恵泉ディクショナリー

里山人間環境学科

[さとやま]  SATOYAMA

里山とは

「里山」とは、私たちの大学にとっては「裏山」です。キャンパスは多摩市と町田市の境界線上にあり、多摩丘陵の一角に位置します。「教育農場」や「自然観察林」の周囲には、かつては炭焼きやなどがおこなわれていた雑木林が広がっています。不要な樹木や茂みを伐採して明るく風通しのよい林に作り変えられ、一部には桑の木など必要な木や果物のなる柿の木などが植え込まれています。農場のまわりでは雄キジが縄張りを宣言してケン・ケンと鳴き交わし、歩いて五分ほどの谷戸の休耕田ではホタルが群れ飛んで暗闇に灯りをともします。

このように人間が暮らしのために手を加えた「雑木林」は、手つかずの「原生林」より動植物の種数が多くなっていて、「生物多様性」保全の観点からきわめて重要な生態系とみなされています。1992年に国連環境会議で採択された「生物多様性条約」は、地域の伝統にもとづく生物多様性保全を重視し、この条約にもとづく日本の「生物多様性国家戦略」では、「里山」の保全が最重要課題とされています。ちなみに英語でも「里山」はそのまま「SATOYAMA」です。

2010年01月06日 筆者: 新妻昭夫  筆者プロフィール(教員紹介)

サ行