第1期体験学習を終えてーフアイイカン村

2017年10月19日  投稿者:国際社会学科3年 村井美月

こんにちは!日本はもう肌寒くなってきたのではないでしょうか。私たちは先日第一期の体験学習終え、チェンマイに戻ってきました。10日間ぶりに長期FSメンバーに会い、それぞれの体験を聞いて、それぞれの体験学習先での生活の濃厚さに強い刺激を受けました。

私はユニサーブから車で約2時間のところにある、フワイイカン村というカレン族(パガヨー)の村で「家畜と人間の関係」をテーマに体験学習を行っています。

村での生活は、豚の餌やりから始まります。日本にいるときは早起きが苦手だった私ですが、ホームステイ先のお母さんの起床時間に起き、豚の餌やり、朝食準備を手伝います。日中は牛の世話をし、夕方には帰宅し夕食準備、そして暗くなると疲れて寝てしまいます。

村で生活していて改めて思うことは、村人の心の余裕です。私が手伝うよりも自分でやったほうが早くて楽だろうし、言葉も通じない、言ってしまえば迷惑な存在であるのにもかかわらず、「今日できなくても明日できるようになる」となんでもやらせてくれ、言葉もたとえ1つのことを理解するのに何分もかかったとしても、伝えようとしてくれる村人の暖かさに毎日助けられています。

それと同時に体験学習テーマや村人に関する私の知識が不十分すぎることに気づきました。申し訳ない気分になり後悔もたくさんしていますが、それでも自分が日に日に成長していっていることを実感します。例えば、初め村人同士の会話を全く聞き取れなかったのですが、聞いたことのある単語が増え、理解できなくても何について話しているのか少しですが分かるようになったり、初め全くできなかった火おこしを、どのような火はどのようにすると消えてしまうのかということも分かるようになりました。

また私の心も大きく変わったように思います。一つのものから様々な用途を見つける彼らの発想に、一つのものに一つの用途という考えをしていた私の考えが貧しいことに気づきました。何もないと思っていた村ですが、何もないのではなく、たくさんのものは彼らには「必要がなかった」のです。ふとした瞬間、人間らしく生きるとは?私らしく生きるとは?という漠然とした簡単だけど今の私には答えられない問いが頭に浮かびます。これから第二期が始まり、また村に戻りますが自分のテーマについて情報を集めつつ、人間らしく私にしかできない生き方を追求していきたいです。

朝の田んぼの様子。この時間帯の田んぼが一番きれいです