学生のレポートに対する宗雪理事長からの返信(全員分)

<就職や働くことに関する質問・感想に対して>

  1. 富士フイルムの社長でいらしたということですが、企業はどんな人を採用するのでしょうか?(EC1年生)
    会社というのは売上を上げて利益を出す、その利益をもとにして投資し拡大発展をはかる、というものです。そのために①必要な人(技術者、営業担当者、管理部門担当者、企画部門担当者など)を集め給料を払い働いてもらう、②必要な機械や、建物を買う、③売り先や製造工場も国内だけでなく、海外にも広げる、④お金の出入りを計算して決められた税金を納める、⑤会社経営全体を管理し経営する、 といったことが必要になります。そのことを実行するために社員を募集するのです。それぞれの仕事には専門知識が必要です。専門知識はほとんどの新入社員は持っていませんから、入ってから一生懸命勉強するのです。だんだんエキスパートになります。プロの会社員になるのです。そのためには理解力のある人、勉強する人、が必要です。よく言われる「仕事が早くて正確な人」「提案する人」というのはこういうプロとしての力がないとできないのです。もう一つ大切なことは「嘘のない正直な人」「礼儀正しい人」という条件です。仕事というのは協力がないとできません。ロビンソン・クルーソーではないのです。同僚や上司、お客様との共同で仕事は進みます。そのために「正直」「礼儀」というのは欠かせないのです。会社はそういう人を必死で探しています。それを履歴書や面接で見分けようとするのです。孫子曰く「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。
  2. 私は現在就職活動中です。仕事を丁寧に正直にやる大切さを改めて学びました(EC4年生)
    最も大切なポイントを良くつかんでいると思います。就職というのは一種の運命です。その運を大切にし、感謝して一生懸命働くことです。そうすると不思議に運命は良くなります。そういう例を私はいくつも見てきました。 ・嘘を付かない・礼儀正しい・仕事は早く正確に、というのが社会人として成功する鉄則です。これに加えて、「改善・改革する」ということが加われば間違いなくいい仕事人、社会人ということになります。「考える」ということです。その際5W1H (WHO,WHAT,WHEN、WHERE、WHY、HOW)で考えるのですが、「WHY」が最も大切なポイントです。何故それは起こったのだろう、何故だ、何故だと考えることで原因分析とか、対策とかが出てきます。そして、PLAN DO SEE (計画を建て、実行し、反省・チェックする)という行動に移ります。このプロセスを踏むと、仕事は必ず良くなります。仕事を通じて社会人として人は「信頼・信用」を得るのです。自分を信じて頑張って下さい。
  3. 私の父は働くことも大切だが、一番大切なのは結婚だと言い張るのです(PH3年生)
    時代とともに私たちを包む環境は大きく変わっています。お父上の時代、私もそうですが、「女性の仕合せは良い男性と結婚し、子供を立派に育てる」という時代でした。現代は女性がいかに自立するか、「生涯就業力」を持って一人の人間として自立するか、が必須になりました。勿論良き伴侶(パートナー、結婚相手)を持つということはとても大事です。女性が活躍できる環境は広くなっています。その社会人基礎力として、「礼儀・正直・速くて正確な仕事・改善改革の提案」という基本の大切さは、あなたが理解されているとおりです。今まで良いご両親のもとに、すくすくと守られて来たことは、本当に幸運です。今後社会で色々と苦労はありますが、自分の足でしっかり立っていけるように頑張って下さい。勉強を続けながら大きくしっかり伸びてください。両親をはじめいろいろの方への感謝を忘れないで。いい伴侶にも恵まれるといいですね。
  4. 就職の面接はどこを見ているのですか?(JL1年生)
    会社は「やる気のある人か? 出来る人か? 感じがいい人か? 正直でいい人か?」といったことを見ます。見出そうとします。短時間ですから簡単にはわからないのです。ですから、あまり化粧が強すぎる、服装が華美、言葉遣いがきちんとしていない、質問に対してよく理解せず頓珍漢な答えをする、という人はNG(no good)、不適ということになります。会社というのは「常識」が大事なところです。それでいて、「固定観念を破って冒険してほしい」とも思っているのです。そうしないと「進歩」がないからです。矛盾するのですがそれが世の中です。面接で、あまり型にはまった受け答えをする人は受けません。特徴があり、少し変わっているけどこの人はいい仕事をしそうだな、と面接官が思う人がベストです。
    どうすればいいのです?という質問がでそうですが、答えは自分で考えたらいいと思います。よく考えたら答えは必ず得られると思います。(ドラッカーは勉強になります)
  5. 面接の時に、この人と働いてみたいと思うのはどのような人ですか?(EC1年生)
    面接で大事な点、というのは、ありのままの自分の良さを面接官に分かってもらえばいいのです。普段からそうしておく、いい感じの人間になっておくことが一番簡単です。
    ① 真面目な人(嘘つきでない人、いい加減な答えをしない人) 
    ② 感じのいい人(礼儀正しい清潔感のある人、お化粧・身だしなみは清潔感がポイント)
    ③ ハキハキと明快に説明できる人
    ④ ガチガチに上がってしまわず、落ち着いている人、適度のユーモアも有効
    ⑤ 会社の仕事をやれそうで、役に立つ人
    要するに、この人はチームの一員としてやっていける人か、頭が程々に良く、気働きがよく、粘りがありチームの和を乱したり、人の邪魔になったりしないか、慣れてきたら仕事の改善案を出し、自分も積極的に働く人か、外の人・他の部署の人から見て感じの悪い人でないか、といったことを短い時間のうちに見破ろうとするのです。
    これらのことは、普段からそういう人になっていれば、いいのです。なんでもないことです。会社は自然体でこういう事のできる人を求めているのです。
    会社でやるべき仕事は、入ってすぐに身につけ活動を始めます。皆さんなら必ずできる仕事です。みんなやっている仕事です。アルバイト経験も一部役に立ちます。
    要するに、学生時代からそういう感じの学生として日々努力していればいいので、面接はそれをそのまま、明るく、品よく、まじめに積極的に出す、ということです。
    ※パワハラ、セクハラというのは、やった人は会社でアウトになります。よほど思いつめたか、本来癖の悪い人かです。毅然として、余裕を持ってきちっとNOを言う、やらせない、隙を見せない事が大事です。人間は、本来大なり小なりそういう可能性を持っています。成長の過程でそれらを克服するのです。
  6. 今の日本で、女性が安心して働けるところはどこでしょう?(EC1年生)
    今の日本では、基本的に女性は安心して働けると思います。セクハラやパワハラも前に比べると非常に少なくなりました。それらを止めさせる手段もあります。社会的に批判されるので、まともな会社は厳しく戒めています。それはあくまでも、まっとうな普通の会社、団体などの職場です。違法な会社、悪事を平気でやる経営者のいるところは、辞めることです。世の中には羊の皮を被った狼もいるのです。普通、まともな会社では、セクハラをやる上司、社員を会社のトップは絶対に許しません。だから、もし上司や同僚でそんなことをする者がいたら、毅然としてはねつけることです。又は、上に報告しますよ、と言うのもいいでしょう。信頼できる先輩に相談するのもいいと思います。とにかく、そんなことをさせないような、きちんとした態度でいること、明るく元気な社員には、そんな変な虫は寄ってこない、と思っていいと思います。
  7. これからのAI社会で生き残っていくにはどのような能力が必要でしょうか?(EC1年生)
    まずコンピュータを取り扱う技術を身につけることでしょう。技術は教科書があってそれを極める、といったものではなく、基本をしっかりと理解し、扱いを熟達していくということが必要のようです。わたしなど古い時代の人間から見ると、皆さんがスマホを操り利用しているさまは神業のように思えます。仕事をすすめる中で、コンピュータを自在に操り、きちんとした資料・書類を作ったり、プレゼンテーション(提案)を立派にやれる人は役に立つ人です。どんどん進歩するAI技術を使って、事務・提案能力を高めるだけでなく、営業や管理業務の中に取り入れ仕事の効率化や進歩、変革に役立てると企業に大きく貢献することになります。AIをよく理解し、勉強して仕事の改善、改革に役立てることが必要です。
    コンビニで預金の引き出し・送金等ができるようにならぬか、また駅の改札も昔は駅員さんが切符にハサミを入れていましたが、それをAIを使ってなんとかできるようにならぬか、と考えたのは企業の技術、AI関連部門の人たちです。今のシステムは駅や金融機関の窓口で何日も立って人の動きを眺め考えた末に出来上がったのです。現場をよく見る、知る、必要な技術は探す、調べる、皆の知恵を集める、などして解決策を見出したのです。ご質問の『どんな能力の人ですか』の答えは、「なぜだろう?」と考える人、調べる人、現場に答えのヒントが転がっていることを知って、常に社会の動き、ニーズを知り、答えを探す人、考える人であると思います。
  8. ある大手の企業に内定をいただきました。折角企業に入るのだから出世できれば良いなと漠然と考えていたのですが、お話を聞いて変わりました(EC4年生)
    就職、おめでとう。偉くなってください。出世すると思いますが、人を押しのけても出世するぞ、というのは逆効果で案外だめなものです。誠実に仕事すること、日々反省振り返って、まずかったことは修正していくことです。陰ひなたない、というのは最高の戦略です。会社の物を家に持って帰って個人的に使う、旅費計算をちょっとごまかし水増しする、というのはサラリーマンがよくやる手ですが、やめたほうがいいです。それで得るものは少なく、失うもののほうが多いからです。正々堂々とやるのが勝利の早道です。セクハラ、パワハラ等があったら、はっきりと断る、止めさせることです。相手もそんなことをしたらお終いだからです。きちんとした服装、物腰。信頼できる上司、友人を持つことも必要ですね。頑張って!
