9月卒業式のご報告
2026年09月28日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
9月17日に「9月卒業式」をチャペルにて執り行いましたので、ここにご報告いたします。
「9月卒業式」は今回をもって最後となりました。
卒業生は、人文学部日本語日本文化学科5名/同 英語コミュニケーション学科1名/人間社会学部国際社会学科2名/同 社会園芸学科2名の計10名でした。
次第と学長式辞は下記の通りです
次第
司会:副学長 藤田智
奏楽:大学オルガニスト 関本恵美子
前奏
讃美歌:讃美歌21 557番 一同
聖書朗読:コリントの信徒への手紙Ⅱ 9章6~8節 キリスト教教育主任 宇野緑
祈祷:同上
卒業証書・学位記授与:学長 大日向雅美、副学長 稲本万里子
式辞 「この学びとともに」:学長 大日向雅美
讃美歌:讃美歌21 27番
後奏
聖書:コリントの信徒への手紙Ⅱ 9章6~8節
6 惜しんでわずかしか種を蒔かない者は、刈り入れもわずかで、惜しまず豊かに蒔く人は、刈り入れも豊かなのです。
7 各自、不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。喜んで与える人を神は愛してくださるからです。
8 神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる善い業に満ちあふれるように、あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせることがおできになります。
式辞
皆様、ご卒業、おめでとうございます。ご家族・保証人の方々のお喜びに私ども教職員の思いを重ね、心からお祝いを申し上げます。
私は学長として、年に2度、このキャンパスを羽ばたいていく学生の皆様に言葉をお贈りする機会をいただいております。3月、そして、この9月です。
いずれの機会も、学生の皆様のご活躍とご卒業後の日々が幸せに満ちていることを願う気持ちは変わりません。しかし、9月卒業式に臨んでいらっしゃる皆様のお顔を前にすると、自らの歩みを丁寧に選び取ってこられたことに、深い敬意を覚えます。
そして、私の胸に強く思い出される言葉があります。学園創立者河井道先生の言葉です。"真直ぐな狭い道を歩くこと、人が踏みならした道を行く事に満足せず、自分自身開拓者となって道を明るく照らしていきなさい、そして、いかなる所にあっても、無くてはならぬ者として喜ばれる方におなりなさい"
女子教育にその生涯と祈りを捧げられた河井道先生が、一人ひとりに"汝の光を輝かせてほしい"との願いをこめられた言葉です。晴れて今日の日を迎えられた皆様にまさにふさわしい言葉だと思います。
友人たちの多くが辿る道とは異なる道を選ぶことには、皆様なりの人生設計があったことと思います。自分らしい生き方・時間の使い方に、誇らしさと気概をお持ちになったことでしょう。しかし、同時に、焦りや不安、ときに周囲に理解されない苦しさやせつなさもあったことと思います。
なにより一番大変なことは、自分自身を納得させることではないかと、私自身の胸の内をふりかえって思うことです。その道の険しさを前にして、自分には無理だと思うことは、誰に言われるまでもなく、自分自身が一番思うことがしばしばです。それでも、逃げないこと。逃げなかったからこそ、得られるものがある。その得難い宝をご自分の手でつかみとった満ち足りた喜びを一番わかっておられるのが、今日の皆様ではないかと、心から嬉しく思います。
今、申し上げたことは、これからの人生を歩む道のりの常でもあります。
生きるということは、必ずしも平たんで真直ぐな道を歩むとは限りません。
もちろん、喜びも幸せもたくさんありますし、あってほしいと思います。
しかし、それと同じように力を試される出来事、時には開拓者となって壁を乗り越えていかなくてはならない場面にも出会うのが人生です。
そうであればこそ、その壁を勇気と喜びをもって乗り越えていただきたい。それが河井道先生の先ほどのお言葉でもあります。
そのためのお力を皆様はこの恵泉女学園大学での学びを通して確かに身につけられました。そのことをどうか心に留め、誇りをもって歩んでいらしてください。
"生涯にわたって自分らしく生きる目標を忘れず、身近な大切な人、地域、社会のために尽くすことに喜びを見出す力"・・・講義やさまざまな行事、課外の活動等々で皆様が示してこられた、ご自分を大切にする人がもてる他者への思いやり、責任感、自分らしい選択を恐れない姿勢。 これらは女子高等教育機関である本学の教育理念、「生涯就業力」の体現であり、皆様がこのキャンパスで確かに修得された恵泉ブランドです。
その何よりの証が「9月卒業」という今日の日を迎えられたことに他なりません。
どうか今日の喜びを胸にしっかり刻み、自信と誇りをもって社会に羽ばたいていらしてください。皆様がご自身の人生の開拓者となって歩んでくださる姿の輝きは、皆様と共にこの学び舎で過ごした私たち教職員の心からの願いであり、その歩みが豊かに守られることを祈り続けております。
本日は誠におめでとうございました。
卒業式の写真は以下の通りです(アートスタジオスズキ提供)








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