2015年9月 の記事

カレンの村でのホームステイ

2015年09月28日  投稿者:国際社会学科3年 清水なつみ

私たちは、9月14日から18日までチェンライ県にあるカレンの村<ヒンラートノーク村14日から16日、ヒンラートナイ村16日から18日>に2泊ずつホームスティしました。 どちらの村も1人1家族で宿泊しなければならなかったので、初めはとても心細かったのですが、ホームステイ先の家族がとても温かく受け入れてくださったので、楽しくあっという間に4泊5日を過ごすことができました。村人の中には簡単な日本語を話せる方も多く、カレン語、タイ語、日本語を教えあうなどの交流を楽しむことができました。

ヒンラートノーク村では、村人が政府のノンフォーマル教育局と連携して運営しているコミュニティスクールに行ってお話を聞きました。ヒンラートナイ村では、にわとりを追いかけたり、猫と遊んだり、子どもたちと遊んだり、畑という名の登山に出かけたり、畑で採った木の実を川で洗ったり、家畜にエサをあげたり、何もしない時間を過ごしたり、水浴びをしたり、人の家にテレビを見に行ったりしました。初めは不安ばかりでしたが、人と自然の温かさに触れ、たくさん笑い、とても楽しい4泊5日でした。私の一生の宝物です。

そんなカレンの村でのホームステイを通して強く感じたことは、「百聞は一見に如かず」です。今までカレン族やタイの農村社会に関する講義を受けたり、先輩の論文を読んだりしていました。しかし、実際にカレンの村でホームステイをし、生活に触れて体験することで学習とリンクすることがあったり、新たに疑問に思うことがでてきたりしました。机上の学習だけでは学べなかったであろうことを学び、体感することができたと思います。

村人の森を歩く

「Aka Ama Coffee」を訪問して

2015年09月25日  投稿者:IS3年 M.Y

今回私たちは、フェアトレードについて学ぶためアカアマコーヒーというカフェのオーナであるアカ族のリーさんからお話を伺いました。アカアマコーヒーはチェンマイ市内にある木造建築の落ち着きがある自然観あふれるカフェです。現在は、2店舗構えています。

 

アカアマコーヒーは、リーさんの村でリーさんのお母さんが栽培したコーヒー豆を使っているため、お店の名前をアカアマ<アカ語で「アカ族のお母さん」という意味>にしたそうです。又、アカアマコーヒーのコーヒー豆はコーヒー業界の中でも有名で、毎年開催されている世界コーヒーコンテストにおいて、3年連続でスペシャリティコーヒーを受賞しています。

アカアマコーヒーの特徴は、リーの生まれたアカ族の村で村人が生産したコーヒーをリーが精製し焙煎し、販売しているという点であり、アカアマカフェでは、その質の良いタイのコーヒーを味わうことが出来ます。村の人々はアカアマにコーヒーをフェアーな価格で買い取りしてもらうことで、安定した暮らしを送ることができるようになりました。 リーさんからアカアマコーヒーの設立までの経緯と理念について伺うと共に、美味しいコーヒーとケーキを頂きました。私は、カフェラテの砂糖入りとストロベリークレープケーキを食べましたが、コーヒーは癖になるような、ほろ苦さと砂糖の甘さでとても美味しく、ケーキも可愛く甘さがコーヒーと相性が抜群でした。

私は、リーさんのライフストーリーに感動し、またアカアマコーヒーがもたらす生産者と消費者の関係について興味が湧きました。

タイのエスニック・グループ

2015年09月24日  投稿者:JL4年 (K.H)

こんにちは。今日私たちは「タイのエスニック・グループ」というテーマで、プラスート先生にお話を伺いました。プラスート先生は自身がカレン民族である出自をもって、山地民のためのNGOでお仕事をされています。 プラスート先生は、世界の近代化に揉まれてきた山地民の歴史から、各民族の今日の暮らしまでを詳しく教えてくださいました。 山地民の中でも最も大きな人口をもつカレン民族をはじめ、アカ、ヤオ、ティン、ルア、カム、ムラブリ、ラフ、モン、リスの主な10民族がタイでは暮らしています。また、この10民族以外にも中華系の民族やミィヤンマからの少数民族もおり、元からあった民族が分岐・移動をしたりするため、民俗や文化の混交は繰り返されてきました。

