2018年度タイ長期フィールドスタディスタート

2018年08月07日  投稿者:国際社会学科3年 井原美波

2018年8月4日、無事にタイ・チェンマイにあるチェンマイ大学ホステル、ユニザーブに到着しました。これから12月の半ばまでの約5ヶ月間のタイ長期フィールドスタディが始まります。少しずつタイに来たという実感が湧いてきました。今年の参加者は2名。例年に比べると少ない人数ですが、2人ならではの体験を通して成長できたらと思っています。

タイ長期フィールドスタディは、タイ語やタイ社会について学んでいく前半と、自分の関心のあるテーマを決め、それについての課題を現場での体験学習を通して調査・考察していく後半とに分かれています。NGO訪問や現地の先生の話、村のホームステイなど、机の上の学びだけでは味わえないものが多くあります。

羽田〜バンコク間の空から

私は高校3年の時に恵泉のオープンキャンパスに来たのですが、その時にタイ長期フィールドスタディがあることを知り、恵泉に入学しようと決めました。高校生の時に描いた想いが実現したことに喜びを感じています。

私が今一番関心を持っていることは共同体についてです。普段何気なく使っている「共同体」という言葉には様々な共同体があることを、ふと考えることがありました。ある目的や目標に向かって協力し合う共同体もあれば、血の繋がりや村での繋がりを通して助け合う共同体もあります。私が共同体を意識するきっかけになったことは「異なる宗教でも、信仰を持っている・一致を目指す」という繋がりを通して交流している若者たちの姿です。私は約1ヶ月前に、4日間フィリピンのマニラに行き、世界の一致を目指す若者たちの集いに参加しました。その時に私が見た世界中の若者たちの姿とは、言葉や宗教の壁を超えて関わりあう姿でした。やっていることは、写真を撮って連絡先を交換するというシンプルなことです。しかしそれは単に新たな出会いを求めていただけでなく、一致目指すという目的を実現する為の交流を通して、繋がりを作っていくというものでした。私はそれを間近で見ることができ、宗教の垣根を超えた共同体という新たな可能性を見ることができたと感じました。このことから、NGOや宗教団体といった共同体のあり方・役割に興味をもし始めました。また、CSL(コミュニティサービスラーニング)の授業を通して、子ども(特に子どもの教育)に関心を持ちました。タイ長期フィールドスタディでは、この二つを組み合わせたテーマを模索しているところです。

約5ヶ月という期間は長いようであっという間に時は過ぎていきます。ここでしか味わえない経験を通して、タイのことも、自分自身のことも、一つでも多く新たな発見ができたらと思います。このブログでは、19期らしいタイ長期フィールドスタディを少しでもお伝えできたら幸いです。