恵泉ディクショナリー

内発的発展論国際社会学科

[ないはつてきはってんろん]  Endogenous Development

内発的発展論とは

日本では、第二次大戦後の高度経済成長時代には、大型経済インフラの整備、大企業による大型投資といった政府主導の近代化論に依拠する外発的発展論に基づく開発が進められてきた。しかし、その後のバブルの崩壊、グローバリゼーションの進展のもとで、産業の空洞化が進み、農村や地方都市を取り巻く社会状況は大きく変化してきている。
このような社会環境の変化を受け、従来の政府主導による開発に対置する形で、地域の有する資源の活用に根ざした地域住民主体の開発をすすめる形で提起されたのが内発的発展論である。それは、大分県の一村一品運動を代表例とする地域おこし・街おこしに示されている。
内発的発展論は、第一に発展パターンは経済要因だけでなく文化や社会要因など多岐にわたること、第二に地域経済、地域振興に価値を見出すことの意義、そして第三に住民が主体性をもって発展に参加することの重要性を示すものである。

関連する言葉として、ボトムアップ、外発的発展論、トップダウンがある。
恵泉では、国際関係入門、国際協力論、ODA論といった講義でこれらの用語の説明が行われている。

2013年01月07日 筆者: 谷本 寿男  筆者プロフィール(教員紹介)

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