卒業論文口述試験終了 日本語日本文化学科

2013年02月20日
 投稿者:稲本 万里子
 ゼミ/授業名:4年稲本ゼミ

1月31日に、卒業論文の口述試験が無事終了しました。
今年の卒業論文は、以下の9本でした。

・「伴大納言絵巻」の制作者について―「年中行事絵巻」との比較
・「病草紙」について―隠されたセクシュアリティを暴く―
・長次郎の描いた源氏絵―童について
・神話画《わだつみのいろこの宮》と日本神話を巡って―明治という時代と画家・青木繁―
・森村泰昌―主要3作品群をジェンダー・クラス・レイスの視点から―
・漫画『ブッダ』について―仏伝図と比較して―
・六条御息所―伊勢に下った嫉妬する女性
・映画『里見八犬伝』について―悪女玉梓の表現を中心に―
・ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』とグリム童話『ラプンツェル』の比較

内訳は、絵巻が2本、江戸時代の源氏絵が1本、明治時代の洋画が1本、現代美術が1本、漫画が2本、映画が2本。どれもこれも大作揃いで、書くのも読むのも大変でした。
優秀卒業論文は、大学で刊行している『恵泉アカデミア』という雑誌に掲載されます。

口述試験のあとは、3年ゼミ生に企画してもらった打ち上げ!
あとは卒業式を待つばかりです。

担当教員:稲本 万里子

専門は日本美術史。とくに平安時代から鎌倉時代に作られた絵巻を研究しています。「源氏物語絵巻」のなかでは、どのような女性像が理想的なイメージとして描かれたのか、そして、それは誰にとっての理想像だったのか、といったことを考えています。ジェンダーや権力の視点からイメージを読み解いてみませんか。

稲本 万里子