  9. 生涯働き続けられる場所で一生懸命働き続けたいと思いました(PH3年生)
    生涯働く、という思いをどうか大切に頑張って下さい。それは、生涯勉強するということです。人間として成長する、ということです。そのための燃料として、「考える」こと、勉強することが必要です。ものを考える時、5W1Hに分解してみるとよく分かります。その中で最も大切なのはWHYです。何故この問題は起きたのか、何故そうなったのか、何故これを解決しなければならないのか、どうすればいいのか…。綿密に分析したあと、対策を立てる、そして実行するということになります。この繰り返しで仕事の内容が非常に良くなります。「仕事を早く正確に」ということもこれで上達します。頑張って下さい。
  10. ビジネスの厳しさと成功の秘訣など、社会に出たときに役立つ話を聞くことができました(EC1年生)
    ぜひ役立ててください。かならず役に立つと思います。・正直・礼儀・仕事を早く正確にする・反省し改革改善をする。という4つの基本を持った人間になってください。これらは、そう「決意」することで出来ます。いい人生を送ってください。
  11. 企業や社会人としてのあり方など、すごく新鮮でためになりました(EC1年生)
    イエスは「求めよ、さらば与えられん」と言われました。学生時代に勉強をする、そうすれば卒業しても勉強するようになります。あなたが、その努力を続ければ、配偶者とも、子どもたちとも、良い関係が築けます。仕事やその他の人ともいい関係が築けます。勉強と言っても自慢したりひけらかしてはいけません。静で穏やかな態度が大切です。謙遜な態度です。感じ悪い人になってはいけません。どうか頑張って下さい。
  12. 会社を支えているのは幹部ではなく販売員だという言葉が印象的でした(EC1年生)
    人は見られてないと思ってやることを、必ず見られていると思った方がいい、不思議なもので、必ず知られる。まず自分は知っているわけですから。人はごまかせないものだと思って間違いないのです。つまり、悪いこと、後ろ暗いことはやらないことです。昔の人は「悪事千里を走る」と言いました。逆にいいことをすると、知られて無いようでちゃんと知られているのです。隠れた努力、隠れた善行が最もいいのです。人の評価を当てにしないことです。地味な努力、コツコツと積み重ねる勉強が最もいい結果を呼んでくれます。必ず評価されます。焦って投げ出さないことです。コツコツとまじめに努力する人で没落してしまう人を、わたしは見たことがありません。希望を持って焦らず正しい努力を積み重ねてください。あきらめないで。
  13. 仕事をして生きていくということは、「自立」だけではなく、一人の「人生が充実する」というものでもあるのだなと思いました(CS3年生)
    素晴らしい感想です。仕事をするというのは、それでお金をいただくということです。つまり、その仕事についてはプロだということです。プロになるためにはその仕事についてはよく知っており、きちんと仕上げる必要があります。人間は真剣にやれば必ず出来ます。そうやって堂々とお金をいただくのです。それは「仕事」をして生きるということであり、「自分の人生が充実する、さらに発展していく」ということになります。のびのびと豊かな人生が送れます。
  14. 誰かが見ているからではなく、他の人を思いやって働く大切さを学びました(EC1年生)
    的確な問題点の把握です。正直が大切、ということを分かっているはずなのに、会社で「性能の虚偽報告」をしていた、とニュースで報じられます。会社も人間と同じように正直でなければならないのです。そうでないと、信用を失ってしまいます。人間でも会社でも、信用を失ってしまっては駄目です。分からなければいいだろうとか、これくらいならいいだろう、と虚偽のレポートをするのはその組織、人間が腐っている証拠です。どこかの組織、会社に入って働くことになったら、あなた自身の信用、あなたの会社の信用が一番大切だということを肝に銘じて働くことです。「信なくば 立たず」とは古い言葉ですが、今も真実です。頑張って下さい。
  15. 人にはいろんな生き方があり、仕事の仕方があるなと思った(EC1年生)
    社会に出て会社で仕事をするのも、学校で学問・教育をするのも、基本は同じです。
    勉強し、実行し、考え、さらに改善、向上を目指す。企業、大学と活動の場は違いますが、仕事をする、ということでは同じです。そのうち身体各器官が衰え満足に動けなくなり引退する。引退した後、要請があるとか、自分でもっと働ける、働かなければならない、といったときには働く。人間は生涯働くということでしょう。子供を育てるため、親の面倒を見るため、とかいろいろありますが、最も大事なのは生涯働くということで「自己実現」というか、人間として自分を生き切った、ということが大切なのでしょうね。その時、満足感、達成感があるのだろうと思います。
  16. 恵泉の先輩のように社会のなかで戦っている女性がたくさんいると思います。私も生涯働いて社会に貢献したいです(EC1年生)
    あなたの決意は素晴らしいです。その気持を忘れないで戦い続けてください。人生は戦いです。負けてはいけないのです。負けるケースは決まっています。意志が弱く、自信も無くなって、自分自身を慰めて戦いの場であるリング(フィールド)から降りてしまうのです。逃げてしまうのです。自分の弱さが大敵なのです。
    大切なのは、戦い続けることです。コツコツと真面目にやるのです。短期的に勝った、負けたを論じて一喜一憂するのではなく粘り強く努力するのです。そういう人間が、一番格好いい人間だとわたしは思います。大学でしっかり勉強してください。ここでつける教養は今後の人生でさらに勉強して力をつけていく基本になるものです。不明な点は先生に遠慮無く質問し、考えてください。さらに自分自身研究することもいいでしょうね。間違いなく、大学は皆さんが社会に出て戦う時の知力、探究心、エネルギーを培う場所、勉強する場所です。後ろ向きになりがちな自分を叱咤して、前を向いて頑張って下さい。社会はそういう人間を期待し、待っているのです。明るく謙虚にやることです。「嘘をつかない」「礼儀を忘れない」「仕事は早く正確に」「改善のために考え提案する力をつける」これらによって良いリーダーになることが出来ます。リーダーになるのが嫌な人は、社会で信頼され頼られる人になります。その後、いろいろの面で信頼され、愛され、頼りになる人として人生を送ることが出来ます。焦る必要はありません。じっくり頑張るのです。

<生き方全般についての悩みや質問への返信>

  1. 理事長のお言葉、先人の言葉は新鮮で説得力があった。でも、いまいち響かないものもあった。私の成長過程の問題なのだと思う。私は出世したいと思わない。自信がないからかも。責任の重さに耐えられないと思うのです(PH4年生)
    現実の世の中について、少し脅かしすぎたのかもしれませんね。そういうのが世の中なのだ、と分かっていれば、世の中に出て無用に恐れたり、驚いたりしないですむだろう、と考え世の中の状況をありのままにお話しました。勿論、あれがすべてではありません。
    先人の「言葉」というのは鋭い真理が含まれており、何かの折に引っ張り出して読んでみると、とても良いサジェッションが含まれていますので、なにかいい言葉があったら、ノートにメモしておくといいと思います。詩人の三好達治がこんな言葉を書いています。
    「拙を用いて憚るな 鳴け 田螺!」(タニシよ、下手くそだからといってビクビクするな、大いに鳴け、お前の意見を言え!)そんな意味でしょうか。勇気を出そうよ、発言しようよと言っているような気がします。
  2. 自分がこれだという道を見つけるにはどうすればいいですか? 自分の好きなことはあるけれど、失敗してしまうのではと心配です。(EC1年生)
    私の場合、特別な才能・能力があるわけではなく、こういう仕事をやりたいという希望も特にはありませんでした。どこか信頼できる企業にでも入って、しっかり仕事ができるようやろう、と思っていました。経済的に自立するにはそれしか方法がなかったのです。仕事は「早く正確にやる」と心がけていました。「正直である」「礼儀正しくやる」ということは勿論です。仕事をきちんとやると周囲の信頼感が増えてきます。するともっと大きい仕事が回ってきます。人から頼られる。地位も上がって管理職になったりします。すると益々努力する。そうやって苦労も増えるけど、喜び、満足感も大きくなります。勉強も必要です。生涯勉強です。 そんな人生、つまらないだろう、と言う人もいます。しかし、そうでしょうか?目立たぬ努力の積み重ねが人を大きく育てるのです。思わぬ大きな宝物を生むこともあります。褒められたい、認められたい、と思わずに地味な努力を積み重ねることです。大きな成果が必ずあります。もし、最後まで認められなくても、天は見ているのです。誰かが見ています。自分がこれだ、という道を見つけようとしても見つかるものではありません。今の仕事、任務を一生懸命に果たす努力をすることです。道は開けます。
  3. 今、2年生ですが、自分のやりたい仕事がみつかりません(IS 2年生)
    「自分のやりたい仕事」というのはなかなか見つけることは難しいものです。それでも、「自立」する事、働いて自分で食べていけること、を見つけることは出来ます。こういう方向の仕事をしたい、というものが見つかったら、それに向かって全力で取り組む。その中から自分がやりたかった仕事を見つけて努力を集中するのです。また、その仕事が面白く、楽しくなればHAPPYです。「仕事を道楽にする」ということを言った人がいます。やっている仕事が面白くて仕方がない人です。辛いことは勿論あるけど、やっていて面白い、という仕事です。「青い鳥は足もとにいた」というのは真実だと思います。地道に勉強して、自分の望む所に就職して、バリバリ働く。前向きにものを考えて、苦しいことがあったら休んで、「陽はまた昇る、太陽が照れば塵も輝く」とおもって休み、また起ち上がる、というのが人生だと思います。あなたのやっていることで人が助かる、そうすると自分も助かる、ということだと思います。
  4. 大学に来てさまざまなものを見て、やりたいことが変わりました。経済学に興味があります。
    すごく悩んでいます(JL1年生)

    経済学に興味がある、というのは素晴らしいですね。最近、「宝島社」から絵入りのやさしい、経営学をほぼ網羅した本が出ました。「経営学見るだけノート」(1,100円+税)。 これなどはじっと眺めているだけで経済学(経営学)ってなんだ、ということが頭に入ってくるような気がします。ドラッカーというのは経営哲学者のような人ですが、日本は勿論、世界中から尊敬されており、これからビジネスの世界にはいろうという人には有益だろうと思います。ぜひ読んでみてください。今すごく悩んでいるそうですが、それは「努力する人の証です」とゲーテが言っていますね、「人間は務めている間は迷うものだ」と。悩んだ末に次へと進む、ですね。
  5. 頑張っていても時に面倒くさくなることが誰にでもあると思いますが、その時はどうやって、その悪魔を取り払うのですか?(JL1年生)
    そのとおりです。人間世界にも悪魔(サタン)はいるのです。「そんなにガツガツしても大して変わりはしないよ。遊ぶのも勉強だよ!」と耳元で囁く。そうかもしれないな、と思う。ゲーテは「ファウスト」の中で言っています。「人間は務めている間は迷うものだ」と。この有名な警句は世界中の人が共感したり、励まされたり、そんなバカな、と思ったりしました。しかし、大切なことは、迷っても必ず立ち直れる、立ち直らなければならない、とゲーテは言っているのです。私もそう思います。人は張り詰めてばかりはおれない。しかしゆるみっぱなしはだめだ。そこで「自省録」のようなノートを造り、折にふれて、大切な言葉、戒め、反省、などを書き留めておく。時々読み返す、というのもいいと思います。明治神宮の森や日比谷公園を設計し作り上げた本多静六という人がいます。人生の成功者です。お金もたっぷり持った人です。本多静六著『人生計画の立て方』(実業の日本社刊)を読むと、人間というのはこのように生きると成功するのだな、ということが分かります。この人の本はたくさん出ていますから、他のものでもいいと思います。この人のように物事に徹することは無理かもしれませんが、少しでも学び取ることは有益だと思います。
  6. 私は自分を律することが苦手です。どうしたらいいですか?(EC1年生)
    人間は本来みんな「自分を律する力」を持っているのです。そうでなければ、「社会」の中で生きていけないからです。人と調和する、向上心を持って生きるために、自分を律する力は絶対に必要です。キリギリスは自分を律することがなかったのですね、目の前の快楽に溺れてしまった。人間も同じです。まあ、いいや、嫌なことは後回しだ、そのうちに、と思ってしまう心を人は誰でも持っています。それと同じように、いや、いま努力しなければだめだ、辛いけど頑張ろう、という心も持っているのです。その選択を人間は誰でもできるのです。若い時、幼い時に、また働きながらでも、人は自分の判断で選択できるのです。いや、選択しなければならないのです。選択権を持っているのは貴方です。自分しかそれはできません。アリのように、倦まず弛まずやるのは一見格好悪い。しかし見方を変えると、極めて美しいのです。そういう心を内に秘めている人は誰が見ても、魅力的、美しい人です。幸福につながっていくと思います。
  7. 生きていくだけで大変なのに、「より良く」なんて難しい。卒業後は、朝起きて、お化粧して、出社して、帰宅して・・で精いっぱいになりそうです(EC4年生)
    若いうちは、ちょっと口紅をひいて、クリームを顔に塗る、髪は乱れないようにクシを入れる、そんな程度で女性は結構美しいと思います。心が明るい、優しい気持ちを持っている、だけで若い女性は美しいです。若い内からあまりお化粧にこると逆効果になることもありますので注意が必要です。 私が会社に入った時、同じ課に時間があるとお化粧している女性がいました。職場でやるのです。整った顔をしていました。なぜあんなにお化粧をするんだろうと不思議でした。仕事の力は普通かちょっと下でした。それでも社内で恋愛結婚したのですが、そのご主人が会社をやめ、故郷に帰り家業の商売をやったのですが、夫が浮気をし夫婦不仲で大変だったといいます。勿論、女性がお化粧に念を入れすぎたのが原因ではないでしょう。若い内はお化粧はむしろやや薄めにして勉強の方に力を入れたほうが人間としていい味が出ます。心のお化粧ですね。
