「オーガニック やまなし」に出店しました 社会園芸学科

2020年02月22日
 投稿者:社会園芸学科3年 MT
 ゼミ/授業名:学科コース専門演習ⅠⅡ(3年ゼミ)

10/27(日)に山梨県甲府市の歴史公園で、第10回目となる「オーガニックフェスタやまなし」が開催されました。山梨県内で有機農業を行っている方や有機農業を目指して頑張っている生産者が作った野菜や果物、安心安全な料理やパンなどの販売に加え、草細工や木工などのワークショップ、お餅つきやライブなどのイベントもあり、今年も大変盛り上がりました。

澤登先生が主催団体であるやまなし有機農業連絡会議の代表であることから、澤登ゼミの学生は毎年、恵泉女学園大学として特別に出店させて頂いています。私たちは、オーガニックカフェで販売・提供しているCANコーヒー、マスコバド糖、オリーブオイル、桜野園さんのほうじ茶や紅茶などを販売しました。コーヒー、紅茶、ほうじ茶は実際に飲んで美味しさを知って頂くために作って販売もしました。販売している商品やオーガニックカフェ、恵泉女学園大学について興味を持ってきいて下さる方がいたり、他の出店者さんとお話したり、現地での様々な人との繋がりを通して学ぶことがたくさんありました。

また、恵泉女学園大学での学びや生活について説明すると「私もそういう大学に通いたかった」「恵泉みたいな大学が増えてほしい」と言ってくださる方々がいて、改めて自分たちの大学や学びに誇りを持てました。

私たちは、全員昨年に続いて2度目の参加でしたが、今回もオーガニックフェスタやまなしを通してそれぞれが学ぶこと、考えることが新たにあり、貴重な機会となりました。

担当教員から

2006年12月に有機農業推進法が成立し、有機農業は今や国や地方自治体が推進すべき農業となりましたが、本学の教育農場では、それよりはるか前の1994年から有機栽培を実践しています。2005年に第1回スプリングフスティバル(今年度からはスプリングフォーラムに名称変更)を開催するにあたり、教育機関初の有機認証圃場をもっている恵泉なら、やっぱりオーガニックカフェが欲しいねということになり、それ以来、ゼミの学びのひとつとしてオーガニックカフェの運営を取り入れています。2013年に常設カフェができてからは、カフェの運営にはゼミ生以外も加わるようになりました。また、学外のイベントで出店しませんかというお声掛けをいただくようになりました。単にモノを仕入れて売るのではなく、有機生産者がどのような思いで、どのようにして作っているのか、自ら有機栽培で野菜を栽培する経験がある本学学生なら、その思いを、お客様に伝えることができると思っています。お客さんにどのように接したらよいのか。大学のことをどのように伝えればよいのか。それに加えて、値段の付け方、売り上げと経費計算、今回は甲府までの交通費のねん出などなど、赤字にならないためにはどうすればよいか。いろんな学びがぎっしり詰まった生涯就業力向上のための実体験授業です。

担当教員:澤登 早苗

有機農業学やアグロエコロジーは、従来の農学が目指してきた生産効率性第一主義の農業生産ではなく、地球温暖化による気候変動や生物多様性の減少などの環境問題や都市化の進行に伴う貧困問題などの社会問題など、新しい課題にも、柔軟に対応可能で、かつ人々の暮らしに潤いを与えることができる、多面的な機能を持ち備えた持続可能な農業のあり方を模索するために、細分化された分野をもう一度組み合わせて横断的に、総合的に考える科学です。

澤登 早苗