恵泉ディクショナリー

あさきゆめみし日本語日本文化学科

[あさきゆめみし] 

あさきゆめみしとは

『あさきゆめみし』は、大和和紀(1948年-)によって描かれた、『源氏物語』を漫画化した作品です。 1979年から月刊『mimi』(講談社)に連載され、『mimi Excellent』に移り、1993年に完結しました。 単行本は、第1巻から第10巻までが光源氏を主人公とした正編で、第11巻から第13巻は薫を主人公とした続編になっています。 豪華愛蔵版(全7巻)、文庫版(全7巻)、バイリンガル版(全4巻)、完全版(全10巻)も刊行され、そのほか、 『あさきゆめみし絵巻』(全2巻)、ポストカード集(全2巻)、ぬり絵(全1巻)、青い鳥文庫のノベライズ本(全5巻)など、 さまざまな加工作品が出版されています。 2000年4月には、宝塚歌劇団により舞台化され(『源氏物語 あさきゆめみし』脚本・演出草野旦、光源氏役は花組の愛華みれ)、 2007年7月に再演されました(『源氏物語 あさきゆめみしII』脚本・演出草野旦、光源氏役は花組の春野寿美礼)。

『あさきゆめみし』は、『源氏物語』のストーリーや平安時代の風俗を忠実に描いているといわれています。 そのため、高校の図書館や学習塾に置かれ、受験用の参考図書として推奨されています。 けれども、物語がすべて漫画化されているのではなく、取りあげられないエピソードもあります。 登場人物の容姿や性格が改変されていたり、登場人物の心理描写が創作されていることは、最近になって指摘されるようになりました。

恵泉では、1年次に『あさきゆめみし』と『源氏物語』の違いや、漫画ならではの表現を探っていく授業を設けています。 卒業論文で取りあげる学生も多く、社会・人文学会発行の『恵泉アカデミア』第6号には紫の上、第12号には葵の上の論文が掲載されています。 2010年12月刊行予定の第15号には女三の宮の論文が掲載される予定です。

2010年09月22日 筆者: 稲本 万里子  筆者プロフィール(教員紹介)

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