  8. 私は何事にも諦めぐせがあるのですが、どうしたらいいですか?(EC1年生)
    諦め癖というのは人に対しては「寛容」ということになり、喜ばれる点なのですが、自分に対しては「怠慢」ということになります。気が付くと、ずっと遅れてしまい自立できない人間になってしまいます。この癖は直した方がいいです。自分に負けることになるからです。少しずつでいいのです。毎日勉強するのです。努力するのです。
    カメは結局、ウサギに勝ってしまいます。世の中にはこういう人がいます。鈍くさいようにみえますがちゃんと生活しています。年をとると味が出てきていいものです。
  9. 私は努力している割には人に恵まれない、たくさん悩んでも成長したと思ってもらえない、そんな思いでいます。どうしたらいいのでしょうか?(JL1年生)
    確かに「人は努力する割に恵まれない」と思います。短期的に見ればそうです。しかし、「成果」「評価」というものは、すぐに表面化しないものです。積み重なって、ある日、表面化する。評価、成果というものは忘れた頃、ひょいと出てきます。実力とか幸運とかいうのはそうやってついていくのです。ひょっとすると死ぬ前にやっと出るかもしれない。それでも「努力」しなければ永遠に恵まれないものです。「蒔かぬ種は生えない」というのは真理です。どうか気長に考えて、人に見えないところで地道に努力を重ねてください。「亀はウサギより速い」というのは真理です。評価を求めないで、地味に努力を重ねている人は美しいです。
  10. 私は、努力する者が報われるとは限らないと思っているのですが・・・(EC1年生)
    この問題は、世の東西を問わず、あらゆる人が悩み問題にするテーマです。シェイクスピアもたくさん、そんな話を書いています。ただ、報われた、という感覚は人によってまちまちです。結果はどうでもいい、「私は努力した」ということで救われたと思う人もいるでしょう。何か具体的な成果が出て初めて救われたという人もいる。いいと思うことが実は最悪だったり、まずかったなと思うことが最良だったりします。人生というのは不思議なものですね。自分がやりたいと思うことは一生懸命やることだと思います。その結果が当初考えていたのと違うな、と思っても、実はそれが最適なことだということはよくあります。要は、前向きに考え、明るい気持ちで生きるということが一番「幸福への近道」だと思うのですが如何でしょう。
  11. 不安定な社会の中で自立して生きていけるか不安です(JL1年生)
    そうですね、「不安」は誰もあるのです。自信ありそうに振舞っている人でも内心は不安いっぱいでしょう。でも、不安は自分の仕事をやることで段々と解消していくものです。「行動」が不安を解消していくのです。そうやって「自信」が少しずつついていきます。
    人は泳げるかどうか、不安ですね。でも飛び込む、少し溺れかけても水を飲んでも、実行すると泳げるようになります。そうやって自信をつけていくのです。小さな勇気が大きな自信を生んでいくのだと思います。
  12. 経験とやりたいこと、どちらが大事で、どちらを優先すべきですか?(EC1年生)
    経験する、ということはそこから学ぶこと、経験したことを振り返り、考えることが大切です。そして学んだことを整理することが大切だと思います。その反省の上で、今後自分はどうしよう、どうあるべきか、ということが見えてきます。やりたいこと、というのは自分の希望、願いですね。やりたいこと(目標、方向性)は自分の心の中ではっきり形作られます。経験によってその願いが修正されたり、補強されたりするのです。
    ですから、「どちらが大切か」と問われれば、「やりたいこと」自分の願い、希望が最も大切です。目標ですね。「経験」から学んで、高い目標(やりたいこと)に向かって生きてほしい、途中で投げ出さないでと願います。
  13. 恋愛って何でしょうか?自分に恋愛できるのか?悩んでいます(EC1年生)
    恋愛は若い時には結構大事なテーマですね。若い頃、異性に関心をもつのはごく自然なことです。若い男性が女性を見る時、美しいとかそうでないということも大事なテーマですが、心のなかで本能的に「この人は、人を裏切らない真面目な人だろうか、優しい人だろうか、しっかりした考えを持っている人だろうか、…」といったことを意識しています。種の保存本能を、人は持っているからだと思います。顔は程々に美しく、嘘をつかない、礼儀正しい、真面目な人、それでいてどこか面白みのある人なら男性は必ず好意を持ちます。それと健康。贅沢好きの人、攻撃的な人、逆にあまりに自分がなく弱い人、などは男性としては避けたいと思うでしょうね。種の保存本能が「そういう人はやめろ、良くない」と囁くからでしょう。教養がある女性も魅力がありますね。又は、教養をつけようと努力している人も魅力がありますね。誠意を持って生きている人は魅力があります。何だ、そんな平凡なことか、と思うかもしれませんが、そんなものです。素敵な人というのは、男女を問わず、外見は平凡に見えても、自己抑制力があり、人に対して優しい人です。そんな人がうまく見つかるといいですね。まず、自分がそんな人になろうと決心することでしょうね。努力すればなれるものです。
  14. 自分を支えてくれる人生で唯一のパートナーがほしいですのです(JL1年生)
    人生のパートナー選びというのは「運」だという気がします。健康、向上心、愛情、頭脳、見てくれ、…。気に入った、というものがあって、お互いの気持が一つになった時に出来上がるのでしょうが、そんなにすべてが満足するケースが有るわけではありません。向こうにも選ぶ権利があるわけですから、こちらもなにか良い点を持ち合わす必要があります。素直な心、優しさ、努力する心、などは「最強の得点源」になるように思います。一見違うように見えても、深い所でそういう優しさや向上心を持っている人は素晴らしいですね。幸運を祈るばかりです。
  15. 私は人から可愛がられるということが苦手です。年上の人から好かれるにはどうしたらいいですか?(EC1年生)
    よく言われる①正直である②礼儀正しい③仕事が早くて正確 という条件があれば、よほど変わった人でないかぎり、年上の人から好かれます。たまに変わった人がいて、そんな若者は好かん!という人がいるかもしれませんが、本心ではそんな人に好意を持っているものです。たまに、そんな優等生は好みに合わん、という人もいますが気にすることはありません。ただ、そんな3条件もたまにやれない気持ちになることがあるでしょう。
    落ち込んだ時や絶望した時など。でも、ゲーテも言っているように「太陽が照れば塵も輝く」のです。ゆっくり寝て、朝、お日様が上ると、小さな塵でもその光を受けて輝くのです。力が湧いてきます。要は、人がなんと言おうと3条件を守っていれば必ず年上の人からも好かれます。口に出さなくても心の中に好意を持ちます。これはどこの国に行っても同じです。大切なことは、それを心に信じて行うことです。
  16. 大学を出て、就職して結婚して、幸せに過ごすのは難しいのでしょうか?後悔しない生き方をしたいのですが(EC1年生)
    卒業してすぐ家庭に入り、子供を生んで育て、ご主人をバックアップする、という生活もあると思います。それも一つの仕事、就業です。その場合でも、大学でしっかり勉強しておく、というのは必要です。考え、企画し、実行する、そして反省し、さらに向上するという能力を持たないといい家庭運営は望めないと思います。勉強が必要です。専業主婦でも、①正直であること。②礼儀正しいこと。③仕事を早く正確に、きちんとやる。④考え改善・改革していく。ということは必要です。立派な素晴らしい家庭が築けると思います。
    今の時代、女性が働かなければならない時代、働ける時代になっているのです。どの方向を選ぶかは各人の自由ですが、どちらにせよよく勉強して、力をつけることが必要です。力は、やる気があれば必ず付きます。「年を重ねていって後悔しないような生き方をしていきたい」という気持ちで挑戦してください。
  17. 私は将来、お金に恵まれたいのですが(学科不明 1年生)
    お金を儲けるというのはどういう方法、道があるのでしょう。私の友人は技術系の学科を卒業した人で、中型の製鋼会社に定年まで務めた人でしたが、早い内から節約して、有望な株式を少しずつ買っていった人でした。今は30銘柄の株を持っており、配当金は年金額より多いそうです。彼は仕事でつきあう人や信頼できる人から「この会社は良いよ」と聞いた会社の内容を調べた上で少しずつ買っていったそうです。株は長期的に見れば上がる、というのが定説ですが、短期的に見れば個々バラバラです。 会社を分析し、その会社の強みや弱点を把握するというのは誰にでもできますし、仕事をやる上で勉強になることは確かです。どちらにせよ、地道に働く能力を持つことがまず大切です。その上でどうするかはよく考えて決めなければなりませんね。まず勉強です。「生兵法は怪我のもと」とはこれもまた鉄則です。ギャンブルはいけません。

<女性としての生き方・自立について考えさせられたという感想に対して>

  1. 「ノー」を言える女性となる大切さ。でも、「ノー」を言うには知識も必要ということを学びました(EC4年生)
    よく話を聞いてくださり、嬉しく、感謝します。わたしが話した以外にも沢山の人が「どうしたら仕事がうまく出来るか」とか「働く心構えは何か」とか書いています。それらは概ねわたしがお話した中に入っています。自分が経験する中から自分のノートに書きつけて、日々向上していくといいと思います。毎日少しずつでも向上してごらんなさい、積み重ねで素晴らしい強い人になれます。余裕のあるしっかりした人生がおくれます。いい人生を生きてください。
  2. 女性は立場上、男性よりも低くみられがちですが、しっかり学んで、自分の意志をもって「ノー」と言える人になりたいです(EC1年生)
    あなたの決意、素晴らしいと思います。
    わたしは思うのですが、本質的に、女性は決して男性に劣りません。知的能力(理解力、判断力等)はまったく差はない、運動能力や腕力は男性が強い、子育て能力や粘り強さは女性のほうが強い、といった「性差」による違いはある、しかし人間としての総合力で差はない、と言って間違いではないと思います。今後日本で女性の指導力、判断力、行動力が強まることの可能性があるし、期待できます。男性に甘える、媚びる、おだてるといったことはしてはいけないし、今後だんだん少なくなると思っています。そう期待しています。世界の政治家でも女性の指導者は実に多く出ています。世界中で女性の活躍度が高まっているのに日本はかなり低位です。これは嘆くより、今後日本では確実に女性が上に出てくる。その可能性がある。企業でも女性の役職者(部長、課長、係長など)が多くなる。役員(重役)も女性の数が増えるでしょう。給料も高くなる。男性も昔ほど威張りたがらなくなりましたので、女性の可能性は高まります。チャンスが広がります。一方、女性の実力が要求されます。必要です。打たれ強い心根、失敗を恐れない勇気、人を思いやる心、緻密な計算、計画性、瞬時の判断力、粘り強さ、などが必要になります。リーダーに必要な能力です。
    その知性、教養を養うのが大学での勉強です。授業でわからぬこと、疑問に思うことはどんどん先生にぶつけてほしい。その場で解決できなくても先生は必ず学生の疑問に応えると思います。その力のある先生たちです。思い切り吸収し、学んで欲しいと思います。 
  3. 女性一人一人が柔軟な考え方と誇りの気持ちを持つことが何より大切であり、本当の意味での自立の基本ではないかと、お話を伺って思いました。
    そのとおりだと思います。人にはいろんなタイプ(型)があって、自己主張の強い、目立ちたがりやもいれば、地味で目立つのが嫌だという人もいます。目立ちたがりや、というのは多くの場合人に好かれません。最終的に信頼されるのは、地味だがしっかりした考え方を持つ人です。嘘のない、礼を失しない、偏ったものの考え方をしない人、というのが一番仕事の出来る人であり、信頼される頼りになる人、ということだと思うのですがいかがですか。
  4. 私は家父長制の考えの強い家で育ちました。男女格差がまだまだ残る社会に出る不安がありますそれだけに女性としてどう生きるべきか、自分の足でしっかり立っていく大切さを考えられる女子大で学べたことを貴重に思います。(CS4年生)
    女子大学(教育)の意義、良さを的確に整理して頂き、私も読んで目を洗われるような感じになりました。ありがとう。
    私の子供の頃まで、日本は基本的に「家父長制」の国でした。それが最も安定した形でした。
    戦後、社会構造が変化し、核家族が普通になり、家族がばらばらになりました。昔のような「家父長制」では、父親の権威が中心にあり、夫人がそれを支え子供が行儀よく元気に育つ、というのはしっかりした秩序があり安定した良い家族制度だったと思います。表面おとなしく従っているように見える夫人が年とともに家の中で実力ナンバーワンになるというのは日本では普通でした。しかし、今は、社会も女性の力を必要としており、生活の必要性からも女性が働く、子育ても社会のバックアップが向上し、何より女性が家庭の中だけにとどまらず、社会的に働けるようになった、それが期待されている時代になっているということが大きいと思います。働く中で、ぼんやり遊び暮らしたキリギリスにならず、暑い中でも働き続けたアリのように勉強する・働くことはとても大切なことです。「後悔先に立たず」「先憂後楽」…昔の人は的確にその辺りを言っていますね。
  5. 女性は自立して生きるべきという考え方を素直に受けとめることができないです。誰かに頼った人生を歩きたい。専業主婦になりたい気持ちが強い私には、自立は無理に思えるのですが。(CS 3年生)
