ニューヨークへ愛をこめて ゼミ旅行の思い出から 今の私たちへ 英語コミュニケーション学科

2017年08月04日
 ゼミ/授業名:有馬ゼミ

三月一日に英語コミュニケーション学科・Arimaゼミの有志5人と他ゼミからの参加者2人、計7名がニューヨークより戻ってから五ヶ月経ちました。

春休みは日本で独自に過ごしたゼミメンバーのうち三人も、今、ニューヨークもので卒論をやってます。ニューヨークへ行ったメンバーのうち三人の卒論もニューヨークものです。

Kanacoはロングアイランドの私たちのアパート近くで見かけたインドの高貴な女性を思い出させるジュンパ・ラヒリの小説をやってるし、Ichinahはアパートの近くにハラールの店を見つけてくれただけあってイスラームの女性の手記をやってるし、Stellaのやってるニューヨークものはとてもミステリアス。

Lenaは春休み三重県で過ごしましたが、2016年に放映された映画『ブルックリン』とモト小説Brooklynについて卒論をやっていて、もろにニューヨークもの。Lenaはこのテーマに決めたきっかけについて次のように語っています:「先生に映画のブルックリンを紹介していただいてアメリカの移民をテーマに少女の葛藤や恋愛が描かれる作品に共感し、Brooklynに決めました。」

Nanacoは春休み日本にいましたが、映画Extremely Loud and Incredibly Close(邦題『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)を卒論に決めました。Nanaco: 「映画を観て涙がちょちょ切れました。」9・11同時多発テロでお父さんが亡くなってしまったアスペルガーの少年が主人公。

Arima: 恵泉の学生たちの感性はとてもみずみずしく、LenaやNanacoのようにストーリーや映画について語ってくれる時、はっとさせられることが多いんですよ。

Leenaはゼミ旅行はいっしょではありませんでしたが、選んだ『生命の樹』の作者はカリブ海出身のマリーズ・コンデ。カリブ、フランス、コートジボワールやギニアなどのアフリカ諸国、そしてアメリカなどを転々とし、波乱万丈そのもの。Leenaがゼミで私たちに説明してくれたところによると、もちろんニューヨークに滞在していた時期もあったそうです。Leenaはなぜこれに決めたのか?Leenaのこれまでの体験は?

Arima:恵泉の学生たちは一人ひとり、えっというような大変なことを乗り越えて「しなやかに」「つよく」生きてますね。でもみんな見かけはさわやかな笑顔。そのギャップがすてきというか、感動します。

Canoyoはニューヨークはいっしょではありませんでしたが、今、話題が熱~いメキシコとアメリカの国境を舞台にした小説をやっています。Canoyoはなんと出版社志望です。賢くて緻密なお人柄。

やはり緻密なお人柄はKaoreeですが、Kaoreeはなんと翻訳志望。最近ゼミで発見しちゃったんですけど、Kaoreeは物語とかも書けるんです。

Arima:恵泉の学生たちのクリエイティビティーというのはすごいです。ニューヨークにいっしょに行った他ゼミのKaoryn Hashimotoの切り絵デザインを見てください!KaorynのデザインにKaoreeがストーリーをつける、いえ、逆?という夢も最近飛び出しましたよね~、夢多き私たち。

そしてアメリカンのなかのアメリカンともいえるネイティブ・アメリカンをやってるのはYuee。ねえ、Yuee、やっぱり世界旅行は行ったら?ニューヨークでは私たちを引率してくれましたよね~。

これでメンバー全員
ここKEISENキャンパスより
ニューヨークへ、国境へ
愛をこめて

Kaorynの切り絵デザイン原画を見たい方は、ぜひKEISEN女学園大学Arima研究室を訪れてください。世界で無二の名品です。

Kaoryn Hashimotoの切り絵デザイン

ゼミ旅行Gallery

担当教員:有馬 弥子

アメリカの大都会の活気と魅力はどこからくるのでしょうか。たとえばニューヨークには様々なバックグラウンドの全世界各地(中南米、カリブ海諸国、アジア、中近東、ヨーロッパ等々)からの人々が集まり、多種多様な文化があふれています。そこに暮らす人々の生活や心情を生きいきと映し出す英語のストーリーや映画をシェアしませんか、その人たちの友達になる一歩を踏み出してみませんか、ニューヨークの一員になってみませんか。

有馬 弥子