学生たちが学んだ「ライフ・リテラシー」

2026年10月19日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

ご報告がやや遅くなりましたが、10月に入って最初の木曜日(10月1日)の多摩キャンパスは学生たちの笑顔と真剣な学びの姿勢が見られた、とても素敵な一日となりました。

まず昼休みに、5回目のランチパーティ。こちらは4回目の9月10日(木)に続いて、一層秋の彩り豊かなメニューとなりました。このランチパーティの模様は、次回、改めてご報告いたします。

お腹が心地よく満たされた学生たちが向かった3限の講義(@L棟ラウンジ)は、「生涯就業力STEPⅧ」。ライフリテラシー代表の加藤千晃氏*の進行で「ライフ・リテラシーゲーム」に挑戦しました。 *J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザー
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

「ライフ・リテラシーゲーム」は、"人生・生活に必要な知識や情報を持ち、使いこなせる力をゲームで楽しく身につける"ことを目指した加藤氏オリジナルのものです。小学生・中学生・高校生の対象別に考案されていますが、当日用いられたものは大学生/社会人版。
「税・社会保障」「金融・消費者」「キャリア・職業」「選挙」「憲法・法律」の各分野の必須知識がコンパクトながら、的確かつ身近なテーマとして展開されていて、加藤氏の巧みな進行と相まって、学生たちが次第に引きこまれていく様子が手にとるように感じられました。

最後に加藤氏は "制度や税。経済や社会問題など、一見無関係と思われていることも実は互いに関係しています。そして最終的にはすべて、大きな決定権を握る政治につながっていると言えるでしょう。(中略) 決まったことに一方的に従うのではなく、社会を支え、その方向性を決めるひとりとして考え、行動する。自分のことも社会のことも人任せにしない。この姿勢こそが、我が身を守る最大の「ライフ・リテラシー」なのです"という言葉でご講義を締めくくられました。まさに井上ひさし氏いわく「むずかしいことを やさしく やさしいことを ふかく ふかいことを おもしろく」とはどういうことかを考えさせられる貴重なひと時でした。

学生たちからは

楽しく遊びながら、生きていくうえで必要な知識を学ぶことができました。学生の間にライフ・リテラシーの重要性を知る良いきっかけになりました/ゲームを通して、人生の中では様々な場面で選択する必要があることを改めて感じました。選択によりその後の状況が変わることも体験したため、実際の生活でも先のことを考えて行動することが大切だと思いました/お話しを伺って、知って損する、得するではなく、命に係わる大事な知識であることを感じました/実際にゲームをすることで、働き方によって生活に使えるお金がどのように変わるのか、具体的にイメージすることができました/ 社会人になる前にできる限り日本の制度について理解を深めていきたいと思いました/様々なことに関心を持ち、自分の命を守るために精一杯生きていこうと感じました

等々の感想が寄せられました。

なお、今回のプログラムは舘野英樹事務局長の知人・福田克史氏が加藤氏の知己でいらして、そのご紹介で実現したものです。福田氏は現役の会社員でいらしてご多忙の中、ボランティアとして加藤氏に同行くださり、ご講義の進行も陰ながら支えてくださっていました。
まもなく社会へと巣立っていく学生たちを思うお二方の愛に満ちたお姿に胸があつくなりました。学生たちにとって本当に幸せな機会をいただけましたことに心から感謝申し上げます。

写真 ライフ・リテラシーゲームに取り組んでいる学生たち(アートスタジオスズキ撮影)

講義前に学長室にて

右から福田克史氏・加藤千晃氏そして、舘野英樹事務局長
左端はSTEPⅧ担当の関本恵美子先生