恵泉ディクショナリー

エコツーリズム人間環境学科

[えこつーりずむ]  Ecotourism

エコツーリズムとは

観光地から聞かれる典型的な不満として、「旅行者は地元にお金を落とさない。落としていくのは、ごみばかりだ」という声があります。多くの旅行者が訪れても、観光地の経済が豊かにならないばかりか、自然や文化は失われていく場合があります。こうした事態が続いていくと観光資源が損なわれ、その観光地は人びとから見放されてしまいます。そこで、持続可能な観光が必要であるという認識が生まれてきました。

一方、発展途上国では、自然や文化を保護する観点から観光に注目する動きがありました。かけがえのない地域の資源を守りたくても、資金不足では保護することが難しいのです。そこで、観光によって資源を守る資金を得ようという考えが生まれました。

このように、観光の弊害を克服して資源を持続的に生かそうとする動きと、自然や文化を保護するために観光に取り組もうとする動きが結びつき、エコツーリズムの理念が発展したのです。今日、エコツーリズムとは、(1) 観光の効果によって地域の暮らしが豊かになること、(2) 観光にとって不可欠な地域の資源が守られること、(3) 観光客が地域の自然や文化を学び満足する機会を提供すること、これら3つの目標を同時に目指す観光として理解されています。

2010年03月01日 筆者: 松村正治  筆者プロフィール(教員紹介)

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