでアナウンサーが叫ぶように繰り返している声を、私は祈る思いで聞いています。

恵泉女学園大学には熊本出身の学生が一人いますが、そのご家族は無事だったと、昨日、学生課から連絡が入り、ほっとしたところです。

私事ですが、熊本は私にとってご縁の深い土地です。結婚前は父の仕事の関係で何度も訪れました。今も講演や熊本日日新聞の連載等でお世話になっています。人々の温かな人柄が熊本の土地のぬくもりある言葉と共に思い出されます。代表理事を務めているNPO法人あい・ぽーとステーションのスタッフの一人も熊本出身。家族の無事を案じる彼の気持ちは私の気持ちでもあります。

5年前の3.11で被災した方々の苦しみを改めて胸に刻んだこの春、今度は熊本地方の方々の苦しみを思い、祈る時を与えられました。明日の日曜ミサで祈りをささげてきたいと思います。