カボチャ彫り 社会園芸学科

2022年11月14日
 投稿者:社会園芸学科3年W.M
 ゼミ/授業名:社会園芸実践Ⅱ

園芸を介して人と人、人と自然をつなげる実体験を通して学ぶ「社会園芸実践」の授業。その体験授業の中で、大学から徒歩10分の豊ヶ丘貝取商店街にあるコミュニティスペース、健幸つながるひろば「とよよん」での活動に取り組んでいます。
今回「ハロウィン用のカボチャ彫りを手伝ってほしい」と、社会福祉協議会の方からお声がけいただき、学生3名が参加しました。参加した学生からの報告です。

10月28日(金)、豊ヶ丘貝取商店街にある「とよよん」で、社会福祉協議会の方とカボチャ彫りをしました。カボチャは長野で採れた直径40cmほどの大きさのもので、翌日行われる商店街のハロウィンイベントのために準備されました。

まず、「とよよん」の入り口付近に机を出して新聞とビニールを敷き、ナイフでカボチャの底を丸くくり抜き、中のワタと種をスプーンや手でかき出しました。カボチャの甘い匂いが周囲に漂っていました。くり抜いたワタや種は、豊ヶ丘商店街の一角にあるコミュニティガーデンのコンポストに入れました。
中身をすべて出し終わったら、カボチャに目鼻口を書き、その線の通りにナイフで切ります。その真ん中にナイフを刺してボコッととって、目や口があくと、歓声があがりました。

顔が出来上がったら、各々手に彫刻刀を持ち他の面を彫りました。カボチャの顔を正面として、後ろに「とよよん」の文字と燭台、右側にコウモリと窓、左側にマシュマロオバケと星、上にクモの巣とクモ。意外に彫りやすかったです。
カボチャをくり抜いているとき、お散歩中の未就学児達や高齢者の方がとよよんの前を通りかかり「これ、すごいね。」「このカボチャ大きいわね。」と声をかけられました。見てくださる方々が、カボチャに描かれているモノたちに対し反応し「ハロウィンっぽい」「オバケに目がついていてかわいい!」など、喜んでいただけるといいなと思いながら彫りました。ただただ楽しかった!

最後に、完成したカボチャ、ジャックオーランタンを、恵泉の田んぼの藁を敷いた大きなプランターの上に置きました。

同じ商店街の一角でのコミュニティガーデンの活動は、社会福祉協議会とも連携して行っています。今回も、カボチャ彫りの際に出る生ごみをコミュニティガーデンのコンポストに入れたい、カボチャが傷んで水気が出てきてもよいように土の上に置けたら、などのご相談を受け、プランターの準備などもしました。これからも地域の一員として、協力・連携していきたいと思っています。

前回の豊ヶ丘商店街での活動報告はこちら

担当教員:菊地 牧恵

恵泉の学生は「生活園芸」の授業で、自分で食べるものを自分でつくる経験をします。農薬や化学肥料を使わない有機園芸で栽培することで、教育農場には様々な生き物が棲み、豊かな土が育まれています。生き物の多様性、共生、循環について実践を通して学ぶ、教養教育としての生活園芸。様々な学びの土台となる分野です。

菊地 牧恵