長期FSで得たもの②

2019年01月17日  投稿者:国際社会学科3年 根岸幸子

今回は長期FSで私が得たもの、3つについて説明していきます。1つ目は、辞書や事典、インターネットサイトに書かれている言葉や用語を疑問に思わずそのまま受け止めるのではなく、自分自身で考えることが必要であることがわかりました。1つ目の具体例として、「タイのエスニックグループ」の講義で学んだ「山岳民族」や「hill tribe」のように、普段何気なく使用している言葉の中には差別的・侮蔑的な意味を持っているものがあるため、言葉の意味を知り使用する際に相手への配慮など気を付ける必要があることがわかりました。

2つ目は、知らない出来事や事柄を知ることで、社会に対する自分の無関心さや無知さを知ることができました。2つ目の具体例として長期FSの様々なプログラムを通し、特にカンチャナブリフィールドトリップでの「泰緬鉄道と労務者の歴史や現実」が印象に残っています。学ぶ以前に戦争についての話として私が聞いたことがあるものは、広島や長崎への原爆投下など被害者となっている事例、従軍慰安婦や労務者など加害者となっている事例があります。労務者の遺骨の身元が不明であることや今現在も地中で眠っている人がいるという現状を知り、当事国としての役割について考えるようになりました。被害国となっている事例は前面に出すものの加害国となっている事例についてはひた隠しにしようとしている現状があり、戦争経験者が亡くなっていく中、戦争未経験者である私たちにできることを考え実行していきたいと改めて思いました。

3つ目は、人々の支えをとても「有り難い」ことであると考えることができました。実際私自身そばにいる場合は「当たり前」と思ってしまったり、面と向かって感謝を述べることを恥ずかしく思ってしまうことがありましたが、離れてみることで気にかけてくれることや忠告してくれること、支えてくれることはとても「有り難い」ことなのだと考えることができました。

以上3つの長期FSで得たものを意識し、日々の生活に活かすことでより良い毎日になればと思っています。

カンチャナブリフィールドトリップで訪れた連合軍共同墓地にて