新年度にお迎えする先生方のご紹介

2022年03月28日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

2021年度の最終週となりました。今週末の4月1日には2022年度入学式を迎えます。
新年度を前に、先週、4月から着任される5人の先生方との研修会を持ちました。
本ブログでは、その折の写真と共に、5人の先生方の簡単なプロフィールをご紹介いたします。

野崎有以先生 (所属:日本語日本文化学科) 主な担当:文芸創作

家政学を専門とする傍ら、詩作に精力的に取り組み、『現代詩手帖』『小説すばる』『ユリイカ』『文學界』等々に数多くの作品を発表されています。
『長崎まで』で、2017年に第22回中原中也賞と東京大学総長大賞を受賞されています。30代の若さと元気にあふれた先生です。

中村晋吾先生(所属:日本語日本文化学科) 主な担当:近現代文学

宮沢賢治研究一筋と言っても過言ではない方で、博士論文も宮沢賢治で取得されています。賢治作品における衣服や食等をモチーフに、それが他者との相互性にどのように機能発展しているかを考察する視点が論文や著作には共通して貫かれていて、共生を重視する本学の理念とも合致した研究を展開されています。この方も40代初めのお若い先生です。

永井文也先生(所属:国際社会学科) 主な担当:多民族共生論

人類学の観点から、主に日本やカナダ等々の先住民族やマイノリティの人々の権利保障を専門にご研究。東京大学・京都大学・ブリティッシュ・コロンビア大学等で学び、国際的な視野を持ち、精力的に活躍されています。人権問題や平和、ジェンダー問題等を女子学生たちが身近に感じられるモチーフと和らかな視点で解説してくださる先生です。

髙橋睦子先生(所属:国際社会学科) 主な担当:北欧文化

近年、日本の少子化子育て支援策の要の一つとされている「妊娠期からの切れ目のない支援」のモデルとして、"フィンランドのネウボラ"が政策分野で最重要視されています。そのネウボラを日本に紹介されたネウボラ研究の第一人者です。外務省職員として、在フィンランド大使館に勤務されたほか、ヘルシンキやコペンハーゲン等の大学でも勤務されるなど、国際的経験が非常に豊かです。ご専門は社会福祉で、虐待をはじめとした親子関係の精神保健の研究に携わられ、それが「切れ目のない支援」を標ぼうする"ネウボラ"に帰結されています。国際社会学科所属ですが、子育て支援やケア等に関心のある社会園芸学科の学生たちの学びにも寄与していただける先生です。

広田叔弘先生(所属:キリスト教文化研究所) 主な担当:キリスト教

日本キリスト教団 梅ヶ丘教会の牧師で、長年、恵泉中学・高等学校で、「聖書」を担当されていました。ご自身、高校を卒業し、東京神学大学大学院を修了されるまでに、紆余曲折の人生経験をなさったとのことですが、その間に味合われた迷いや戸惑い、不安をしっかり胸に刻んでおられる先生の説教は、生徒や学生に注ぐ眼差しの深さと温かさが滲み出ているようです。若い時代は悩み多い時代でもあります。きっと本学の学生たちの心の支えとなってくださることでしょう。

全体会
グループディスカッション①
グループディスカッション②
グループディスカッション③
左から髙橋睦子先生、広田叔弘先生、中村晋吾先生、野崎有以先生、永井文也先生
(集合写真撮影時のみマスクを外しました)
来年度新任教員、今年度新任教員、学長室メンバーとの集合写真
(集合写真撮影時のみマスクを外しました)

各先生方からの直接のメッセ-ジは追っていただくことといたします。
楽しみにしていらしてください。