地元に活気を再び!「植物」と「循環」の拠点へ 社会園芸学科

2021年11月11日
 投稿者:国際社会学科3年M.T.
 ゼミ/授業名:社会園芸実践Ⅰ

園芸を介して人と人、人と自然をつなげる実体験を通して学ぶ「社会園芸実践」の授業。社会園芸学科以外の学生も履修することができます。今回は、国際社会学科の学生が、大学から徒歩10分の豊ヶ丘貝取商店街での活動について報告します。

10月5日(土)、豊ヶ丘貝取商店街にある新しくなったポケットパークのお披露目会を行いました。
ポケットパークは、子どもの遊び場や住民の憩いのコーナーになる小さなスペースですが、そこを恵泉チームとニューマチヅクリシャ*によって、地域の方々のコミュニティの核となる「循環が見える」豊かなスペースにリノベーションいたしました。こちらは緑の環境プラン大賞を受賞(主催:公益財団法人都市緑化機構、一般財団法人第一生命財団)し、助成金をいただいて実現したものです。

お披露目会当日は、社会福祉協議会の方がお声がけくださった地域の方をお迎えし、ポケットパークに込められた想いや使い方についてニューマチヅクリシャと恵泉チームでお話をいたしました。この日に合わせ、第一生命財団の方も緑の環境プランの取材にいらっしゃいました。地域の方にも多くお集まりいただき、時折談笑を挟みながら和やかな雰囲気で会が進行されていきました。

私が担当したのはハーブ水づくりのデモンストレーション。
学校のハーブを使って練習した後に、ポケットパーク内にあるレイズドベッド(人の腰ほどのたかさの「立ち上がり花壇」)に植えられているレモンバームで実演をいたしました。
①レモンバームを摘む
②二つのボウルを使い二度洗いし、茎から葉を取る
③適量をタンブラーに移し、水を注ぐ
という至って簡単なものでしたが、折々にレモンバームの特徴や作り方のちょっとしたコツを挟み、皆様からいただいた質問に答えるなどして有意義な時間となるように心がけました。

レイズドベッドにはレモンバーム以外にも、ローズマリーやカモミールなど10種類ほどのハーブが植えてあり、大きくなったものは地域の方に利用していただくことができます。
その日の帰りにはご希望の方にハーブをお持ち帰りいただき、「ハーブ水、作ってみるね」という嬉しいお声もいただきました。

ハーブ水づくりを通して、皆さんとハーブ、皆さんとポケットパークのつながりを濃くできたことを嬉しく思います。
そして会の合間には、地域のことやご家庭で育てている植物のことなどを教えていただき、また私もハーブ水や恵泉のことについてお話しし、同じ多摩地域で生活するもの同士のつながりを感じることができた時間でした。

*「ニューマチヅクリシャ」このマチに住んでいる人と共に商店街を元気にしていく活動をしている団体です。

レイズドベッドに植えられたレモンバームを摘む
学校のハーブを使ったハーブ水の見本について質問をうける
「循環が見える」しくみ、竹チップコンポストの実践
参加してくださった皆さんと

前回の豊ヶ丘貝取商店街での活動報告はこちら

担当教員:菊地 牧恵

恵泉の学生は「生活園芸」の授業で、自分で食べるものを自分でつくる経験をします。農薬や化学肥料を使わない有機園芸で栽培することで、教育農場には様々な生き物が棲み、豊かな土が育まれています。生き物の多様性、共生、循環について実践を通して学ぶ、教養教育としての生活園芸。様々な学びの土台となる分野です。

菊地 牧恵