チェンライのNGOを訪問して

2022年09月09日  投稿者:IS 3年 A.K

こんにちは!今日はタイの最北端チェンライ県へのフィールドトリップの際に訪問したNGOについて話したいと思います。私たちはタイとミャンマーとの国境の街にあるクルーナム財団のドロップインセンターを訪問し、スタッフのウッド先生に話を聞きました。

クルーナム財団は、チェンマイ市内で花などを売り歩くストリートチルドレンの支援を目的に設立されたアーサーパタナデック財団(1997年設立)からミャンマー国境近辺の子どもの救済・保護活動を強化するために2016年に独立し、保護した子どものための子どもの家と国境付近の子どもたちのためのドロップインセンターを運営しています。

コロナ禍で国境が閉鎖されているため、現在はミャンマ-側から行き来する子どもたちをサポートする活動は中止されていますが、国境の街メーサイにいるタイ語のできないミャンマーからの少数民族の若者や子どもにタイ語の識字教育、職業訓練、コンピューター、ライフスキルを教えています。ドロップインセンターでタイ語の基礎を習得した若者にはタイ教育省ノンフォーマル教育局が提供する教育カリキュラムを受けるよう奨励しているそうです。ノンフォーマル教育局のカリキュラムの受講生になると学生証をもらうことができ、それを身分証明書として使うことができるため、タイで働く際にとても役に立つそうです。その他、ドロップインセンターでは、定期的に食事、衣類、医療費の支援も行っているそうです。また時間に余裕がある時は、ドロップインセンターの活動をセンター周辺の地域の人々に理解してもらえるよう、地域を周り、広報活動もしているそうです。

最後に私がウッド先生の話を聞いて印象に残った、ウッド先生が子どもに接する時に大切にしている4つの心掛けを紹介したいと思います。

  1. 自分が一方的に教えるのでなく、子どもからも学ぶ。子どもが得意な分野や自分の知らないことをお互いに一緒に学びながら、共に成長できるように心掛けている。
  2. つらい環境でも自分が適応できるよう努力する。どんな時でも様々な問題が起きるが、自分がその状況に適応していかないと仕事を続けるのは難しい。
  3. 得意なことを伸ばす。
  4. 人の悪い点を探すのではなく、まずは良い点を探す。良いところを伸ばし、悪い点はそれがどうして悪いのかを一緒に考える。

これらの心掛けを聞いて、子どもに接する時以外の日常生活の中でも役に立ちそうなので、私も心に留めて実践していきたいと思いました。

ドロップインセンターで
ウッド先生の話を聞きました
ウッド先生と記念撮影