    「専業主婦で頼れる人と一生を送りたい、独り立ちして働く、というのは苦手で好きではない」という気持ちはある意味で分かるし、それができれば楽でいいな、と思います。いわゆる「玉の輿」というやつです。しかし、そういうのでうまく行っている例は殆どありませんね。必ず難しい副作用が起こるのです。夫の浮気、金銭のトラブル、子供の教育、その他数々の揉め事。お金というのは必要以上にあると必ずトラブルの種になります。また仮に、専業主婦になっても、家事、他との交際、親・親戚との関係、財産管理、防災など難しい問題は山程あります。家庭の中で「働く」というのも生易しいことではありません。また、夫が不慮の事故で亡くなるということもあります。別れて欲しいと言われるケースもある。あなたが自立していると、夫婦関係、子育て、社会的交際などの面で有利になります。人からとやかく言われることはないのです。それに、自分の持っている能力、才能を発揮する、というのは人生の中で最も大切で為になることだと思います。こんなチャンスを逃すことはありません。がんばってください。子供は頑張っている母親を見て育つのです。丸山明宏「ヨイトマケの歌」です。
  6. 私は将来専業主婦になりたいと思っていたけれど、社会で働く大切さにも気づかされました(JL1年生)
    「優れた専業主婦」というのは結構大変な仕事です。夫を支え、力づけ、最大限やる気を起こさせることをいつも心がける必要があります。家事、交際、実に多様です。自己啓発もしなければ社会から取り残されるようになります。勿論、共働きでも同じです。女性が社会で働く意義は、経済的に恵まれるという他に、勉強の質が広く深くなること、人のために役立つ幅が広がるという大きな意義があります。ルイス・トマスという人が「人間というこわれやすい種」という本の中で、「ヒトを本性の深いところからつき動かしている特徴は、役に立ちたいという衝動であり、たぶんこれは私たちのあらゆる生物学的な必然性のうちでもっとも根本にあるものだろう。」と書いています。
    社会で働くにせよ、専業主婦になるにせよ、人の役に立っているという自覚、自信は私たちの生きがいになっているでしょうね。
  7. 謙虚さの大切さ。そして、女性が上に立つということは常に背に刃を向けられていると思いなさいと祖母が言っていた言葉の意味が今日、よくわかりました(EC 1年生)
    おばあさまは「人間」「世の中」をよく知っておられます。どうしたらちゃんと生きられるか、を掴んでおられるのです。上に立つということは常に背に刃を向けられているというのは男性でも同じですが、女性のリーダーが少ない時代には特にそう思われたのでしょう。用心深くあれ、不用意な言動はするな、ということでしょう。自然にそういう行動が取れるよう注意しておくといいですね。時に失敗したら、反省して出直しです。
  8. 私の父は働くことも大切だが、一番大切なのは結婚だと言い張るのです(PH 3年生)
    時代とともに私たちを包む環境は大きく変わっています。お父上の時代、私もそうですが、「女性の仕合せは良い男性と結婚し、子供を立派に育てる」という時代でした。現代は女性がいかに自立するか、生涯就業力を持って一人の人間として自立するか、が必須になりました。勿論良き伴侶(パートナー、結婚相手)を持つということはとても大事です。女性が活躍できる環境は広くなっています。その社会人基礎力として、「礼儀・正直・速くて正確な仕事・改善改革の提案」という基本の大切さは、あなたが理解されているとおりです。今まで良いご両親のもとに、すくすくと守られて来たことは、本当に幸運です。今後社会で色々と苦労はありますが、自分の足でしっかり立っていけるように頑張って下さい。勉強を続けながら大きくしっかり伸びてください。両親をはじめいろいろの方への感謝を忘れないで。いい伴侶にも恵まれるといいですね。
  9. 私は自立して生きていけるよう準備をします(PH4年生)
    女性が男性に頼らないで、特に経済的に自立するというのはとても良いことです。安心して人生を生きることが出来ます。そのために勉強することです。書物の上だけでなく、行動し、考える必要がありますね。貪欲に現実から学び取っていくことです。仕事のプロになることです。お金の稼げる人、会社や社会がお金を払って惜しくないという人になることです。プロになるためには実力が必要です。勉強し工夫、努力することが必要です。はじめは遅々としていても、倦まず弛まずやっていると、必ず力がつきます。諦めたら全部ダメです。自分の弱さに負けたらだめなのだと思います。Never give up ! です。
  10. 父からは“早く結婚を、孫の顔を見たい”と言われています。でも、女性にはもっといろいろな生き方がある。私はまず自立した女性になりた(CS3年生)
    「自立した女性になる」素晴らしいですね。勉強し続けるというのが自立する人の基本条件でしょうね。何故だろう、と考えて、自分のやるべき仕事を積極的にやる、もし間違った場合にはすぐ修正する。明るく前向きにやる、というのが大切です。少々の失敗にくじけない、涙を拭って立ち上がれ!です。就職が決まったら、それに感謝し、元気に一生懸命に働くことです。会社が期待しているように頑張るのです。人も何かと助けてくれるでしょう。感謝しなければなりません。そのうち、運がいいと、孫を作る相手にも恵まれるでしょう。お父さまも喜ぶ…だからといって焦ることはありません。人生は「明るい」方に目を向けて頑張ることです。
  11. 自立する大切さが分かりました(EC1年生)
    人生の内で最も大切なことの一つでしょうね。学校を卒業したらもう人に頼ることなく仕事をして、自分で稼ぎ、生活する。後の事を考え貯蓄も考える。ただ、勉強は卒業しても続けなくては駄目です。学校で学んだことの上に勉強を重ねて強くたくましい人間になるのです。世の中は勉強せずに渡れるほど甘くはないのです。のろくてもいいのです。うまずたゆまず努力していると勝つことが出来ます。仕事についたら、その仕事の一流の人になることです。「たゆまず努力する人は救われる」というのは真理です。あなたの覚悟はとても良いです。じっくり頑張りましょう。
  12. 自分の身は自分で賄えるようしっかり働きたいです(JL1年生)
    お金をしっかり稼ぐ、というのは大切ですね。社会的にそれだけの仕事をしている、ということの証ですから。自分の働きより収入が少ないと思ったら、その少ない分は「天に積んでいる」くらいの気持ちを持ったらいいと思います。必ず後で大きくなって返ってきますから。
    正直な人、礼儀正しい人、仕事が速く正確な人、改善を提案・実行する人というのはいい仕事をする人の条件です。いい仕事をしていればお金は必ず入ってきます。それを無駄遣いせず、大切に管理するとお金は増えていきます。無理にお金を儲けようとするとまず駄目です。不正は絶対にいけません。頑張りましょう。
  13. 自分で稼いで自分の力で生きていきたいと思いました(JL1年生)
    実にいい言葉です。それができて、人を生かすことが出来るのです。子供、配偶者、他の人々。いい人生を築く基本です。初心を忘れないで。
  14. いつ何があるか分からない今、変化はチャンス。自立のためにしっかり勉強したい(JL1年生)
    ポイントを的確に掴んでいます。忘れずに「実行」することです。
    それでも忘れたり、迷ったりすることもあるでしょう。人間ですから。どうか長い人生を常に基本に立ち返って努力し続けてください。良い人生にするために。
  15. 正確性はAIに勝てないかもしれない。でも、提案力や礼儀は人にしかできない特性であり人間らしさだと思う。そういう人間らしさ、そしてしなやかでたくましい女性になっていきたいと思いました(CS4年生)
    この意見、決意は非常にいいと思います。「提案」は積極性を示しています。前向きな姿勢、改善・改良の姿勢です。「礼儀」人への敬意、尊敬を表します。友情を示しています。いずれも前向きです。いずれも人間がつくりだす美しい「迪」、道です。
    これから社会人になると、競争会社やライバルに対する激しい競争心が要求されます。競争には勝たねばなりません。フェアに堂々と。さわやかな顔をして勝つのが上策です。勝つために「工夫」すること、汗を流すことも必要です。嘘をつかない「信頼性」も大事な武器です。礼儀もしっかり味方を作る上で欠かせません。仕事の質を上げるために「勉強」することです。「人生は勝者には楽しく、敗者には悲惨な道だ」と言った人がいます。その人は続けて「亀の歩みはウサギより速い」と言っています。苦境から這い上がって成功した人の話です。『耳ある者 聞くべし』です。
  16. 女性の生き方は昔とは比べものにならないくらい違うということを改めて感じました(JL1年生)
    男が働き・稼ぎ、女が家事・子育てをするというスタイルは変わって、男女がともに働き家庭を共同でつくり上げる、というスタイルが当然の世の中になっています。その程度や内容は、まだまちまちですが、方向ははっきりしています。そういう時代には、女性は男性に負けない能力、意欲を持つことが必要です。報酬も男女で別ということはありません。世の中には、まだ男女差別の気風は残っていますが、それは今後なくなっていく方向です。女性にとってやりがいがあるとも言えるし、きついなあと思うかもしれませんが、前向きに捉えて頑張るのです。勉強するのです。男女が本当に尊敬し合い、助け合う、子供も良くしつけられ、正直で礼儀正しい、よく学ぶ子になるというのが目標だと思います。
    キリスト教では旧約聖書の中の「知恵の書」と呼ばれる「箴言」「コヘレトの言葉」「ヨブ記」などが人間の生き方を示すものとして有益です。わかりやすい。具体的です。仏教も親鸞の教えなどはとてもわかりやすい。コンピュータも勉強しなければならない。大変ですがコツコツ頑張って下さい。自分の仕事をしっかり習熟することです。カメはウサギより速いのです。
  17. 結婚すると、いまだに女性は自由に働けなくなったり行動できなくなったり、いまだに結婚が女性の人生のゴールのようになっていることは「違う」という思いが強いです(HC3年生)
    今の時代、独り身でも十分自分の力を出しきり、立派に楽しく生きている人もたくさんいます。結婚という形式にとらわれず、相手を見つけて人生をエンジョイするケースも多いですね。あなたが言われるように、結婚したから仕事をやめる、というのは違うと思います。仕事を通じて人間は勉強もし、成長もするのです。人生が豊かになるのです。そのためには好きな仕事を選ぶこと、又はたまたま選んだ自分の仕事を好きになることでしょうね。仕事を嫌々やってはいけません。それでは成長がありません。
  18. 教養を身につける大切さ。女性も経済力を付ける大切さを学びました(EC1年生)
    大切な核心部分を理解、認識していると思います。ぜひその気持を忘れずに精進してください。人生のとても大切な時期です。学ぶ時期です。楽しむのも時にいいのですが、よく学び、よく考え、よく活動することです。まず、自分を正しく鍛えなくてはなりません。よく勉強してください。アルバイトもお金を稼ぐために言われた通りに働く、というのではなく、仕事を分析したり、もっと良い方法はないか、こう改善すればいいのではないか、などを考えるのも勉強になります。いろんな人間を見るチャンスでもあります。その業界のことを調べたり人に聞いてみるのもいいでしょうね。頑張って下さい。
  19. 社会に出て自立するためにはまず当たり前のことをきちんとすることだとわかりました。礼儀作法やあいさつなど、日常的なことをもう一度しっかりしようと思いました(EC1年生)
    礼儀作法にしても、相手により、場所により、自分の立場により、千差万別です。相手に対する敬意を口にして挨拶した方がいい場合もあるし、大げさすぎると相手に奇異な感じを持たせて逆効果になる場合もある。「礼儀正しい」は絶対に必要で有効なのですが、時と場合によってその表現の仕方はまちまちです。勉強し教養を深め、時に実践して身につけるといいですね。ヘタをすると、相手に誤解を与えて逆効果になることもあります。軽く会釈するだけで十分相手に敬意、親和感が伝わる場合もあります。教養を積むことでこの辺りの機微がわかってきます。礼儀作法も結構奥が深いですね。勉強しましょう。
  20. 私はグローバルな舞台で活躍したいです(JL1年生)
    大いに活躍をしてください。そのためによく勉強してください。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。勉強する時、5W1Hで分析するのですが、とくにWhy を考えることです。何故そうなったのか、何故それが必要なのか、なぜ、なぜ?と考えることで問題点がはっきりします。どうすればよいかがわかってきます。進歩はそこから始まるのです。良い心を持つことも必要です。自分だけの心ではなく、人を助け、社会のために役立つという考えを持つことがグローバル時代の大切な心構えだと思います。よく勉強してください。
  21. 自分が輝くチャンスを手にしたら、周りの人も輝かせたい。そんな活躍ができる女性になりたいです。(EC1年生)
    とても前向きな結論です。「汝の光を輝かせ!」という、河合先生がお好きだった聖句を思い起こしました。礼儀正しい人には「敵」が出来ません。概ね好意を持たれます。礼儀もケースによっていろいろですが、人と人の関係で成り立つ社会では、相手に対して害意、敵意がない、むしろ好意、親しみを持っていることを伝えるのが礼儀なのです。人間関係をスムーズにするのです。勉強してください。素晴らしい人生を送ってください。

<学ぶ意欲や今後の生き方を教えられたという感想に対して>

  1. 学び続ける大切さを教えていただきました。父の言葉の中に、母や娘を人間としてではなく、女性としてしかみてくれないことに疑問を思って育ってきました。人として生きていきたい。そのために勉強だけはあきらめずに行こうと思います。
    「勉強し続ける」ということの大切さを分かってもらってとても嬉しく、頼もしく思います。勉強をし続けている人は、物事の奥の深さを理解できる人です。「知は力です」。課題を解決する力になります。そして、それに謙遜が伴えば本物です。勉強するほど人間は謙虚になります。思い上がったりしないのです。それは人間の大きな魅力になります。初心を忘れずにがんばってください。あなたのお父さんの気持ちも分かります。社会でいろんな人を見ていること、書物などでいろいろの勉強をしておられるのでしょう。子供にいろいろと注文をつけるのです。それが親の使命・責任だと思っているのです。つまり「愛情」があるからなのです。迷える子羊になってもらいたくない。お父さんのお気持ちがよく分かります。愛情深い、責任感の強い方なのでしょう。一方で、心のなかで、娘が「わたしはこうする、こう生きる」と言うことも望んでいると思います。それが良いことであり、社会から後ろ指を指されることのないことなら、顔は相変わらず怖い顔をしていても心のなかでは子供の「自立」を喜んでいるはずです。いいお父さんを持って仕合せですね。
