女性学長サミットに参加して

2023年02月13日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

先週は『女性学長サミット』@お茶の水女子大学に参加いたしました。
「女性リーダーシップの新時代を拓く」というテーマのもと、"お茶の水女子大学出身の学長が一堂に会し、高等教育における女性のリーダーシップや各大学の男女共同参画の取り組みなど、自身の経験も含めながら、同窓生同志ならではの忌憚のないディスカッションを行う"ことをめざして開催されたものでした。

参加した学長は「お茶の水女子大学」「昭和女子大学」「東京家政学院大学」「東京外国語大学」「東洋大学」「同志社大学」の各学長と「恵泉女学園大学」の私の計7名で、対面とZoomウェビナーのハイブリッド形式で行われました。

当日のサミットの内容についてはいずれ主催校であるお茶の水女子大学がおまとめになられることと思いますので、ここで私から報告することは控えさせていただきますが、"生涯就業力"を通して新しい女性活躍の育成をめざしている本学の取り組みについてお話させていただく貴重なひと時でした。
会場となった徽音堂は私自身、入学式や卒業式に参列した懐かしい講堂でしたが、半世紀余りの時を経て女子大学の学長として女性リーダーシップについて語り合うことになるとは、当時は想像だにしないことでした。
半世紀の時間の長さを思う一方で、日本社会の現状はいまだ女性活躍に程遠い現状にあることに忸怩たる思いを禁じえませんでした。日本社会がいまだ抱えているジェンダー問題の解決のために、高等教育機関が果たす役割と共に、そこに女性学長が果たすべき役割の大きいことは他の学長たちの発言にも共通したところでした。
ただ、幸いにも本学は女子大学であることに加えて、ジェンダー問題については平和構築という観点から実践を積み重ねてきていること、そこには実に90数年前からこの問題に着手された河井先生の女子教育にかける思いと夢があることを改めて思うことができました。

奇しくも昨年の夏に参加した天城学長会議もまた、高等教育におけるジェンダー問題の解決と女性活躍に果たす大学の役割をテーマとした会議でした。その折のご報告と共に、本学が取り組んでいる新しい女性活躍像の意義について、学園広報誌『恵泉』の巻頭言に書かせていただきましたので、そちらもご覧いただければ幸いです。

なお、女性学長サミット当日用いた恵泉女学園大学紹介の資料はこちらをご覧ください。