タイ国際ワークキャンプ 無事終了のご報告

2023年04月17日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

4月も半ばを過ぎました。先週から春学期の授業が始まり、学生たちも落ち着いて授業やサークル・部活動を始めております。

本日は3月25日(土)~4月1日(土)に実施いたしました第37回タイ国際ワークキャンプについてのご報告です。
このプログラムは、本学とタイ・チェンマイにあるパヤップ大学との共催で行っているもので、恵泉女学園短期大学時代を含めると40年近くの歴史を持つものです。コロナ禍で中止となっておりましたが、この春、4年ぶりの開催となり、学生たちの期待も今まで以上のものがありました。

とはいえ、出発日を含めて実施期間中は、折しも「2024年度以降の募集停止についての大学説明会」日程と重なっておりました。引率の教職員は説明会のことを大変心配しての出発となり、互いに案じ合うメールを交わしながら過ごした日々でした。引率の笹尾典代先生(宗教学・比較宗教学)と宇野緑先生(実践神学)から、毎日、学生たちの元気な様子について写真とともに報告がありました。共に励まし合い、祈りあった日々の中、学生たちが大変実り多い日々を重ねて無事に全日程を終えて帰国したことを、深い感謝とともに、ここにご報告いたします。

以下、現地での様子について、宇野緑先生からの報告と写真です。お読みいただければ幸いです。

2019年度、順調に準備を重ねていた2月。「コロナ」の出現により世界が不穏な空気に包まれ、タイへの渡航の扉が閉ざされました。2020年度は活動することはできませんでしたが、2021年度になると学生スタッフたちが「タイワークをどう繋げていくか」と動き出してくれました。パヤップ大学、恵泉女学園大学、それぞれがタイワークの歴史を振り返りつつ、オンラインで交流をしよう!と目的を切り換え、短時間ではありましたが豊かな時間となりました。

そして、2022年度10月から準備を重ね、いざタイへ!

全ての参加者たちは初めてタイ・チェンマイに降り立ち、初めて出会うパヤップ大学のメンバーを前に緊張した面持ち。しかし、共に過ごす時間を重ね、空白の時間を埋めるかのように、日に日に自然に笑顔が溢れ、タイ語、日本語、英語が飛び交い、互いに受け入れあっていく様子に引率の一人として心温まる日々でした。

ワークの作業内容は村の幼稚園の畑作り、野菜の苗植え(恵泉の学生の本領発揮!)、ゲートのペンキ塗りでした。日中35度を超える中でしたが、協力し合い、力と心を合わせることができました。同時に静かな村でのゆったりとした生活を味わい、村の方々、パヤップ大学のメンバーと交流を楽しみました。「ワークキャンプ」と銘打っているものの、私たちがお手伝いできたことは小さなことです。反対にたくさんの優しさと出会い(おいしい食事も!)を心のおみやげとして与えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

資料によりますと、これまで恵泉からタイ国際ワークキャンプに参加した学生は延べ約1000人!大学の歩みが途切れたとしても、それぞれの心の中でタイワークへの思いは繋がり続けていきます。共にキリスト教主義大学のプログラムとして、これからも祈りを中心に、より良いプログラムでありますようにと祈り続けたいと思います。

大切なお嬢さまを送り出してくださったご家族の皆さま、本プログラムをお支えくださった皆さま、誠にありがとうございました。

現在、参加学生と共に報告書を作成中です。完成をお楽しみに!

宇野 緑(キリスト教教育主任)

移動のバスの中で
チェンマイ日本語キリスト教会の
礼拝に出席しました
村で毎晩行うレクリエーションタイム
村の近くの滝のある公園へ
ペンキ塗り
畑での作業を終えて
アイスを食べてひと休み
村にある王室プロジェクトの農園にて
レクチャーを受けました
同じく広い農園で
お好み焼き、おにぎり、押し寿司を
みんなで作りました。好評でした~
村での最後の夜に
パヤップ大学の皆さんと最後の夜に