NGO<ミラー財団>訪問して

2014年09月12日  投稿者:馬場 友里恵<IS2年>

今回は、タイ社会の中でマイノリティーである山岳民族の生活の質の向上と文化・伝承をサポートするNGO財団「The Mirror Foundation ミラー財団 チェンライ事務所」で、現在山岳民族が抱えている問題、その問題を解決するためにどんなプロジェクトが活動しているのか、そこで働いている恵泉の卒業生、伊能さくらさんの話を聞いてきました。

現在この財団で活動しているスタッフは32人(山岳民族 15人 タイ人 15人 外国人 2人)で、山岳民族が抱えている問題である、貧困、人身売買、麻薬、文化・伝統の衰退、国籍、教育不足、差別や偏見などを、最新技術とメディアを利用し、山岳民族ら自身で解決できるように生活の向上をサポートし、タイ政府、他のNGO、地域コミュニティなど様々な組織と共に活動しています。

また、ミラー財団では、問題を解決するためにたくさんのプロジェクトがあり、その中でも私が関心を持ったのは、町と村の文化交流プロジェクトです。なぜこのプロジェクトに関心を持ったかというと、このプロジェクトは、山岳民族の子どもたちのためにタイ全土から集まったボランティアたちが、自分の持っているタイ語などの知識を教え、その代わりに村人から彼らの生活や知恵を学びます。そうすることによって、タイの中にある異文化をお互いに学び、理解し合うことで、差別や偏見も少なくなるし、村人も知識が増えることにより問題解決への可能性が広がると考えました。 今回、伊能さくらさんの話を聞いて、山岳民族とミラー財団の活動を少し理解し、そこで行なわれている活動に魅力を感じました。今回学んだことを、忘れずにたくさんの人に伝えていけたらいいなと思いました。