「近代化すること・されることが生き方のすべてでない」と仰ったプラスート先生の一言が印象的でした。今日では、自給自足の生活そのものよりも、換金作物の生産によって得られる現金収入のほうが重視される面も大きく、循環型農業を守る民族も少なくなってきました。タイ国内全土で見ても、森林区域は減少傾向にあるのが現状です。その中で、これまでも自然との共生を実践しているカレン民族の言葉は重たく響きます。「水を飲むもの、水を守るべし。大地で生きるもの、大地を守るべし」と言い伝える彼らは、古き循環型農業を守る数少ない民族のひとつでもあります。しかしその彼らの中でも、すでに近代農法に移行した村もあるというのですから、理想で「古き良き」を追い求めるだけでは循環型農業の継続は難しいのかもしれません。

ですが、タイのいいところは、プラスート先生のように、声をあげる人々やその団体に力があるところです。日本にもNGOや、その他にも社会的活動団体はありますが、日本という社会システムのうえで活動を守って行くのは困難です。タイの社会でもそれらの活動は困難であるのに、NGOなどの団体を通して意思主張が行える機会があるのはいい社会であることの証であるように感じました。

タイのエスニックグループの授業中

体験学習テーマ発表

2015年09月24日  投稿者:国際社会学科3年 清水なつみ

9月10日(木)、私たちはチェンマイにあるNGO「ISDEP ; Institute for Sustainable Development Education Promotion」を訪問しました。ISEDEPは持続可能な開発の実現を目指し、村のリーダーや若手NGO、そして政府関係者を対象に、参加型学習の学びを重要視して、村人と共に調査や分析、プログラム評価などのトレーニングを提供しています。

又、ISDEPは10月から始まる私たちの体験学習をサポートをしてくださいます。

私たちが各自、どのような体験学習テーマに興味があるか発表する前に、まずワークシートを使用してそれぞれ自己紹介を行いました。ワークシートの内容は名前や学年の他に、自分の似顔絵、好きなこと/嫌いなこと、自分の体験学習テーマ、FSでの学びを通して自分/家族/体験学習先/大学に期待していることでした。(ここだけの話、家族について記入する欄で、家族のことを思い出して目頭が熱くなりました...笑) それぞれが自己紹介を発表していく中で、ほとんどのメンバーがお化け嫌いであることが分かりました。このようにワークシートを取り入れることで、それぞれの情報が整理・分析しやすくなると教えていただきました。

その他にも、自分の行動の理由や背景を考えて分析する練習や、得た情報の意味や大切な部分とその理由を考えること、色んな学びのために色んな人と関わるが成長するためには自分自身が変わらなければならない...など、体験学習の中で情報整理や分析をする上での基本を学びました。

今回のISDEP訪問により、自分のテーマや体験学習先について再確認できた人、新たな選択肢が得られた人など様々です。メンバー各自が自分自身と向き合い、FSの中でよりよい学びが得られるように、体験学習が始まるまでにしっかり準備をしたいと思います。

それぞれが書いたワークシート

私たちの食生活

2015年09月16日  投稿者:人間環境学科3年 楢崎唯

タイ長期FSがはじまってから3週間が経ち、ようやくこちらの生活にも慣れてきました。タイに関する様々な授業やフィールドトリップなど、毎日新しい発見があり、充実した時間を過ごしています。そんな日々の中でのお楽しみといえば、食事。普段食事はその日の気分よって、学生寮の食堂で済ませるときもあれば、近くのお店に食べにいくこともあります。

お店によくある定番メニューといえばクイティアオというタイ風ヌードルやごはんの上に鶏肉をのせるガオマンガイ。タイ料理といえばグリーンカレーやトムヤムクンなど辛い料理をイメージするかもしれませんが、優しい味の料理もあるんですよ。タイ料理は基本的に味が薄目なので、調味料で好みの味付けができるのも嬉しいところ。学生寮の近くのニマンヘーミン通りはお洒落な喫茶店や美味しい料理屋が沢山あるので、新しいお店を発掘するのも楽しいです。

部屋でゆっくりしたいときは、スーパーマーケットを活用します。スーパーマーケットには東南アジアならではの果物や野菜がずらりと並んでいて、何を買おうかとついつい目移りしてしまいます。日本食も豊富で、大手メーカーのお菓子はもちろん、納豆や豆腐、お寿司もありました。街を歩くと日本食レストランを見かけることも多く、タイの人にとって日本は身近な存在であることを感じます。日々の食生活の中でも勉強になることは多いです。

けれども、やっぱり美味しいのは家庭の味!先週チェンライのパンラオ村にホームステイしたのですが、お母さんがつくるタイ料理は別格でした。滞在中に一緒につくったトムヤムプラームック(いかの辛いスープ)が美味しくて、感動してしまいました。そして何より、美味しいごはんを誰かと一緒に食べることが何よりも幸せであることと感じさせられる瞬間でした。

村のホームスティ先のお母さんが作ってくれたトムラムプラームック<イカのトムヤムスープ