  2. 「変化はチャンスだ」という理事長の言葉が心に残りました(PH4年生)
    1929年に「学校を作ろう」と決心した河井先生にあの新渡戸さんさえ「今はその時ではない、考えなおした方がいい」と言ったのです。誰もがそう言ったと思います。しかし河井先生は実行します。お金も後ろ盾もなしに。大不況、戦争の危機、就職難、貧困、娘を売る、などの時代です。だからやめよ、という声に対して「だからやる」と決心します。今から考えると、河井先生のほうが正解でした。「しっかりした人間を育てる」という必要度はその時非常に高かったからです。お金も節約すればなんとかなる程度でした。とにかく、いま成功している企業は、市場をよく見て、考え、ある可能性を見つけ出し、その方向に舵を切った企業です。その企業も一つ間違えると世間的に「非難・糾弾」されます。企業も命がけです。
  3. 私は不器用なので、ゆっくり正確にやることを大切にしていきたいと思いました(EC4年生)
    (社会で仕事をする場合、「ゆっくりだが正確」というのと「はやいがミスが多い」というのは、「ゆっくりだが正確」のほうが絶対にいいのです。この場合は、なれるに従ってだんだん早くなっていくからです。「わたしは自分らしく努力をコツコツしていきたいです。結果がどうであれ努力をすることは大切だと思うからです。」というあなたの言葉は素晴らしいですね。大塚商会という事務器の大手販売会社があります。そこの「社訓」は「亀の歩みはウサギより速い」です。「それはお伽話でしょ、やっぱり走行速度はウサギの方が速いでしょう」と多くの人はそう思うでしょう。しかし、同じ頃同じような事務器販売を立ち上げた会社がいくつかありましたが、成功しているのは大塚商会くらいです。ほんとうによく勉強する社長でした。地味で、浮ついたことをせず、社員のことをよく気をつけ、よく歩き、お客さんを大切にしました。その社長の胸に堅く抱いた思いが「亀のように」だったのです。今は息子さんが社長です。
  4. 私は大学の勉強よりも趣味の方に力を注いでしまっています。理事長が趣味や自分が楽しいと思えることも勉強だと言ってくださったので、少し気が楽になりました(PH3年生)
    自分の趣味を生かしたお店を持ちたい、というあなたの夢はいいですね。自分のやりたいことをやる時、人間は必死に一生懸命やるものです。そのために、「経営学」の勉強はした方がいいですね。要するに利益を出し続ける会社にしなくてはなりません。マーケティング(顧客づくり)の勉強も必要です。流通に関する雑誌や新聞を読んで、参考になる点は「切り抜き」をしておき、後で参考にするといい。そして最も大切な点は成功している、繁盛している店に行って、この店のどういう点がいいのかをよく見て、「考える」ことです。商売というのは甘いモノではありません。志してもまず9割の人は失敗するでしょう。成功している人に共通するのは「勉強」することです。そして、失敗も勉強なのです。人間、「無過失」ということはありません。大学の勉強が役に立たないということはありません。自分が読んだ本、雑誌、新聞、成功者の話、成功者を見ての感想、などをノートに書いておいて、時々読み返す、というのもいいでしょうね。成功者がやっていることです。礼儀正しさというのもいいですよ。最大の武器になります。人に嫌な思いをさせるようでは商売人・ビジネスマンとして失敗です。
  5. 理事長の話を聞いて目が覚めました。けっして大学生活も授業もさぼっていたのではありません。私は将来やりたいことがあります。それに向けて本格的に家でも勉強する時間を増やそうと思ったのです(EC1年生)
    素晴らしい感想と決意です。「本格的に家でも勉強する時間を増やそうと思う」は正解です。頑張って下さい。夢は必ず叶います。恵泉女学園創立の陰の恩人は「新渡戸稲造先生」でした。実に立派な人です。新渡戸先生も若いときに志を立て、よく勉強しました。そして運がどんどん開けていきました。先生は密かに人助けをしましたので当時は誰も知りませんでしたが、先生が亡くなられて後それらの善行が多くの人の知るところとなりました。あるとき、泥棒が家に入ってきて、本ばかりたくさんあるのに、お金がまるで無い。メリー夫人が気の毒がって明日またおいで、少し用意しておくから、と言ったそうです。とにかく、大切なのは勉強ですね。
  6. 置かれた場で必要とされ、周りの人に良い影響を与えられる人になりたいと強く思いました(PH3年生)
    とても大切なポインを的確につかんでいると思います。この人生観は不敗の原則です。
    でも、人生は一本調子には行きません。思わぬ障害、迷い、難題が出てきます。そんな時、これらの原則はあなたの身を守り、あなたを力づけます。
    旧約聖書の「箴言」は時々開いて読むと力づけられます。箴言という意味は「鍼のように急所に当たる言葉、戒めの言葉」という意味だとわたしは思っています。時々開いて読んで見る、どこからでもいいから読んでみると、「人間の知恵、英知」が凝縮しているように思います。クリスチャンであるかないか、に関係なく、役に立つ教えられる言葉に満ちています。
  7. 理事長の人生での成功・失敗談をうかがって、今からやっておくべきことを探すきっかけになりました。真摯に全力で目的を見失わず生活していきます(EC年生)
    良い決意です。あなたのように考え、努力をする人は、美しい人です。地味に見えるかもしれませんが、静かに光っています。教養が身につくと、仕事の質が上がります。命じられたことだけをやるのではない、より上位の難しい重要な仕事ができるようになります。地味な勉強の積み重ね、努力の積み重ねがそれを可能にします。それと勇気です。失敗は「成功の母」だと古い諺にあります。これは真理です。ただし、失敗を漫然と重ねるのではなく、失敗の原因を考え、反省し、この次は失敗しないぞ、と決意することです。そうやって人間は成長します。大きくなっていくのです。美しい人間になってください。
  8. 私は将来像が描けていません。先のことを考えたり、新しいことに手を出すのが苦手です。結婚もできないかも。でも、せめて身の回りのスキルは高めようと思いました(JL1年生)
    あなたは性格がおとなしく、控えめで、しゃしゃり出ない人ですね。その性格は「駄目」ではなく、むしろ好ましいと思う人は多いと思います。アルバイト経験がないのも別に全く問題はありません。結婚相手がない、と決めつけるのは「早すぎ」ます。もしあなたが、結婚相手がいない、自分は駄目だ、と決めてしまうと、結婚したいと願う男性が現れた時、相手に大変失礼なことをしてしまいます。あなたを採用した会社に、大変失礼をすることになります。あなたは「臆病」な性格のようです。これは言葉を変えると「慎重」「用心深い」「控えめ」ということです。「謙虚」と言ってもいい。これらは素晴らしい性格なのです。あなたは「結婚」は出来ないといいます。そんなことはないと思いますよ。男性は、でしゃばりな女性より、控えめな女性に好意を持ちやすいのです。ただ控えめを通り越して「無気力」な女性にはNOということになります。あなたはもっと「自信」を持ちなさい。出来るのです。これだけの文字と文章を書ける人が出来ないわけはない。知的能力は十分あります。あなたの「謙虚」な性格はすばらしい天からの贈り物です。穏やかでおとなしい性格は大きな強みです。いい家庭を作るでしょう。いい子供が育ちます。前向きに進んでください。必ずうまくいくと思います。
  9. よく正直者は馬鹿を見ると言いますが、今日のお話を聞いてそうではないことを知りました(JL1年生)
    「正直者は馬鹿を見る」という言葉は、単純に「正直な人は損をする」とだけ言っているのではない、という気がします。馬鹿だな、と蔑むだけではない好意、愛情がこもっているような気がします。正直者は絶対にいいのです。新渡戸稲造先生は恵泉の大恩人です。その恩を、新渡戸先生は人に見えるようにはしませんでした。本物の「正直者」でした。そして本当に真面目な方でした。わたしたちはそのご恩を決して忘れてはいけないと思います。ものすごく勉強する人でした。こんな立派な方の後輩である、ということに誇りを持っていいと思います。「正直でいることや真面目なことは大事」なのです。人の「信用」の基なのです。
  10. 切なさ、無念さを知っている人は周りの人から信頼されるという言葉を覚えていたいです(PH3年生)
    とても良い結論を得ていると思います。それでも、人生は幾つもの苦難、面倒がつきものです。そしてそれを克服することで、確実に人は成長します。強くなります。打たれて、打たれて強い鋼(ハガネ)ができるのです。必ず出てくる苦難と戦ってそれを克服しましょう。時々、その苦労を人に得意気に喋る人がいますが、そうしないほうがいいと思います。心に秘めて、自分で噛みしめるほうがいいと思います。【まだまだ反省、引っ越しのサカイ】というサカイ引越センターのCMがありましたがあれを見るたびに笑いました。ある不祥事があった後のCMでした。重役が会議で全員頭を下げている場面付きでした。私たち人間も同じですね。あのあと、サカイは順調に業績を伸ばしたそうです。
  11. 在学中にしっかり勉強すると社会人になっても勉強が続けられる、それが良い人生を送れるかどうかの鍵という理事長の言葉が心に残りました(EC4年生)
    勉強はすればするほど、「深い」ということが分かります。だからチャレンジし続けることができるのです。勉強している人は、ものの考え方が違ってきます。物事の判断が深く広くなってきます。柔軟で強くなっていくのです。たまに息抜きの読書もいいでしょう。しかし必要な読書や人のお話を聞くことは、そこから考え、実行していく上で力になると思います。
  12. 日常の積み重ねの大切さ、人間の「質」の大切さを学びました(EC3年生)
    素晴らしいことです。それは、具体的にどうするのかを考えるといいと思います。あなたは確実に1段上の人間になったということでしょう。混んだ電車にのると、人間の質の良い人かそうでもない人かがすぐ分かります。衣装の良し悪し、年齢の高低にも関係が無いですね。お見合い(古いですが)やデートの時には見せない本音、本質が出てきます。いつでも「凛」としている人は素晴らしいですね。生涯就業力のある人はそういう人です。素晴らしい人間になる、ということです。若いあなた達は、その選択ができるポジションにいるということです。自覚が大切ですね。
  13. 私は自分の中に少なからずサボろうという気持ちがあったので、理事長のお話は心に刺さりました(JL1年生)
    ぜひ、キリギリスにならないでください。世の中をなめてはいけないのです。若い頃から、努力をせずに、「まあ、楽しくやろう」と日々を暮らし、人生の後半に来てだんだん行き詰まり、後悔しても怒ってもどうにもならない、という人はよくいます。後悔しても、若い時から努力してないとだめなのです。若い時から努力を積み重ねた人は、精神的にも物質的にも豊かになります。古い諺に曰く「先に憂いて後で楽しめ」。先憂後楽は間違いなく勝利の方程式なのです。
  14. 私にはサボりたがる気持ちがあります。でも人生、本当になにがあるかわからない。一生働ける力を持つことが大切だと思いました(EC1年生)
    女性が素晴らしい働き、成果を上げた例に、小田急鶴巻温泉駅近くの「陣屋旅館」の例があります。ネットで「陣屋旅館」を検索して見るとおおよそのことを知ることが出来ます。大赤字で潰れそうになっている旅館をすっかり蘇らせたのは、女将それも若い女性でした。柔軟な感性とコンピュータ、ネットといった技術をうまく取り入れた人でした。普通のOLでした。車の販売という圧倒的に男性中心の世界に革命を起こしたのは、林文子さんというOLであった女性でした。今の横浜市長です。二人共エリート女性ではありません。勉強する努力の人です。よく観察し、よく考える人、考えたことを実行する人です。生涯就業する人だと思います。
  15. 大学生のうちに自分がしたいと思えることを見つけたいと思います(JL1年生)
    どんな方向の仕事をしたいか、その会社、ビジネスが伸びる発展する可能性があるかどうか、やりがいのある仕事か、などよく考えるといいです。ただ、実社会は実に多様です。いいと思った仕事がそうでもなかったり、偶然入った会社が大発展したり。運の良い人というのは、絶えず勉強する人ですね、亀のように。うそをつかず、ひとにやさしい努力家、まじめな人です。そういう人には天が応援するのです。いい人生が送れます。失敗や挫折も実は天の助けなのです。その失敗を糧にして成功が生まれるのです。コツコツ努力すること、人間性を磨くこと、そして自信を持つことです。希望という方があたっているかもね。忍耐も必要ですね。
  16. 「常に努力する者は報われる」という言葉が胸に響きました。大学進学で上京するために高校時代からバイトをしたりして、お金を稼ぐ大切さと親のありがたみを痛感してきました。(JL1年生)
    このことは間違いなく真理です。努力する人というのは、外から見て美しい人です。信頼感を得られる人です。努力する人というのは謙遜な人だからです。威張らない、これみよがしにひけらかさない、しかし、努力する人は人から信頼されるのです。実社会というのは、人間の信頼性が一番大切であり、評価されるのです。長い目で見て、間違いなくそうです。あなたはそのことに気づいておられる。人生を幸せにする特性です。その気持を忘れないで。
  17. 著名な方々のいくつかの言葉、とても勉強になりました(JL1年生)
    私の紹介した言葉が皆さんのお役に立つと嬉しいですね。これらのいい言葉は、人生の色んな場面で、その通りだなと思わせます。そして自分の力になります。人間の生き方、社会の常識、夢、希望などについて教えてくれます。
