チェンマイ大学日本語学科の学生との交流

2017年09月29日  投稿者:国際社会学科3年 村井美月

 タイに来て1ヵ月が経とうとしています。やっとタイの生活、気候に慣れてきた気がします。私たちがタイ語を勉強しているチェンマイ大学には人文学部日本語学科があります。今回彼らと2回にわたりディスカッションをしてきました!

私たちが参加した日本の歴史の授業には15人ほどのタイ学生がいて、恵泉の学生も混ぜ3つのグループに分けて、ディスカッションをしました。最初の授業では「子育て」「結婚観」「学生生活」、2回目の授業では「宗教」「LGBTs」「貧富の差」をテーマにしました。

まず私がびっくりしたことはタイ学生の日本語のスキルでした。日本人の会話も理解でき、日本語の難しい言葉も知っている、とにかく学習意欲が高く、分からなかった言葉はすぐに調べて、言葉に詰まったら諦めるのではなく自分の知っている言葉を探して相手に伝える。そんな彼らを見て、いい刺激になったと同時に、日本語をここまで真剣に勉強してくれていることがうれしかったです。

私のグループは1回目に学生生活について、2回目に貧富の差について話し合いました。どちらのテーマもタイと日本、似た点が多かったのが印象的でしたが、異なる点として、学生生活について話したときに出た、アルバイトについてでした。日本の学生はアルバイトをして自分のお小遣いにしているのに対し、タイの学生は親からお小遣いをもらっています。その理由として学生は勉強がメインであるという考えが強いということと、アルバイトをしたとしても、もらえるお金がとても少ないということがあげられました。

また、貧富の差については、概念がタイか日本かにかかわらず個人レベルで違い難しかったです。例えば、物乞いをしている人が貧困という学生と、奨学金をもらわなくては学校に通えない人を貧困という学生、また口座に大金が入っていればお裕福だという学生と、有名な会社で働いている人が裕福だという学生がいて、このテーマで話し合うには根本から考えていかなくてはいけないこと、自分の国の貧富の基準について知っていなくてはならないことが分かりました。

話し合いの後、自分たちが話したことをほかのグループとも共有したのですが、その中でもLGBTsについて話し合っているところがあって、改めてタイのLGBTsの人々は日本と比べて全体的な理解を得ていると感じました。例えば日本で男性の容姿で制服のスカートをはいている人を見かけることはあまりありませんが、タイではそのような人がいますし、自分はLGBTsのどれかに当てはまるということを周りの人に言ったりと、日本ではありえないことがタイでは当たり前にありました。

チェンマイはまだまだ暑い日が続きますが、日々たくさんのことを吸収して生活しています。日本語学科の学生たちといつかタイ語で話せるよう、彼らを見習って様々なところに目を向け、わからない単語を分からないままにせず、タイでの生活を大切にしていきたいです!!

日本語学科の授業