恵泉ディクショナリー

淡水国際社会学科

[たんすい]  fresh water

淡水とは

水の惑星といわれる地球には、多くの生物が住んでいる。私たち人類もその生物の一員である。地球は表面の3分の2が水に覆われているが、地球表面にある水の97%までが海水である。海水は、穀物や野菜といった食料の生産のため、飲料としても、さらにはシャワーや洗濯といった生活用水としてもまったく適していない。つまり地球上の70億人近くの人々が、地球上のたった3%にも満たない淡水に依存していることになる。
しかし、このわずかな率の淡水も、水蒸気や、地下深くの地下水、南極や北極の氷や雪などの形態で、そのほとんどは使用することが不可能に近い状態である。私たちが、手軽に・身近に直接使用できるのは、河川や湖沼といった限られた状態で存在する淡水で、その割合は、地球に存在する全体の水のたったの0.0001%にすぎず、この非常に限られた淡水も、地球上のすべての生物とわかちあっており、私たち人間が使える水はもっともっと少ないことが理解できる。
恵泉では、国際関係・環境・開発にかかわる分野の国際関係入門、国際協力論といった講義で水関係の主要な概念として解説されている。

2012年10月11日 筆者: 谷本 寿男  筆者プロフィール(教員紹介)

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