  18. 理事長が紹介してくださった「いくつかの言葉」に将来が希望が見えた気がしました(IS3年生)
    いい言葉は力の源泉ですね。人を励まし、力づける。あなたのいい言葉をしっかり持つといいですね。「野の花のように置かれた場所で咲く」いいですね。美しく、しなやかに、たくましく咲いてください。その覚悟、決意が大切です。昔、江戸時代の格言です「買わぬ富くじ当たりなし」。今も同じですね。
  19. ゲーテの「行儀作法は人間のすべての姿が映しだされる鏡である」「常に努力する者は救われる」という言葉に感銘を受けました(EC3年生)
    ゲーテの言葉に強い感銘を受けたというのはとても良いです。教育をしてくださった両親に深く感謝ですね。また、「男性」「女性」ということに縛られるのではなく、「自分がどのような自分でいたいか、どうなりたいか」「どのように生きたいか」を大切にしたい、ということは全くそのとおりです。どうか、日々勉強し、努力する人であってください。ウサギではなく、亀のように誠実にひたむきに努力する人であってください。その志を持つ人は、必ずそのようになりますから。
  20. 先人の言葉がすんなりと心に染み入りました。真面目に生活し、努力をしていきたいです(EC1年生)
    先人の素晴らしい言葉は、私たちの人生の暗闇を照らす「光」のような意味があります。
    「まじめに生活し、授業を受け努力していきたいです」を真面目にやってください。必ず成功する人生になります。簡単に行くことではありませんが、辛抱強く元気にやることです。必ず成功しますから。
  21. ニーチェの言葉を胸に刻んで、将来の夢を確定したいです(JL1年生)
    好きな言葉、励まされる言葉を持っていると、何かのときに思い出されて元気づけられます。旧約聖書の「箴言」「コヘレトの言葉」などは知恵の言葉の宝庫です。それらの中から、いい言葉を選んでノートに書き記しておくと、後で振り返っていい励ましを与えられます。大学で学ぶ先生の言葉などもいい言葉があると思います。いい言葉というのは、人生の宝ですね。
  22. 小林一三の言葉に感銘を受けました。女子大だからこそ得られるものを最大限吸収していきたい(EC1年生)
    立派にポイントをつかんでいると思います。その気持を忘れないでぜひ成長してください。
    たとえば、礼儀正しい、ということも何故そうするかというと、「わたしはあなたに敬意を持っています」というメッセージを伝えることにあります。相手といい関係を保ちたいということの意志を示すのです。礼儀に欠けるというのは、相手を無視することであり、嫌いだという意志を示しているわけですから、良い関係を保てずいい仕事は出来ないのです。社会というのは人と人の助け合いで成り立っています。それをぶち壊すのが「失礼な態度」です。大人の第1条件は「礼儀」です。この事の大切さを理解していない大人はたくさんいます。そこに、不信とか、嫌悪とかが生まれます。過剰な礼儀は駄目です。逆効果です。自然であたたかい、平静な礼儀を身につけるとすばらしい大人です。その辺りの機微がわかると本物の大人です。
    昔、ある先生に「味噌の味噌臭きは上味噌にあらず」と教えられたことがあります。本当にそうだな、と思います。味噌臭いあいだは、上味噌ではない。この言葉の真意をつかむのには、経験や時間が必要です。少し考えてみるのはどうでしょう。
  23. 小林一三さんの出世の道は信用を得ることという言葉が心に残りました(JL1年生)
    小林一三さんというのは偉い人だと思います。曾孫に当たるのが小林修造さん、元テニスプレイヤーですね。小林一三さんは挫折し、銀行員をやめて、実業家になり、阪急グループ、東宝、宝塚などを造り、頼まれて大臣もやった人ですが、立派な人だと思います。ただ特別家柄がいいわけでもなく、優等生でもなかったのですが、勉強し、世の中の動き、大切なことは何かをつかむセンスを持っていた人だったのでしょう。わたしたちは、成功した人の中にある良い点、センスを学ぶべきでしょうね。同じ人間になることはできません。その人のもつ善い点を学ぶ必要があります。勉強というのはそのように「学ぶ」ことにあるのだと思います。どうか、悔いの無い人生を。
  24. ピーター・ドラッカーの「マーケティングとイノベーションが事業の鍵だ」という言葉に共鳴しました(JL1年生)
    Very good です。そこがもっとも重要な出発点だからです。今後の勉強のためにも。
  25. 大学では今まで以上に勉強しようと思いつつ、他にもやるべきことがあるのではと不安に思うことがありました。でも社会で活躍するために自信をもって勉強しようと思いました(EC1年生)
    とても良い、嬉しい感想です。こういう考え方を心の「芯」で持っていると、人生は確実に広がっていきます。ゲーテが言っているように「人は努めているあいだは迷うものだ」というのも事実ですね。そういう生き物なのです。大事なのは、本当に大切なことに立ち戻ることです。人間は病気したり浪人したりします。その時は辛いけれど、あとになると、それもいい経験、勉強だったなと気づきます。私も若いころ失恋しましたが、今にして思うと、いい勉強でした。その試練を神に感謝したい気持ちです。「雨もいつまでも降っているわけではない」ですから。
  26. 自分に丁寧に向き合い、自分を尊重する大切さを学びました(EC1年生)
    実にいい点に着目されました。人間は自分を振り返り、どういう点が良かった、良くなったか、ここは改善しなければ、自分の長所は何か、それをさらに強化する、という風に日々反省することが大切です。自信を持つことも大切です。ただ、ひけらかさないように。自信は心の中に堅く持つべきものです。
  27. 将来は不安だらけと思っていたけれど、誰もが不安は感じている。そんな中、自分らしさ、自分らしい幸せを見つけられる人生になればいいなと思いました(EC4年生)
    とても良い感想を聞かせてもらって嬉しいですね。
    人生は、あっという間に過ぎていきます。旧約聖書「詩篇90編」に「人生の年月は70年ほどのものです。健やかな人が80年を数えても 得るところは労苦と災いにすぎません。瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります。」とあります。
    人生はなんて長いのだろう、と思います。不安にも思う。できれば機嫌よく、誠実に送りたいですね。それには日々の正しい努力が必要です。勉強したり、働いたり、考える・工夫したり、人を助けたり、…。そういうことをしていると、「運」も味方するのです。人生は日々勉強です。
  28. 社会に出てからも学ぶことはとても大切なことだと思いました(EC3年生)
    大切なポイントです。日々勉強を習慣にしてください。それは天に宝を積む、というか、素晴らしい利回りの投資にお金を積むようなものです。時が経ち、どっさり利子がついて返ってきます。勉強している時には、すぐには見えないのですが、着実に貯まっていきます。ぜひやり続けてください。
  29. 学生時代の勉強が将来につながると聞いて、今よりさらにたくさんのことを学びたいと思いました(EC1年生)
    よくポイントをつかみましたね。外からの誘惑、自分の心の中の弱気の虫が「まあ、そんなに堅く考えなくても人生なんとかなる。みんなそうしてちゃんとやっているじゃないか」とささやきます。人生、後半になって、まずいな、と考えても遅いのです。手遅れです。若い内の苦労、努力は必ず報われます。若いうちに努力する人は美しいです。この人はいいな、と世間は評価します。口では言いませんが心の中で思います。そうして貴女は立派な人間になるのです。
  30. 悩むことは大切。希望を捨てずに前進することを教えていただきました(EC1年生)
    基本的に正しい認識・決意だと思います。その考えをしっかり持って、柔軟に、しぶとく頑張って下さい。世の中には自分の思い通りにならないことがよくあります。「一歩後退二歩前進」という言葉もあります。結果的に前進するのです。あきらめないことです。亀の歩みはウサギより速いというのは古今の鉄則です。目標を持って、途中で諦めずに頑張って下さい。粘って、粘って「挑戦」してください。必ず勝ちますから。「人生というのは勝者には楽しく、敗者には悲惨な道だ」と言った人がいます。努力する人は、勝者になるのです。頑張って下さい。
  31. 母がよく「知識があれば光になる」と言っていましたが、今日、その意味がとても良く分かりました。勉学に励みます(JL1年生)
    いい箴言ですね。知識の基本は今が一番身につく時です。大学の勉強を真剣にやってください。その後、社会に出てさらに日々勉強です。一生勉強はすべきです。勉強はするうちにだんだん楽しくなります。楽にできるようになります。後で必ず身になることを信じて「知識」を深めましょう。何故だ、何故そうなるのだろう、“Why?”と考えることはとても重要です。勉強に励んでください。
  32. 大学で学んだことは社会に出てからも役に立つと言われたことが胸に響きました(EC1年生)
    イエスは言われました、「門を叩け、狭い門から入れ、宝は天に積め」。
    狭い門から入るために努力、意志が必要ですね。「宝を天に積む、」というのはちょっと分かりにくい。多分これは、「努力してもすぐに結果を求めるのではなく、その努力を天に積んでおけば、いつか利子がたっぷりついて、ドサッと降りてくる。長い目で、じっくり腰を据えて、努力しなさい」 といったことだと思います。世の中で偉大な仕事をした人が、不思議に、この「宝を天に積んだ」経験を話します。勉強、努力、というのは辛抱強く、毎日、しかもすぐに成果を求めずに続けることでしょうね。ぜひ頑張って下さい。未来を目指して。
  33. 将来後悔しないようにこの4年間勉強もアルバイトも頑張りたいと思いました(EC1年生)
    あなたの「決意」に拍手と祈りを送ります。アルバイトはただお金を稼ぐためだと考えて決められたことだけをやる、というのではもったいないですね。アルバイトに期待されている仕事を「早く正確に」やること、改善すべきことはないか、など考えてみるといいと思います。お客さんはなにか困っていることはないか、どうしたら仕事が能率良くやれるか、など考えること、自分でやれることならそのようにやる、進めるにもやり方を選ぶ必要があるかもしれません。そんなことを学ぶのもアルバイトをやる意味の一つだと思います。「アルバイト学」、アルバイトを科学する、アルバイト心理学、能率学、といった観点で考えて見るのは勉強になると思います。
  34. 自分の目の前にあることをきちんとこなし、置かれている状況の中で焦らず着実に向かっていきたいと思いました(EC1年生)
    あなたの決意はとても良いと思います。自分の足元を固める、ということは進歩の始まりです。信頼性の基になります。そしてやるべき勉強に挑戦してください。勉強によって見識を広めてください。それがまた、あなたの力をつけることになります。学んだことのポイントをメモしておくというのもいいと思います。後で振り返ってためになると思います。亀のように着実に足元を固め、前進してください。いい人生になるように。
  35. 他人に流されることと他者に共感することは違うということを心に留めて、活躍したい(EC1年生)
    女性の社会進出、リーダーとしての活動という点で日本は世界的に低いというのは事実でしょう。これも今後変わる、と思います。いい方向に変わると思うのですが、女性のがんばりに期待したいですね。それが出来なければ日本はだめだと思います。
  36. どの場所でもすべてのことに真面目に取り組んで生きていきたいです(JL1年生)
    あなたの自覚に私も感動しました。女性の活躍の場は確実に開けています。女性の覚悟と意志、で決まります。勉強、活躍、発展を祈っています。
  37. 人の気持ちを考えて行動する大切さを考えました(EC1年生)
    人との協力で社会は成り立っているのですから。相手の気持を考える、相手の立場を理解する、事をしながらこちらのやらねばならないことを実行しなければなりません。頭脳と意思が必要です。勉強しましょう。
  38. 母がよく「知識があれば光になる」と言っていましたが、今日、その意味がとても良く分かりました。勉学に励みます(JL1年生)
    いい箴言ですね。知識の基本は今が一番身につく時です。大学の勉強を真剣にやってください。その後、社会に出てさらに日々勉強です。一生勉強はすべきです。勉強はするうちにだんだん楽しくなります。楽にできるようになります。後で必ず身になることを信じて「知識」を深めましょう。何故だ、何故そうなるのだろう、“Why?”と考えることはとても重要です。勉強に励んでください。
  39. 当たり前のことを当たり前のようにできる人になりたいです(EC1年生)
    人間は社会的に認められて一人前です。気持よく生きていける。認められる条件は「仕事がきちんとできて自立しており、他人に迷惑をかけない」 「他人に対して思いやりの心がある」「感謝の心を持っている」といったことでしょう。こういう心がけでいると、人が助けてくれるのです。幸福に生きていけるのです。そのためには勉強も必要だし、考える、反省することも必要ですね。そして行動することです。日々反省、日々行動です。あきらめずにやることです。幸せになります。
  40. 人は一人では生きられないけれど、最後は一人。どれだけ自分でできるかと思った(EC1年生)
    いい決意です。頼もしい。
    私は幼少時代、腺病質で病気ばかりしていました。小学校もおとなしく、近所の子と取っ組み合いの喧嘩になり、相手がワ―ワ―泣き出して初めて「戦うことは大事だ」と気づきました。小学校の最後と、中学校の時担任になったのが女性の先生でした。この先生たちに認められて、成績もぐんと上がりました。その恩を忘れることが出来ません。忍耐とか勇気といったことも学びました。一番学んだのは「礼儀」とか「節度」「言葉を学ぶこと」などでした。この先生たちは、裏表がなく、勇気がありました。本当の愛情がありました。叱られた事もありましたが、敬慕する気持ちは変わりません。「女性は偉大だ、強い」という気持ちは今も変わりません。あなたもどうか、今のその決意を忘れないで。「外柔内剛」というのがいいと思いますが。どうでしょう?
