体験学習テーマに関する学びーエンパワー財団

2017年01月10日  投稿者:IS3年 守屋亜純

私はタイ長期FSの体験学習をチェンマイにオフィスを構えるエンパワー財団というNGOで行っていました。このNGOはセックスワーカーとして働く女性のために作られた当事者グループのNGOで社会からの偏見や不平等な立場など様々なスティグマにさらされている女性たちに学びの機会を提供し、セックスワークは正当な労働であるという権利を主張しながら活動しています。エンパワー財団では社会の偏見と闘い、権利を主張していくためにセックスワーカーの女性たち一人ひとりが力を持つことが必要だと考え、人権や法律、正当な労働条件、語学などの教育を提供し、女性のエンパワメントを促しています。

そこで、私は教育に関心を持っていたため、エンパワー財団の教育を通して女性たちが何を得て、どのように変化していったのかを知りたいと考え、テーマを≪エンパワー財団の活動を通して見る女性たちの学び》とし、調査を行ってきました。

体験学習が始まったばかりの頃はワークショップや授業のようなアクティビティを通して女性たちに知識が提供されていると思っていました。しかし、エンパワー財団での生活していくうちに見えてきたものは女性たちの学びはアクティビティの中だけでなく、日常生活の中に多くあることがわかりました。例えば、習った英語や日本語を普段のおしゃべりの中で使ってみたり、仕事についての悩み相談をお互いにしあうなど勉強といった形よりもお互いに情報共有し合う中で学ぶといった光景がよく見られました。これはエンパワー財団が教育に対して持つ「楽しく、実践的に学ぶ」「お互いに持っている知識を共有する」と理念にも基づいており、私自身もタイ語が上達した一番の理由は女性たちとのおしゃべりだと思います。私はタイ語を話し、女性たちは日本語や英語で返すという奇妙なやりとりの中でお互いに学んでいたと感じました。

エンパワー財団の学びはお互いに同じ問題や悩みを抱える仲間と共に仕事に活かすことのできる学びを得ることができ、さらに女性たちはセックスワーカーという職業に対しても自分自身にも価値を見出し、自信を手に入れていました。私はこの自信を持つということが学んだ知識を実生活に活用していく上で最も大切であることを感じました。それは私自身が体験学習中に実際に知識はあっても自信がなかったために自分の意見を言えないことが多々あったからでした。

約2か月間エンパワー財団の活動を通して、エンパワー財団はセックスワーカーだけではなく、私にも様々な学びを提供してくれました。エンパワーでの学びを見ていてやはり知識を受け取るだけでは、実際に活用することは難しく、学んだことを使うことができるようになるには何度も実践や経験を繰り返すことが重要だと思いました。この経験から私自身の学びに対する姿勢も自分で何度も挑戦し、失敗する勇気を持つことが大切という考えが生まれ、今後も色々なことにチャレンジできる人になりたいと思いました。

英語講師のジュリアさんと一緒にワークショップの準備をしました。

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