恵泉ディクショナリー

開発国際社会学科

[かいはつ、かいほつ]  development

開発とは

開発とは、もともとは仏性(仏の性質・本性)を開発(かいほっ)せしめることという仏教の用語であるが、今では、自然や情報・技術、伝統・文化、資金といった資源を活用することによって人間および社会により有用なものを生み出すための行為あるいは活動と定義されよう。ニュータウン・リゾート・電源といったハード(施設、あるいはインフラという社会資本)の開発や技術・食品・IT・教科書といったソフトの開発というような用法で一般的に使われている。しかし、これらのハードやソフトの成果は、より良い明日のための活動に動員される資源に一部というとらえ方もできる。開発によって、効率性、迅速性、快適性、利便性などの人間にとっての「快」が充足されてきているが、それを一方的に求めたがために、地球温暖化をはじめとする地球環境の劣化といった問題が発生してきているのも事実である。

恵泉では、国際開発論や国際関係論といった講義を通じて、経済学の考え方のみならず、社会学や開発学の考え方も加味して、開発とはなにか、資源とはなにか、開発の成果はどのように現されるのかといった基本概念の解説をおこない、応用として今後志向するべき内発的な発展のための開発の考え方やその優位性と、その比較としての外発的発展のための大規模開発の功罪なども紹介している。

2010年03月23日 筆者: 谷本 寿男  筆者プロフィール(教員紹介)

カ行

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