第2期体験学習〜パンラオ村での印象に残った出来事

2017年11月28日  投稿者:国際社会学科3年 村上あす美

私は第2期体験学習中に最も印象に残った出来事は前国王であるラーマ9世のお葬式に参加させていただいたことです。お葬式が執り行われたのは私が体験学習をしているパンラオ村から車で約40分行ったところにあるチェンライ県チェンセン郡です。ホストファミリーのお父さんがチェンセン郡の副郡長であることから今回参加させていただくことになりました。

前国王のお葬式は首都バンコクだけではなく、タイ国各地に献花台が設置され誰もが参列できるようになっていました。火葬前日の準備では、当日に必要な大量の飲料水を運んだほか、参列者及び役所の関係者が座る椅子を布で綺麗に拭く作業などをお手伝いさせていただきました。最初は自分が作業に加わることで邪魔になってしまうのではないかと思いましたが、周りのスタッフの方々は優しく受け入れてくれました。

火葬当日は多くの参列者が集まる中、バンコクで行われているお葬式の映像を流しながら厳粛な雰囲気の中で行われました。前国王の存在の大きさを改めて感じるとともに、前国王が亡くなったことに対する悲しみは私には想像しがたいほど大きい気がしました。実際献花台に花を供える機会をいただいたのですが、あの緊張感漂う張り詰めた空気は忘れることはないと思います。私にとって二度とないこの機会は非常に貴重な経験となりました。

第2期体験学習では第1期体験学習と比べて村人と交流する機会が多くなった気がします。まだタイ語に不安を感じていますし、自信もないです。しかし、ある日ホストファミリーの親戚の家でご飯を食べ終わって家に戻る時に、子どものお母さんにタイ語で話しかけると「タイ語話せるようになったね」と言ってもらえました。非常に嬉しかったですし、今よりもっとタイ語を上達させようと思いました。自らコミュニケーションをとることは勇気がいるかもしれませんが、話さないことには自分のタイ語が正しいのか間違っているのかもわからないことに気づかされました。第3期でも積極的なコミュニケーションをとることを忘れずにより充実した期間にしたいです。また、第3期で体験学習は終わってしまいます。悔いのないように、今しかできないことを思う存分楽しみたいと思います。

献花台の前でホストファミリーとの1枚。