体験学習中印象に残ったことと学び ヒンラートノク村

2015年11月16日  投稿者:国際社会学科3年 清水なつみ

体験学習第二期は稲刈り・脱穀の時期と重なり、さらに体験学習テーマに関する課題もあり、第一期以上に考えることや感じることが多く、充実した日々を送ることができました。

私の体験学習のテーマは「村内のコミュニティスクールに通う子どもと村外の公立小学校に通う子どもの生活スタイルの比較―カレン族ヒンラートノク村を事例に―」です。なので、体験学習中は2日に1度ほどのペースで村内にあるコミュニティスクールへ子どもたちと一緒に登校していました。コミュニティスクールで印象に残ったことと学びを述べます。私はコミュニティスクールで「自由な環境から自由な子どもが育つ」ということを学びました。

コミュニティスクールの児童数は9人で、そのうち未就学児が2人通っています。日本の学校とは違い、コミュニティスクールは少人数で非常にアットホームな空間です。授業は午前と午後に分かれており、午前授業は8:30-11:30、昼休みを挟み、午後授業は13:00-16:00です。

しかし実際には、授業が始まって一時間ほどすると、子どもたちの集中力が切れてきます。そして、紙飛行機を作って遊んだり、友達にちょっかいを出したり、おしゃべりをしたり、しまいには外へサッカーをしに行ったり...。結局、そのまま10:00には午前授業が終わり、昼休みに突入します。午後の授業も同様です。
もし、日本でそのような事態が起こったら...。きっと、外へサッカーをしに行った児童は延々と先生から叱られ、教室に紙飛行機とおしゃべりが飛び交えば学級崩壊などと言われてしまうと思います。

しかし、コミュニティスクールで先生はめったに叱りません。子どもたちの集中力がある授業開始直後は、よそ見をしている子を叱り、しっかりと授業を受けさせます。だんだんと集中力が切れてきたなと感じると、先生は「○○ページまで終わらせたら授業は終わり」と、授業時間に関わらず、子どもたちがもうひと踏ん張りするように促していました。

先生の意思や決められた授業時間に合わせることで、子どもたちがやりたいこと・できることを制限してしまうのではなく、子どもたちに合わせて見守ることで、子どもは自由にのびのび育つのではないかと感じました。
その他にも、子どもたちに学校にある食材で昼食を作らせたり、授業の科目を子どもたちの気分で勉強したいものを選択させたりと、コミュニティスクールは子どもに合わせた自由な空間であることがとても印象に残りました。

英語の授業の先生をしました

一緒にタイ語の授業を受けました