  41. 自分が仕合せだと思い道を歩むには、Yes か Noかを常に持っておけるようにしたいと思いました(EC1年生)
    正しいことですね。 はっきりした「自分の価値観」を持つ、ということです。ぐらぐらしない、迷わないということでしょう。あなたの「意思」をもって、大学時代を過ごしてください。しっかり勉強してください。
  42. 自由に存分に学べる大切さを改めて思いました。私の母も同じことを言っていました(EC1年生)
    いいお母さんをお持ちですね。仕合せです。うんと勉強してお母さんを安心させてあげてください。他の人が見ている、ということはあります。このくらいの悪事はいいだろう、と思ってやる、誰にもばれないと思っていても、自分は分かっているのです。心の底で、自分が自分を馬鹿にするのです。それに天は知っているのです。自分の運命は、いい方向には行きません。人前で話をする、ということは大人になるにつれて多くなります。勉強し教養を積んでいくと、いいお話、適切な話ができるようになります。間違いなくそうです。ウイットがあり、明快で長くない話がいつでもできるようになれば一人前です。恵泉では「感話」というのをよくやりますが、「感話」を上手にできる人は社会で認められる人になります。スピーチの練習はぜひやるといいですね。
  43. みんな何かに向かって頑張っている。私は将来何になるかはっきりと定まっていないけれど、絶対悔いのない人生を送りたいです(JL1年生)
    私も大学時代、将来何をやろうなどまるで分かりませんでした。会社を受ける時、なるべく給料のいい会社で、まじめに頑張っている会社がいいな、と思って何の気なしに富士フイルムという会社を選び入社試験を受けました。運よく入社が決まり、一生懸命仕事をし、必要な時自分の意見を述べました。結局運が良かったのです。そう大過なく47年間働きました。何の縁故もなく、能力もありませんでしたが無事会社人生を終えました。まじめにやっただけです。
  44. 野の花のように強く美しく生きていきたいです(PH 3年生)
    あなたの心構え、考え方はよいと思います。ただ人生は、思っているように行かない、疑問、不信、壁が必ず出てきます。それに引きずられて「ああ、もうダメだ」と思い、安易な道に進まない、ことです。障害を乗り越えて、人は強くなります。壁に突き当たったら、考えることです。反省し、分析し考えることです、自分の弱さや欠点を目にするでしょうが、反省し、あらためて前に向かって進むことです。そんなことをCMにした会社がありましね…『まだまだ反省!引越のサカイ!』重役たちが並んで会議をやる、そして皆で歌うのです。こういうCMをやる会社も素晴らしい、図太くたくましいですね。人生、山あり、谷あり、です。その中で、心のなかの理想の灯火を消さないでがんばってください。 河井先生は、学校を作ったあと、よく『カネがない、カネがない』とつぶやいて走り回っていたそうです。わたしはそんな先生が好きです。
  45. 野の花のように力強く、一人でも生きていけるような女性になりたいです(EC1年生)
    「男の顔はその人の履歴書だ」と言った人がいました。どんな人生を歩んだかで顔が変わってくる、という意味だと思います。勉強し続けた人、正直で親切な人、礼儀正しい人、失敗を克服した戦う人の顔、などは明らかに違います。美しい。女性の社会進出が当然になった今は、女性の顔も変わってくる。努力し続ける人の顔が美しいとわたしは思います。野の花のたくましさと地道さ、可憐さがわたしも好きです。あなたの意志に共感と期待をします。
  46. 艷やかでなくても美しく咲く花のように生きていきたいです(JL1年生)
    いいですね!そういう花は年をとるに従って益々美しくなるのです。味わいを増します。
  47. これからの生き方を考えました。教養をつけたい、ノーと言える女性になるために(EC1年生)
    大学の時代に精一杯勉強しておきましょう。そうすると社会人になっても勉強を続けられます。何のために勉強するのか?人間として、強くなる、成長するためです。芯のしっかりした人間になるためです。人と一緒に働き、頑張って成果を上げるのです。繁栄を生み出すのです。平和を生み出すのです。人を助けてあげられるのです。勉強は書物を読むことだけではありません。大学の授業を真剣に聴く、そして考える、分からぬ時は教師に聞く。議論する、ということが必要です。黙って聞いているだけでは勉強にはならないと思います。聞いたら考えるのです。そして結論をノートにかいておく。後でまた読み返して結論を確認するといいですね。知は力です。若いときに吸収した「知」は永く残ります。それがあなたの力を支えるのです。楽しくどんどん勉強してください。誰のためではない、貴方のためなのです。
  48. 人生で無駄なことは何一つないと思いました(PH 3年生)
    物事をこのように考え、成長し続けている女性は実に美しいです。
    失敗は成功の母なのです。心がけで人は美しくも醜くにもなるのです。苦しい経験をした人は、人の苦しさ辛さが分かるのです。苦しんでいる人を助けようという気になります。ただ、安易にやると騙されることもあるので要注意です。世の中には悪い人もいますから。経験を賢く活かすことが大切ですね。とにかく負けないで!
  49. 理事長の学生時代は大変だったんですね。お金の大切さもわかりました(EC1年生)
    わたしの知り合いに、ずーとお金に困り続け、今も困っているという、サラリーマンだった人がいます。ギャンブルが好きで、競馬、宝くじとやっていたのですが、今から30年前、昭和の終わり頃バブル景気の株に手を出し、家を建てようとためていたお金(全財産)をなくし、なおかつ借金が残りました。その後懸命に働くのですが、お金が足りず、カードローンにも手を出し未だに抜け切れません。家庭は崩壊し、ヒビが入ったままですが、今の社会保障制度の中で辛うじて生きています。その人の生い育ちはむしろ恵まれたものでした。高学歴の親に可愛がられ過保護に育ったのです。勉強はせず、好きなスポーツに明け暮れていました。大学に入ったのですがほとんど勉強せず、友人との付き合いは楽しくやっていました。それでも高度成長時代に入っていたおかげである会社に入ったのですが、倒産、幾つかの会社に入ってはやめで、結局定年、アルバイトもなくなり、今は僅かな年金だけで無収入です。アリとキリギリスの話そのままです。人はよく体も丈夫です。足りないのは、勉強と地道な努力です。一番大きいのは、学生時代にまるで勉強せず、努力することをしなかったことです。そのまま社会人として勉強せず、苦しい努力をしなかったのです。役に立つ人間になるには勉強しなくては駄目です。「他山の石」として頑張りましょうね。
  50. 真面目に生きていきたいと思いました(JL 4年生)
    「真面目に生きていく」いいポイントです。それが最後にかならず勝つ法則です。
    昔、植木等さんの「スーダラ節」というのがありました。スイ、スイと調子よく上手に世渡りする、という歌でした。あの歌は、「目的」は極めて真面目なのです。方法論として、相手を笑わせたりおだてたりしてやっていく、という歌だとわたしは思います。才能のある人しかできない業です。下手な人が真似すると大怪我をします。ただあの中にあるユーモアは学ぶべき点があります。ユーモアのセンスは人間の優れた才能の一つです。古典落語のCDで勉強をしている人もあるくらいです。 真面目に生きていく、とても大切なポイントです。
  51. 聖書には、大切でためになることがたくさん書いてあることを改めて知りました(EC1年生)
    キリスト教の考え方は最初ユダヤ民族から生まれたものですが、その後、ヨーロッパ、ロシア、アフリカ、南北アメリカ、アジアへと広く広がっていきました。仏教は日本を含めてアジアの一部に、イスラム教は旧約聖書の世界から別れたものですが、イラン、イラクなど中東世界、アジアにも広がった力の強い大宗教になっています。おおもとは旧約聖書が大きな骨組みをなしています。多くの思想、哲学が聖書を源流にしているのだと思います。聖書を学ぶということは人類の歴史を学ぶことであり、世界を理解する上で重要だと思います。今後、ますますグローバル化が進みますが、世界の宗教について学ぶことはとても意義のあることだと思います。
  52. 学歴は大切。でも、それ以上に人としての質の大切さが印象的でした(JL1年生)
    「学歴」というのは厄介なものです。有利に働くのはせいぜい半分、残りは「邪魔」になるとさえ言われます。ただ、高学歴の人は勉強はよくします。その勉強に、謙遜、奉仕、向上という気持ちがないと、意味が無いのです。高慢で人をバカにするという最悪の状態になることがよくあります。新渡戸稲造さんというのは、恵泉の大恩人ですが、この人くらい猛烈に勉強した人はいなかったと思います。最高学歴です。でも、謙遜で暖かく全く威張らない人でした。お母さんへの愛情の話などほろっとします。その生きる態度、姿勢は勉強になります。
  53. 社会で活躍されている方の話はとても参考になりました。学生時代、さまざまなことに意欲的に取り組みます(JL1年生)
    いい機会になれたようでわたしも嬉しいです。確かに、今ですね。人生で一番大切な時期です。キリギリスのようにひたすら楽しく、面白く時を過ごしてはいけませんね。今、苦労するのは実は楽しいことです。昔の人は、「楽は苦の種、苦は楽の種」と言いました。これは真理なのです。勉強するのは、ある意味で辛い「苦」るしいことですが、この勉強なしに人間は絶対に「楽」になれないのだと、わたしも思います。苦だと思わないで、楽しみの種だと信じて、愉快に軽やかにやりましょう。いい方に展開しますよ。
  54. 実社会での働き方、心構え、パートナー選びについて、貴重な学びをしました(JL1年生)
    基本的に、礼儀正しく、嘘のない、仕事ができる人というのは良いパートナーの条件です。これらは良い人間、信頼できる人間の条件だからです。加えて、外見、趣味、価値観、好み、などが合うといいでしょうね。それと大事なのは、「向上心」のある人です。最初から完璧な人間などありません。勉強し、悩み苦しみながらも向上しようという気持ちがあればベストですね。
  55. 卒業の年に、社会人としてのあり方、心得を深く考えさせられました(CS4年生)
    社会人への門出を目前にして、良い心構え、覚悟ができてよかったと思います。
    大切なことというのは、ごく「平凡」に見えるものなのです。「そんなこと分かっているよ、子供じゃあるまいし」などと言って笑い飛ばす人が多いのです。しかし、それは日時が経ち、つもり重なってくると、大きな差になります。人間の信頼性が全く変わってしまうのです。
    この原則の大切なことは、心のなかの持ちようであって、大げさにこれみよがしに人に見せびらかすものではありません。礼儀だって大げさに馬鹿丁寧にやるとかえっておかしいですね。控えめくらいのほうが感じがいいのです。大切なことは、心のなかで、人に対する「敬意」をもって接することです。さりげないほうが効果的でしょうね。今の時代、社会の中で、男女差は殆ど無いと思っています。大いに活躍してください。
  56. 努力をすればするほど報われるのだと思った。大学に入った意味を改めてしっかり考え、心に留めておこうと思った(EC1年生)
    どうか、「自分の夢を崩すことなく、輝いて」ください。人生というのは、それを目指して営々と努力することです。一朝一夕で転がり込んできません。
    会社での仕事の進め方は Plan Do See といいます。仕事というのは、計画し、実行し、反省し、またその反省の 上に立った「計画」を建て実行するのです。Plan Do See またはPlan Do Checkともいいます。略してPDSなどといいます。仕事を確実にやる「鉄則」です。その立てた計画を「速く、正確にする」ということが求められるのです。これは訓練でより良くなります。昔わたしの部下の新入社員の女性が、無用の紙を破る時、大事な書類をビリビリと無造作に一緒に破ってしまって青くなったことがあります。仕事というのはお金をもらってやっているのでこういう怠慢は絶対に許されません。常識はしっかり守るということですね。
  57. 将来のことをじっくり考えてみたいと思いました(JL1年生)
    いい将来になることを祈っています。着実に努力してください。努力すれば必ず報われます。
    学生時代に勉強する人は、社会に出ても勉強できる人です。学生時代は遊んで、社会人になったら勉強する、という人がいたら、それはまず駄目です。経験上、はっきり言えます。同じ仕事でも、工夫し勉強する人の仕事ははっきりと違います。年が経つほどその差が出てきます。どうか頑張って下さい。
  58. 「礼儀、正直、正確、提案」の大切さがわかりました(JL1年生)
    いい感想ですね。基本的なことをよく的確に把握しています。それをやれば、まず世の中で失敗することはありません。人とうまく、建設的にやっていけるのです。仕事がうまくいくのです。その重要なポイントもこれみよがしにやるのでなく、控えめに、自然にやる方がいいでしょう。人は、いいことでもきつくやると反発しますから。自然に身についたマナーが最上です。頑張って下さい。
  59. 大学でしっかり学び、日常を大切にすること、先人に学ぶ大切さが印象的でした(EC1年生)
    「大学での勉強は実社会で役に立つわけではない、」という人がいます。それは「ご飯を食べているけどわたしの仕事とは関係がない」と言っているのと同じで、大きな間違いです。勉強はご飯を食べているのと同じです。ご飯食べないでお菓子やお酒ばかりとっていたらろくな事にはなりません。大学の勉強はそこから次の勉強を呼び、大きな働きのヒントやエネルギーをくれるのです。人間は「考える動物」です。勉強すると「考える」ことが広くなるのです。先人の知恵というのは、とてもためになります。ときに慰め、時に鼓舞してくれる。
    「志」に向かって頑張って下さい。やはり Never give up! です。
  60. 「何でも悩んで一人前」という言葉が印象的でした。自分の思い通りに生きられそうにないけれど、頑張ろうと決意しました(EC1年生)
    確かに、「悩みから決意が生まれる」のでしょうね。決意がなくて人生は切り開けません。
    バリバリやってください。困難はあるでしょう。しかし、「涙をぬぐって立ち上がれ!」です。
    柔軟にして勇敢。素晴らしい人生です。頑張って下さい。
  61. 大学生活一日一日を大切に。自分らしさを見つけていきたいと思いました(EC1年生)
    大変良い結論、決意だと思います。具体的で前向きです。人生にはいろんな苦難が起こります。その時、このような前向きの心を持って取り組んでください。苦難に鍛えられて、より強い、豊かな人間になれます。苦難は教師なのです。
  62. つらいことがあっても、負けずに乗り越えて生きていきたいと思った(EC1年生)
    確かに人生は涙の谷がいくつもありますね。口惜し涙、悲しみの涙、後悔の涙、…どれもそれに浸っておれないのが人間ですね。涙をぬぐって起ち上がるか、悲しみに浸って嘆き続けるか。立ち上がった人ほどその人の人生は豊かであると思います。「風と共に去りぬ」の主人公が最後に涙をぬぐって立ち上がろうとする光景を思い出します。
  63. 私はよく悩みます。でも悩むことは自分を成長させることだと分かりました(EC1年生)
    今の志を忘れないように。これから色々苦しいこと、難しいことが起こるでしょうが、今の志を忘れなければ必ず克服出来ます。良い人生になります。どうか幸福になってください。
  64. 諦めていた夢をもう一度目指そうと決心しました(HC1年生)
    人間がダメになるのは、「怠け者」になった時です。怠け心は甘い罠です。陥りやすいのでくれぐれも用心です。ほんのちょっとだからと思うのですが、後で悔やむことになります。
    ゲーテが言っていましたね、「わたしは何ごとも即座に行うことが好きだった」と。そして、即座に行えない大きな問題はじっくり時間をかけてやるのです。即座にやると勢いが付きます。頑張って下さい。
  65. 正直・礼儀・迅速に正確に行動することを忘れないでいたいです(EC1年生)
    これらの鉄則(大切なルール)は生きていく上での人間の「信用」の基になるのです。その心がけをいつも胸にしっかり持って生きていくのです。信用というのは薄皮を貼るような努力で出来上がります。粘り強く努力を重ねて出来上がります。まさに「カメ」のような努力の積み重ねが必要です。その信用の積み重ねがあなたを力ある、頼れる人間にするのです。仕事の出来る人にするのです。失敗したら、反省して基本に立ち戻り、挑戦する。失敗してあきらめないことです。そうやって人は成長するのですから。失敗は貴重な成長のプロセスです。
  66. どう生きるべきか、自分で悩んで決断することが大切だと思いました(JL3年生)
    そのとおりだと思います。志を立て世に出で立つ、ですね。
    日本は今後女性の働きが広がっていくと思います。そこへ出ていくために勉強して力をつけておく必要があります。仕事は楽なものではありません。うまく行かず悔し涙にくれることもあります。でも涙を拭って立ち上がらなければなりません。「栄冠涙あり」は真実なのです。でも、社会はそれほど難しいものではありません。みんなやっていることですから。ただ、漠然とやっては駄目だということです。努力すること、チャレンジする事が必要です。そのために勉強するのです。自分のためですからね。焦らず着実にやりましょう。
  67. 自分の道は自分で決める。人に頼るのは程ほどに。一人で生きていける人になりたいです(EC1年生)
    自分で決断することは大切です。ただこれは、親や先生、友人などの意見は聞かない、ということではないと思います。それはよく聞く。ただし最後の決意、判断は自分がする、とういうことだと思います。責任をもつのは「自分」なのです。その考えをしっかり持って生きてください。社会人として成功するのはそういう人です。
  68. 理事長のお話を聞いて、今日から将来のために、社会に尽くせる人となるために頑張ろうと思いました(JL1年生)
    最初にしっかり歩むべき方向を自覚できて、本当に良かったですね。いいことはやらなければなりません。最初はうまく行かなくても、辛抱強くやることです。自分の体に染み込ませるようにやることです。よく勉強していろいろのことを身に着けてください。それが「教養」です。しっかりした人生の歩みができるように祈っています。
  69. 「社会人基礎力」の大切さを考えました(EC1年生)
    「社会人基礎力」とは、別の言葉で言うと、①嘘をつかないこと ②裏切らないこと ③無礼な態度を取らないこと ④積極的に前向きに活動すること ということです。これらのことを習慣化することです。明るく、誠実に積極的に行動することでしょう。必ずVIP Very Important Person になります。いい人生にしてください。
  70. 理事長の話を聞いていたら、今のままの自分では社会で生きていけないと思った(JL1年生)
    反省する、覚悟を立てる、地道に実行する、また反省する…です。要は「粘れる」かどうかです。この粘り強い努力が続けられたら必ず成功します。Never give up ! ですよ。
  71. 社会で生きていくために何が大切かを再認識できました(JL1年生)
    しっかり社会人基礎力をつけてください。大学では誠実な友人関係を築くといいですね。
    大学時代の友人というのはいいものです。似たような知的水準にあり、年頃も同じ、話も合うし、悩みも似通っている。特に年をとって貴重な友人になります。若いころはライバル心も強いのですが、その時期が過ぎるといい話し相手になる。助けたり助けられたりします。今最も必要。
  72. 経験と知識のある方のお話がうかがえて、とても参考になりました(JL1年生)
    いろいろの話を聞いて参考にする、というのは大切ですとても勉強になります。そんな話の中で、この点が良かった、これからの参考にしようと思う点を書き出しておくとためになります。後で読みながら、さらに付け加える、修正するということをするといいと思います。
    話を聞き流すだけではもったいないのです。修正することも必要でしょう。若いうちこそ、どんどん勉強するのです。あっという間に時は過ぎ去ります。今こそ、です。
  73. 今日、学んだことを忘れずにいたいです(EC1年生)
    学んだことを忘れずにやる、というあなたの決意をどうか忘れずに頑張って下さい。アリとキリギリスの話をしましたが、カメがウサギに勝つ、ということも現実にたくさんある事実です。カメは自分の足が遅いことを自覚しているのです。走る才能に恵まれたウサギに勝つには、怠けないで、コツコツとやる、歩き続けることしか無いのを知っているのです。そしてコツコツと努力しておれば、勝つチャンスは必ず巡ってくるのです。世の中でもこのとおりです
  74. お話を聞いて、自分の人生71年をふりかえりました。本当にいろいろなことがありました(EC1年生) 
    71才で大学で学ぶ、素晴らしいです。本当にお幸せですね。ご主人がまたいい方ですね。
    ぜひしっかり勉強してください。お願いがあるのですが、不明なこと、不明確なことは教員にぜひ遠慮せず「質問」してください。その場で十分答えられないこともあると思いますが、教員も必ず調べてお答えすると思います。生き生きとした授業が必要だと思います。教員も必ず誠実に受け止めて授業をすすめると思います。ある程度年をとった方のほうが迫力がありますので。それが、教員が更に伸びるきっかけになると思います。ぜひよろしくお願いします。
  75. これから社会に出れば悩むことも多いだろう。でも悩まない人生のほうが危険。前向きになろう、これだけ頑張ろうと思える女子大に来て、さらに良かったと卒業しても思えるよう、一生懸命、何事にも取り組んでいきたい。(CS4年生)
    素晴らしい感想です。読んでいて励まされました。
    妻に対して、「誰が養っていると思うんだ」と夫(男)が言う。外で悔しく辛いことを随分経験しているからです。でも、そんなことを100% 夫(男)も思っているわけではないのです。ただそういう事を言えるのは愛し信頼する妻がいるからなのです。妻がいなければ、男など不様で弱いものです。わたしの友人で奥さんを病気などで亡くした人が何人かいますが、全くダメになるケースが多いですね。夫婦で働くという場合、夫婦が二人共上質な人間であればとてもうまく行きます。自立した人間同士になるよう、夫婦二人共確認し、決意した方がいいでしょうね。
  76. 人生に平らな道はない。泥まみれになっても咲くハスの花のように夢に向かって生きていきたい(EC1年生)
    いい言葉ですね。逆境にあってくじけず、美しい蓮の花のように咲く、唐招提寺の池に咲く蓮の花を思い出しました。何度も失敗し、ついに盲目になりながらも中国から教えを伝えた鑑真和上のようにハスは今も咲いています。
    お金も大切ですね。「恒産なくして恒心なし」という言葉も概ねあたっています。例外もありますけど。ある程度のお金は必要です。人に迷惑をかけぬためです。そのためにも生涯就業力を身につける必要があります。勉強です。真摯な心です。幸福という花は、地道な土壌の上にこそ咲くのです。
  77. 「ありがとうございました」(IS1年生)
    美しい、いい言葉ですね。人を元気づける。そして人からも好意を受ける。できるかぎり勉強していい人生を作ってください。